※本記事はグローブライドが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
グローブライド株式会社(証券コード:7990)は、2026年3月期の連結決算および中期経営計画の説明資料を公表した。アウトドア・スポーツ・レジャー業界の市況は緩やかに回復し、魅力ある製品と質の高いサービスの提供により連結売上高は1,269億56百万円(前期比2.4%増)となった。増収及び原価改善により売上総利益は増加したものの、人件費や荷造運搬費の増加等により営業利益は65億1百万円(前期比0.1%減)とわずかに減益。一方、経常利益は外貨建債権の評価益等により71億84百万円(前期比10.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は54億9百万円(前期比13.1%増)と、いずれも増益となった。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上高は1,269億56百万円(前期比2.4%増)、売上総利益は483億69百万円(売上高総利益率38.1%、前期比3.9%増)となった。販売費及び一般管理費は賃金上昇に伴う人件費の増加や荷造運搬費、情報システム関連費用の増加等により418億68百万円(販管費率33.0%、前期400億38百万円・32.3%)に増加し、営業利益は65億1百万円(営業利益率5.1%、前期比0.1%減)となった。経常利益は外貨建債権の評価益等の計上により71億84百万円(経常利益率5.7%、前期比10.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は54億9百万円(当期純利益率4.3%、前期比13.1%増)となった。予想比では、売上高・営業利益・経常利益・当期純利益のいずれも予想を上回った。
| 項目 | 2026年3月期(当期) | 2025年3月期(前期) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 126,956百万円 | 123,983百万円 | 2.4%増 |
| 売上総利益(売上高総利益率) | 48,369百万円(38.1%) | 46,547百万円(37.5%) | 3.9%増 |
| 営業利益(営業利益率) | 6,501百万円(5.1%) | 6,508百万円(5.2%) | 0.1%減 |
| 経常利益(経常利益率) | 7,184百万円(5.7%) | 6,492百万円(5.2%) | 10.7%増 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(同利益率) | 5,409百万円(4.3%) | 4,783百万円(3.9%) | 13.1%増 |
事業別・報告セグメント別(地域別)の状況
事業別売上高は、フィッシング事業1,133億82百万円(前期比2.7%増、構成比89.3%)、ゴルフ事業61億31百万円(前期比4.9%減、構成比4.8%)、スポーツ事業70億24百万円(前期比3.2%増、構成比5.6%)、その他の事業4億19百万円(前期比10.2%増、構成比0.3%)。フィッシング事業は日本及び中華圏の市場は足取りが重い状況となったが、その他市場で緩やかに回復し増収となった。ゴルフ事業は物価高・値上げの影響から国内は厳しい状況が続き、海外も低迷したことから減収となった。スポーツ事業は堅調な市場とインバウンド需要の増加により増収となった。報告セグメント(地域)別では、日本の売上高は665億96百万円(前期比0.6%増)、営業利益は56億29百万円(前期比24.8%増)で原価率の低減等により増益。米州は売上高137億7百万円(前期比2.9%増)だったが、関税コストや販管費の増加により営業利益は1億69百万円の損失(前期は39百万円の利益)に転落した。欧州は売上高170億円(前期比4.4%増)、営業利益6億83百万円(前期比2.7%増)。アジア・オセアニアは売上高296億51百万円(前期比5.2%増)となったが、製造会社における移転価格調整金の影響等により営業利益は48億46百万円(前期比5.6%減)となった。
| 事業 | 2026年3月期 | 前期比 | 構成比 |
|---|---|---|---|
| フィッシング事業 | 113,382百万円 | 2.7%増 | 89.3% |
| ゴルフ事業 | 6,131百万円 | 4.9%減 | 4.8% |
| スポーツ事業 | 7,024百万円 | 3.2%増 | 5.6% |
| その他の事業 | 419百万円 | 10.2%増 | 0.3% |
| 地域 | 指標 | 2026年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 日本 | 売上高 | 66,596百万円 | 0.6%増 |
| 日本 | 営業利益 | 5,629百万円 | 24.8%増 |
| 米州 | 売上高 | 13,707百万円 | 2.9%増 |
| 米州 | 営業利益 | ▲169百万円 | 前期は39百万円の利益 |
| 欧州 | 売上高 | 17,000百万円 | 4.4%増 |
| 欧州 | 営業利益 | 683百万円 | 2.7%増 |
| アジア・オセアニア | 売上高 | 29,651百万円 | 5.2%増 |
| アジア・オセアニア | 営業利益 | 4,846百万円 | 5.6%減 |


通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期の連結業績予想は、売上高1,340億円(前期比5.5%増)、営業利益70億円(営業利益率5.2%、前期比7.7%増)、経常利益64億円(経常利益率4.8%、前期比10.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益55億円(当期純利益率4.1%、前期比1.7%増)としている。国内外の経済は緩やかな成長が見込まれるものの、原材料価格・エネルギー価格の高騰や地政学的リスクの高まり、米国通商政策の動向、中国経済の停滞等、引き続き先行き不透明な状況にあるとしている。
| 項目 | 2027年3月期(予想) | 2026年3月期(実績) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 134,000百万円 | 126,956百万円 | 5.5%増 |
| 営業利益(営業利益率) | 7,000百万円(5.2%) | 6,501百万円(5.1%) | 7.7%増 |
| 経常利益(経常利益率) | 6,400百万円(4.8%) | 7,184百万円(5.7%) | 10.9%減 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益(同利益率) | 5,500百万円(4.1%) | 5,409百万円(4.3%) | 1.7%増 |

株主還元
1株当たり配当金は2026年3月期実績が90円、総還元性向は87.4%となった。2027年3月期の1株当たり配当金は100円を予想している。中期経営計画2030では、期間を通じて総還元性向50%を目安に、安定的かつ継続的な増配を実施する方針を掲げている。なお、2015年10月1日付で普通株式10株につき1株の割合で株式併合、2021年10月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を実施しており、過去の配当金は遡及修正後の数値である。

中期経営計画2030
2025/3期~2027/3期を対象とする中期経営計画2026は、策定時の想定より市況の足取りが重く、2026年3月期は当初公表値を下回ったものの修正計画は達成した。2027年3月期は計画未達の見通しとしつつも前年を上回る見込みとしている。こうした環境変化と、本社隣接地に新棟を建設する「みらいフィールドプロジェクト」(建設費及び諸費用150億円、新規生産設備や既存棟の改修費用等65億円を予定)の取り組みを踏まえ、2027/3期~2031/3期の5年間を対象とする新たな中期経営計画2030を策定した。2031年3月期の数値目標は、売上高1,600億円(対2026年3月期実績CAGR4.7%)、営業利益160億円(同19.7%)、経常利益155億円(同16.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益120億円(同17.3%)としている。財務戦略として、2031年3月期までにROE12%以上の達成、PBR1.0倍以上の継続、期間を通じた総還元性向50%を目安とする株主還元の実施を重要経営指標に掲げている。
※本記事はグローブライドが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。