※本記事はマニーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
マニー株式会社は2025年8月期(2024年9月1日~2025年8月31日)の通期連結決算を発表した。売上高は29,968百万円(前期比+5.1%)と増収となった一方、中国で製造販売するダイヤバーの自主回収などの一時的な要因を受け、営業利益は8,193百万円(同△2.4%)、純利益は4,643百万円(同△26.1%)となり、増収減益となった。サージカル関連製品・アイレス針関連製品は成長トレンドを持続し増収増益となったが、ドイツ子会社MMGの固定資産減損(特別損失1,190百万円)等が利益を押し下げた。純利益はFY25通期計画5,450百万円に対し4,643百万円(進捗率85.2%)と計画未達となった。2026年8月期は売上高32,800百万円(前期比+9.4%)、営業利益9,200百万円(同+12.3%)、純利益6,450百万円(同+38.9%)を計画している。
中国ダイヤバー自主回収の影響
当社が製造販売するダイヤバーについて、中国規制当局に届け出ている製品登録情報の一部に記載不備があることが判明し、2025年3月より自主回収を実施、同年8月に概ね完了した。回収数量はFY25 3Q時点の見通し375万本に対し実績420万本となった。売上減少額(対前期比)は見通し△1,520百万円に対し実績△1,481百万円(うち新規出荷減△1,100百万円、回収品の処理△381百万円)、利益への影響は見通し△1,200百万円に対し実績△1,192百万円となった。対策品の薬事変更申請を2025年3月に実施し、認証取得は当初見通し(2026年3月)に対し前倒しで推移しており、2026年8月期第2四半期(12月~2月)より全製品の販売を再開できる見通しとしている。

連結業績(2025年8月期 実績)
2025年8月期の連結業績は、一時的な要因(中国ダイヤバー自主回収等)を受け増収減益となった。サージカル関連製品・アイレス針関連製品は成長トレンドを持続し増収増益。資産の見直しとして、ドイツMMGの固定資産の減損(特別損失1,190百万円)及び長期停滞品の在庫処分(売上原価に98百万円)を実施した。営業外収益は為替差益71百万円の計上等により402百万円(前期比+93百万円)となった一方、営業外費用は花岡工場竣工に伴う減価償却費222百万円の計上等により324百万円(同+87百万円)となった。特別損失は主にMMGの固定資産減損により1,212百万円(同+1,141百万円)となり、税引前当期純利益は7,087百万円(同△1,337百万円)となった。
| 項目 | FY25実績 | FY24実績 | 増減率 | FY25通期計画 | 計画比進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 29,968百万円 | 28,513百万円 | +5.1% | 29,600百万円 | 101.2% |
| 売上原価(対売上高比率) | 10,650百万円(35.5%) | 10,616百万円(37.2%) | +0.3% | 10,800百万円(36.5%) | 98.6% |
| 販管費(対売上高比率) | 11,124百万円(37.1%) | 9,505百万円(33.3%) | +17.0% | 10,900百万円(36.8%) | 102.1% |
| 営業利益(営業利益率) | 8,193百万円(27.3%) | 8,392百万円(29.4%) | △2.4% | 7,900百万円(26.7%) | 103.7% |
| 経常利益 | 8,271百万円 | 8,464百万円 | △2.3% | 7,800百万円 | 106.0% |
| 純利益 | 4,643百万円 | 6,286百万円 | △26.1% | 5,450百万円 | 85.2% |
セグメント別の状況
サージカル関連製品は売上高9,274百万円(前期比+13.8%)、営業利益3,080百万円(同+16.6%、営業利益率33.2%)となり、眼科ナイフを中心に欧州、アジア、日本、北米で売上が増加した。アイレス針関連製品は売上高11,183百万円(同+9.4%)、営業利益4,002百万円(同+3.4%、営業利益率35.8%)となり、中国やタイを中心としたアジア地域、中南米等その他地域で売上が増加した一方、粗利益率は改善したものの販管費の増加により営業利益率は悪化した。デンタル関連製品は中国ダイヤバーの自主回収の影響により売上高9,509百万円(同△6.2%)、営業利益1,110百万円(同△40.9%、営業利益率11.7%)となった。2026年8月期はサージカル関連製品売上高10,150百万円(同+9.4%)・営業利益3,350百万円(同+8.8%、営業利益率33.0%)、アイレス針関連製品売上高11,600百万円(同+3.7%)・営業利益4,150百万円(同+3.7%、営業利益率35.8%)、デンタル関連製品売上高11,050百万円(同+16.2%)・営業利益1,700百万円(同+53.1%、営業利益率15.4%)を計画している。
| セグメント | 指標 | FY25実績 | FY24実績 |
|---|---|---|---|
| サージカル関連製品 | 売上高 | 9,274百万円 | 8,152百万円 |
| サージカル関連製品 | 営業利益(営業利益率) | 3,080百万円(33.2%) | 2,640百万円(32.4%) |
| アイレス針関連製品 | 売上高 | 11,183百万円 | 10,222百万円 |
| アイレス針関連製品 | 営業利益(営業利益率) | 4,002百万円(35.8%) | 3,872百万円(37.9%) |
| デンタル関連製品 | 売上高 | 9,509百万円 | 10,139百万円 |
| デンタル関連製品 | 営業利益(営業利益率) | 1,110百万円(11.7%) | 1,878百万円(18.5%) |

通期業績予想(2026年8月期)
2026年8月期の連結業績予想は、中国ダイヤバー自主回収からのリカバリー、2026年8月期第2四半期(12月~2月)より全製品の販売を再開できる見通しを踏まえたもの。新中期経営計画の1年目として、2029年8月期目標(売上高450億円、営業利益率32%)に向け、成長戦略と事業強化を推進するとし、事業投資(米国事業、新製品開発等)や経営基盤の強化(薬事、SCM、BPR/DX等)を戦略的に実施するとしている。前提為替レートは1USD=143.00円、1EUR=161.00円、1CNY=20.00円、1INR=1.70円としている(FY25実績は1USD=148.91円、1EUR=163.62円、1CNY=20.63円、1INR=1.74円)。
| 項目 | FY26計画 | FY25実績 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 32,800百万円 | 29,968百万円 | +9.4% |
| 売上原価(対売上高比率) | 11,400百万円(34.8%) | 10,650百万円(35.5%) | +7.0%(原価率 △0.7pt) |
| 販管費(対売上高比率) | 12,200百万円(37.2%) | 11,124百万円(37.1%) | +9.7%(販管費率 +0.1pt) |
| 営業利益(営業利益率) | 9,200百万円(28.0%) | 8,193百万円(27.3%) | +12.3%(営業利益率 +0.7pt) |
| 経常利益 | 8,950百万円 | 8,271百万円 | +8.2% |
| 純利益 | 6,450百万円 | 4,643百万円 | +38.9% |

株主還元
資料は「FY25配当予想から変更なし」とし、期末配当1株当たり23円を決定、年間配当は39円(前期39円から据え置き)となった。配当性向は82.7%(前期61.1%)となった。2026年8月期は中間配当17円、期末配当24円を合わせ、年間配当41円を予定しており、前期比+2円の増配となる見通し。配当性向はFY26見通しで62.6%としている。当社はFY29中期経営計画で定めた財務運営による安定的増配の方針を掲げている。
| 項目 | FY24実績 | FY25実績 | FY26予定 |
|---|---|---|---|
| 1株当たり年間配当金 | 39円 | 39円 | 41円 |
| 配当性向 | 61.1% | 82.7% | 62.6% |

※本記事はマニーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。