※本記事は平山ホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社平山ホールディングスの2025年6月期は、売上高36,220百万円(前期比2.6%増)、営業利益1,270百万円(同13.5%増)、経常利益1,300百万円(同11.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益858百万円(同13.3%増)となり、増収増益を確保した。国内の生産回復需要を取り込み新規・既存顧客からの受注が増加した一方、タイでの生産は停滞したとしている。
業績(2025年6月期 実績)
顧客に対する付加価値の遡及や価格改定への理解を得たことで売上総利益率は前期の16.9%から18.2%へ改善した。一方、今後のグループ成長のための拠点・人員拡充及び採用強化に伴う諸経費を戦略的に使用したことで販管費は増加したが、増収効果が上回り営業利益・経常利益・当期純利益とも増益となった。経常利益には為替差益29百万円を計上、法人税等は432百万円を計上している。
| 項目 | 2025年6月期(当期) | 2024年6月期(前期) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 36,220 | 35,292 | 928(2.6%) |
| 売上総利益 | 6,574(18.2%) | 5,966(16.9%) | 607(10.2%) |
| 販売費及び一般管理費 | 5,303(14.6%) | 4,847(13.7%) | 456(9.4%) |
| 営業利益 | 1,270(3.5%) | 1,119(3.2%) | 151(13.5%) |
| 経常利益 | 1,300(3.6%) | 1,166(3.3%) | 133(11.5%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 858(2.4%) | 757(2.1%) | 101(13.3%) |
2025年6月末の総資産は12,358百万円(前期末比64百万円増)、純資産は5,006百万円(同540百万円増、純資産構成比40.5%)となった。営業活動によるキャッシュ・フローは989百万円のプラス、フリーキャッシュフローは894百万円のプラスを確保し、財務活動では長期借入金の返済398百万円、配当金の支払額348百万円を実施した。
セグメント別の状況
主力のインソーシング・派遣事業は、医療機器関連及び電子デバイス関連からの受注・受託が堅調に進んだほか、物流・旅客業・リテール関連でインバウンド需要と新規受注が好調で、平山GL社も増収増益に貢献し増収増益となった(取引稼働社数754社、前年同期682社)。技術者派遣事業は車載関連や精密機器の制御組込ソフトウェア、生産設備関連を中心に受注案件が増加し増収となったが、若手IT系エンジニアの配属に時間を要したことから減益となった。海外事業は、主力のタイにおける景気停滞を背景に派遣従業員数が減少し減収減益となったが、ローコストオペレーションの継続により黒字を確保した。なお海外事業の2025年6月期実績は2024年4月~2025年3月期の実績を計上しており、他セグメントと計上期間が異なる。その他事業は現場改善コンサルティングや研修案件、DX推進のためのシステム刷新・工場立ち上げ支援案件が増加し、外国人雇用管理サポート事業の収益寄与もあり増収増益となった。
| セグメント | 指標 | 2025年6月期(当期) | 2024年6月期(前期) |
|---|---|---|---|
| インソーシング・派遣事業 | 売上高 | 29,386 | 28,273(前期比3.9%増) |
| インソーシング・派遣事業 | 営業利益(利益率) | 1,849(6.3%) | 1,619(5.7%)(前期比14.2%増) |
| 技術者派遣事業 | 売上高 | 3,099 | 2,939 |
| 技術者派遣事業 | 営業利益 | 100 | 125 |
| 海外事業 | 売上高 | 2,408 | 2,881 |
| 海外事業 | 営業利益 | 59 | 81 |
| その他事業 | 売上高 | 1,325 | 1,198(前期比10.6%増) |
| その他事業 | 営業利益(利益率) | 370(28.0%) | 299(25.0%)(前期比23.6%増) |


通期業績予想
2026年6月期は、売上高37,770百万円(前期比4.3%増)、営業利益1,341百万円(同5.6%増)、経常利益1,349百万円(同3.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益883百万円(同2.9%増)を予想している。資料は「15期連続の増収、各段階利益とも最高益を予想」としている。なお予想数値には今後のM&Aに伴う数値は計上していない。株式会社平山とFUN to FUN株式会社は2025年12月1日(予定)を効力発生日として合併を決定しており、重複事業の集約による効率化・ガバナンス強化・法人管理コストダウンを図るとしている。
| セグメント | 指標 | 2026年6月期(予想) | 2025年6月期(実績) | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| インソーシング・派遣事業 | 売上高 | 30,913 | 29,386 | 1,527(5.2%) |
| 技術者派遣事業 | 売上高 | 3,320 | 3,099 | 221(7.1%) |
| 海外事業 | 売上高 | 2,224 | 2,408 | △184(△7.6%) |
| その他事業 | 売上高 | 1,312 | 1,325 | △13(△1.0%) |
| インソーシング・派遣事業 | 営業利益 | 2,129 | 1,849 | 280(15.1%) |
| 技術者派遣事業 | 営業利益 | 109 | 100 | 9(9.0%) |
| 海外事業 | 営業利益 | 27 | 59 | △32(△54.2%) |
| その他事業 | 営業利益 | 274 | 370 | △96(△25.9%) |
| 全社費用及びセグメント間消去 | 営業利益 | △1,199 | △1,109 | △90 |

株主還元
配当性向の基本方針を30%超から40%超に変更し、連結ベース総還元性向50%以内を目途に継続的な安定配当を実施する方針。2024年6月期に初の中間配当を実施し、2025年6月期は中間配当16円、期末配当34円の年間合計50円(配当性向44.5%)を実施した。2026年6月期は中間配当16円、期末配当35円を予想しており、年間合計51円(配当性向44.2%、予想)を実施予定。1株当たり配当金・配当性向の推移は2022年7月1日実施の1:2の株式分割を遡及した数値で示されている。
| 決算期 | 1株当たり配当金 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2021年6月期 | 19.0円 | 31.5% |
| 2022年6月期 | 24.0円 | 40.7% |
| 2023年6月期 | 25.0円 | 33.3% |
| 2024年6月期 | 42.0円(中間12.0円/期末30.0円) | 41.0% |
| 2025年6月期 | 50.0円(中間16.0円/期末34.0円) | 44.5% |
| 2026年6月期(予) | 51.0円(中間16.0円/期末35.0円予) | 44.2%(予) |

中期経営計画
2025年6月期から2027年6月期を対象とする中期経営計画『ファーストステージ2027』では、経営指標として2027年6月期に売上高460億円、営業利益22億円、営業利益率4.8%、ROE20%超、設備投資額1億円を掲げ、配当方針は総還元性向50%以内、配当性向40%超としている。資料は、2024年7月にスタートした本計画について「トランプ関税に伴う不確実性によって、高単価顧客である自動車関連及びAIを除く半導体関連を中心とした製造輸出企業全般において需要が弱まり、現状の進捗と数値目標に乖離が生じている状況」としており、対応策として、フィールドエンジニア等の人材配置強化や現場改善コンサルティング・技術者派遣事業の強化による稼ぐ力の強化、株式会社平山とFUN to FUN株式会社の合併による統合効果の創出、製造請負派遣業界におけるM&Aの積極化を挙げている。
※本記事は平山ホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。