※本記事はREVOLUTIONが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
REVOLUTIONの2025年10月期は、売上高34,570百万円、営業損失4,150百万円、経常損失3,434百万円、当期純損失(親会社株主帰属分)17,232百万円となった。クラウドファンディング事業における棚卸資産評価損63億円のほか、WeCapital株式会社の連結子会社化に伴うのれん等の減損損失156億円を特別損失に計上したことが最終赤字の主因となった。2025年10月期末時点の自己資本比率は2.5%まで低下しており、財務状態の改善及び今後の成長支援を目的とした増資を公表している。
連結業績(2025年10月期 実績)
2025年10月期は、2025年10月期からクラウドファンディング事業の損益計上を開始したことにより売上高が前期比29,004百万円増の34,570百万円となった。売上原価にはクラウドファンディング事業における棚卸資産評価損63億円を計上しており、営業損失は4,150百万円(前期は営業利益333百万円)となった。特別損益では、WeCapital株式会社連結子会社化におけるのれん等の減損損失156億円、クラウドファンディング事業での貸倒引当金繰入額8.5億円を計上し、特別損益は16,309百万円のマイナスとなった。この結果、当期純損失(親会社株主帰属分)は17,232百万円(前期は当期純利益296百万円)となった。
| 項目 | 当期(2025年10月期) | 前期(2024年10月期) | 前期比増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 34,570百万円 | 5,566百万円 | +29,004百万円 |
| 営業利益又は営業損失 | ▲4,150百万円 | 333百万円 | ▲4,484百万円 |
| 経常利益又は経常損失 | ▲3,434百万円 | 331百万円 | ▲3,766百万円 |
| 特別損益 | ▲16,309百万円 | 25百万円 | ▲16,335百万円 |
| 当期純利益又は当期純損失(親会社株主帰属分) | ▲17,232百万円 | 296百万円 | ▲17,528百万円 |

クラウドファンディング事業の状況
クラウドファンディング事業では、償還延長等となっている案件が複数あり、プラットフォームとしての信頼回復が課題となっている。同事業の2025年10月期実績は、売上高31,239百万円、営業損失3,388百万円、当期純利益又は当期純損失(親会社株主帰属分)はマイナス237百万円だった。下半期は新体制下で業績が改善し、下半期の当期純利益(親会社株主帰属分)は383百万円を計上した(上半期は当期純損失621百万円)。2025年12月には、償還延長となっていた3案件(募集金額合計1,560百万円)について元本金額を投資家へ償還完了したことが記載されている。
| 区分 | 指標 | 当期(2025年10月期) | 前期(2024年10月期) |
|---|---|---|---|
| 全社 | 売上高 | 34,570百万円 | 5,566百万円 |
| 全社 | 営業利益又は営業損失 | ▲4,150百万円 | 333百万円 |
| 全社 | 当期純利益又は当期純損失(親会社株主帰属分) | ▲17,232百万円 | 296百万円 |
| クラウドファンディング事業 | 売上高 | 31,239百万円 | - |
| クラウドファンディング事業 | 営業損失 | ▲3,388百万円 | - |
| クラウドファンディング事業 | 当期純利益又は当期純損失(親会社株主帰属分) | ▲237百万円 | - |

資本政策(増資)と財務状況
2025年10月期末時点の自己資本比率は2.5%となった。REVOLUTIONは、財務状態の改善及び今後の成長支援を目的とした増資を公表しており、2025年12月19日開催の臨時株主総会での承認を前提とする(2025年11月19日付開示資料「第三者割当により発行される第10回新株予約権の募集に関するお知らせ」)。第10回新株予約権の行使により純資産額が51億円増加する見込みで、資金使途は、不動産事業における販売用不動産の取得資金への充当(32億円)と、クラウドファンディング事業の会員数倍増(約8万人)に向けた広告投資への充当(19億円)としている。また、資料は財務状態の改善による金融機関からの支援強化にも触れている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 2025年10月期末 自己資本比率 | 2.5% |
| 第10回新株予約権行使による純資産増加見込み | +51億円 |
| 資金使途①(販売用不動産の取得資金) | 32億円 |
| 資金使途②(クラウドファンディング事業の広告投資、会員数約8万人へ倍増) | 19億円 |

通期業績予想(2026年10月期)
2026年10月期は、約6.5億円の一時的要因による費用計上を見込んでおり、大幅な最終利益の計上は難しい見込みとしている。営業外費用として第10回新株予約権関連費用217百万円、特別損失として契約損失引当繰入額200百万円及び所有不動産の売却損230百万円を計画に織り込んでいる。なお、クラウドファンディング事業における棚卸資産評価損は2025年10月期に63億円を保守的に計上済であり、2026年10月期以降は棚卸資産評価損の計上をしない前提で計画を作成しているとしている。
| 項目 | 予想(2026年10月期) | 前期(2025年10月期・実績) |
|---|---|---|
| 売上高 | 47,617百万円 | 34,570百万円 |
| 営業利益又は営業損失 | 3,967百万円 | ▲4,150百万円 |
| 経常利益又は経常損失 | 3,679百万円 | ▲3,434百万円 |
| 当期純利益又は当期純損失(親会社株主帰属分) | ▲3百万円 | ▲17,232百万円 |

第三者委員会による調査とガバナンス強化
REVOLUTIONは、株主優待制度創設後に一度も実施することなく廃止した経緯等について、外部の有識者で構成された第三者委員会を設置して調査を行い、2025年7月14日に調査結果を公表した。第三者委員会からの提言を受け、代表取締役の異動(提言受領前に前代表取締役は辞任)、中期経営計画の策定、指名委員会の設置、「常勤」監査等委員の就任、社長室の設置、社外取締役の就任、前代表取締役への責任追及等のガバナンス強化策を実行している。当社の筆頭株主である合同会社FO1の代表社員の取締役候補としての選任は、しかるべき時期で検討中としている。
過去のM&Aに関する損失
資料は過去のM&A事例として、リパーク株式会社・株式会社REGALEについて連結子会社化後約1年で第三者へ譲渡し、単体決算で株式売却損1.6億円を計上したこと、WeCapital株式会社について減損損失150億円超を計上したことを挙げている。原因として、連結子会社化前の多角的な視野での検証不足(M&A実務経験のない前代表取締役が案件を主導)を記載している。今後の方針として、デューデリジェンス手続きに加えM&A経験のある人材による連結子会社化後の経営統合を見据えた検討、PEファンド出身の監査等委員による十分な事前検証を行うとしている。
※本記事はREVOLUTIONが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。