※本記事はフクビ化学工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
フクビ化学工業の2026年3月期(2025年4月~2026年3月)は、高性能断熱材の伸長や非住宅向け・車両関連部材の復調により増収増益となった。売上高は40,594百万円(前期比+1.6%)、営業利益は1,733百万円(同+11.8%)、経常利益は2,148百万円(同+14.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,680百万円(同+14.6%)だった。配当は2026年3月期より累進配当を導入し、年間配当金は前期比3円増配の29円とした。
連結業績(2026年3月期 実績)
損益計算書によれば、売上高は39,973百万円から40,594百万円(+621百万円)に増加した。売上原価の増加を上回って売上総利益は11,989百万円から12,374百万円(+385百万円)に伸びた。販売費及び一般管理費は10,439百万円から10,642百万円(+203百万円)に増加したものの、営業利益は1,550百万円から1,733百万円(+183百万円、+11.8%)となった。営業外収益の増加(+107百万円)等もあり経常利益は1,882百万円から2,148百万円(+266百万円、+14.1%)に伸長し、親会社株主に帰属する当期純利益は1,466百万円から1,680百万円(+214百万円、+14.6%)と2桁増益を確保した。
| 項目 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 39,973百万円 | 40,594百万円 | +1.6% |
| 売上総利益 | 11,989百万円 | 12,374百万円 | +3.2% |
| 営業利益 | 1,550百万円 | 1,733百万円 | +11.8% |
| 経常利益 | 1,882百万円 | 2,148百万円 | +14.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,466百万円 | 1,680百万円 | +14.6% |

セグメント別の状況
主力の建材事業は住宅着工数の減少が影響し売上高は前期比0.8%減の25,440百万円となったが、汎用品の落ち込みを高性能断熱材『フェノバボード』や再生木『プラスッド』、『OAフロア』等の非住宅・リフォーム向け製品でカバーし、営業利益は同5.3%増の3,737百万円を確保した。CSE事業は大型車両向け需要が伸長し、売上高は同1.0%増の10,160百万円、イルミネーション部材『光ガイディングバー』等モビリティ分野での売上拡大により営業利益は同52.3%増の497百万円と大幅増益となった。精密事業は下半期の車載向け部材の売上伸長や製造原価低減策により、売上高は同30.0%増の2,071百万円、営業利益は同122.0%増の348百万円と大幅な増収増益。グローバル事業はASEANや米国での建材ビジネス、新規OEM品や海外向け車両部材の販売拡大により売上高は同9.5%増の3,790百万円となり、各現地法人での原価低減と販管費抑制により営業利益は93百万円改善した。
| セグメント | 売上高 | 前期比 | 営業利益 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| 建材事業 | 25,440百万円 | △0.8% | 3,737百万円 | +5.3% |
| CSE事業 | 10,160百万円 | +1.0% | 497百万円 | +52.3% |
| 精密事業 | 2,071百万円 | +30.0% | 348百万円 | +122.0% |
| グローバル事業 | 3,790百万円 | +9.5% | △29百万円 | 93百万円改善 |

財政状態
2026年3月期末の資産合計は54,954百万円(前期末比+1,717百万円)となった。流動資産は棚卸資産の増加、売上債権・現金及び預金の減少により33,989百万円(同△1,464百万円)に減少した一方、固定資産は投資その他資産の増加により20,964百万円(同+3,181百万円)に増加した。純資産合計は利益剰余金の増加やその他有価証券評価差額金の増加により37,520百万円から40,590百万円(+3,070百万円)となり、自己資本は399億5百万円、自己資本比率は72.6%となった。なお、成長戦略の一環として子会社リフォジュール株式会社の株式を追加取得したことにより、純資産の非支配株主持分が2億40百万円減少したとしている。
| 項目 | 2025年3月期末 | 2026年3月期末 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 資産合計 | 53,237百万円 | 54,954百万円 | +1,717百万円 |
| 流動資産 | 35,454百万円 | 33,989百万円 | △1,464百万円 |
| 固定資産 | 17,783百万円 | 20,964百万円 | +3,181百万円 |
| 負債合計 | 15,717百万円 | 14,364百万円 | △1,353百万円 |
| 純資産合計 | 37,520百万円 | 40,590百万円 | +3,070百万円 |

株主還元
フクビ化学工業は2026年3月期より累進配当を導入し、年間配当金は前期比3円増配の29円(中間13.5円、期末15.5円)とした。2025年3月期の年間配当は26円(中間10.5円、期末15.5円)であり、配当性向は2025年3月期の35.2%から2026年3月期は34.1%となった。
| 項目 | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|
| 中間配当 | 10.5円 | 13.5円 |
| 期末配当 | 15.5円 | 15.5円 |
| 年間配当 | 26円 | 29円 |
| 配当性向 | 35.2% | 34.1% |

※本記事はフクビ化学工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。