※本記事は扶桑電通が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
扶桑電通は2025年9月期連結決算で、売上高54,684百万円(前期比+16.9%)、営業利益3,428百万円(同+83.8%)、経常利益3,663百万円(同+77.9%)、当期純利益2,517百万円(同+76.3%)となった。売上高、利益とも過去最高を更新した。自治体向けビジネスやパソコン・ソフトウエア販売が好調に推移したことに加え、粗利益率の改善により増益となった。
業績(2025年9月期 実績)
売上原価は44,173百万円(前期比+15.3%)、原価率は81.9%から80.8%(▲1.2pt)に改善した。売上総利益は10,510百万円(同+24.4%)。販売管理費は7,081百万円(同+7.5%)で、営業利益率は4.0%から6.3%(+2.3pt)に上昇した。営業利益の増加要因は、売上高の増加による+1,520百万円、オフィス部門やソリューション部門での粗利益率改善による+539百万円が寄与した一方、人員体制強化に伴う人件費増加や人的資本を高める教育投資、販売活動の増加に伴う経費の増加により、販売管理費の増加が▲496百万円押し下げた。受注高は63,504百万円(同+23.7%)、受注残高は29,637百万円(同+47.6%)で、防災関連ビジネスや自治体のシステム標準化対応、モダナイゼーションなどの取り組みにより伸長した。
| 項目 | 2025年9月期 | 2024年9月期 | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 54,684百万円 | 46,778百万円 | +7,905百万円 | +16.9% |
| 売上原価 | 44,173百万円 | 38,327百万円 | +5,846百万円 | +15.3% |
| 原価率 | 80.8% | 81.9% | ▲1.2pt | – |
| 売上総利益 | 10,510百万円 | 8,451百万円 | +2,059百万円 | +24.4% |
| 販売管理費 | 7,081百万円 | 6,585百万円 | +496百万円 | +7.5% |
| 営業利益 | 3,428百万円 | 1,865百万円 | +1,562百万円 | +83.8% |
| 営業利益率 | 6.3% | 4.0% | +2.3pt | – |
| 経常利益 | 3,663百万円 | 2,059百万円 | +1,604百万円 | +77.9% |
| 当期純利益 | 2,517百万円 | 1,428百万円 | +1,089百万円 | +76.3% |
| 受注高 | 63,504百万円 | 51,321百万円 | +12,183百万円 | +23.7% |
| 受注残高 | 29,637百万円 | 20,085百万円 | +9,551百万円 | +47.6% |

部門別の状況
部門別売上高は、ネットワーク部門13,874百万円(構成比25.4%、前期比▲4.6%)、ソリューション部門16,730百万円(同30.6%、+39.9%)、オフィス部門12,139百万円(同22.2%、+28.1%)、サービス部門11,938百万円(同21.8%、+10.5%)。富士通株式会社および同社グループとの連携強化による新規商談の活性化が寄与した。ネットワーク部門は防災・減災ビジネスなど自治体ビジネスが好調に推移したものの、小売業向けWi-Fiアクセスポイント設置工事が減少した。ソリューション部門は電子カルテや医事会計などの医療情報システムの更新によるヘルスケアビジネスが好調に推移したほか、電力業向けセキュリティ対策パソコン・ソフトウエアの販売やシステム標準化などの自治体ビジネスが好調に推移した。オフィス部門は民需向けのパソコン・ソフトウエア販売が好調に推移した。サービス部門はソフトウエアサポートサービスの増加に加え、運輸業向け運行記録・管理のデジタル化サービスなど業務効率化や生産性向上を目的としたクラウドサービスが好調に推移した。
| 部門 | 2025年9月期 | 構成比 | 2024年9月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| ネットワーク部門 | 13,874百万円 | 25.4% | 14,539百万円 | ▲4.6% |
| ソリューション部門 | 16,730百万円 | 30.6% | 11,956百万円 | +39.9% |
| オフィス部門 | 12,139百万円 | 22.2% | 9,475百万円 | +28.1% |
| サービス部門 | 11,938百万円 | 21.8% | 10,807百万円 | +10.5% |

通期業績予想(2026年9月期)
2026年9月期の連結業績予想は、売上高55,000百万円(前期比+315百万円)、営業利益2,200百万円(同▲35.8%)、経常利益2,450百万円(同▲33.1%)、当期純利益1,650百万円(同▲34.5%)、1株当たり当期純利益142円14銭(同▲34.5%)で、利益は減益を見込む。要因として、人的資本を高めるための教育・人材関連投資やデジタルマーケティングの強化に伴う販売管理費の増加、入札関連商談や新規商談の拡大による利益率の変動を挙げている。
| 項目 | 2026年9月期予想 | 2025年9月期実績 | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 55,000百万円 | 54,684百万円 | +315百万円 | – |
| 営業利益 | 2,200百万円 | 3,428百万円 | ▲1,228百万円 | ▲35.8% |
| 経常利益 | 2,450百万円 | 3,663百万円 | ▲1,213百万円 | ▲33.1% |
| 当期純利益 | 1,650百万円 | 2,517百万円 | ▲867百万円 | ▲34.5% |
| 1株当たり当期純利益 | 142円14銭 | 216円89銭 | ▲74円75銭 | ▲34.5% |

株主還元
2025年9月期の1株当たり配当金は174円(中間15円、期末159円)、配当性向40.1%。2025年9月期より配当性向を35%から40%に引き上げ、株主資本配当率(DOE)2.0%を下限に設定する方針とした。2025年9月30日を基準日、同年10月1日を効力発生日として1株につき2株の割合で株式分割を実施しており、分割を反映した1株当たり配当金は2025年9月期が87.00円となる。2026年9月期の配当予想は、分割後ベースで57.00円(DOE5.4%見込み)。株式分割に際し、現行の株主優待制度(1単元100株以上保有の株主が対象、100株以上1,000株未満はクオ・カード1,000円分、1,000株以上は3,000円分を贈呈)は変更しないため、実質的な拡充となる。なお、創立75周年記念配当(10円、分割後換算5円)は2023年9月期の配当に含まれるものである。
| 項目 | 値 | 備考 |
|---|---|---|
| 2025年9月期 配当金(実績、株式分割前ベース) | 174円(中間15円、期末159円) | 配当性向40.1% |
| 2025年9月期 配当金(株式分割後換算) | 87.00円 | 2025年9月30日基準日、10月1日付1株につき2株の株式分割を反映 |
| 2026年9月期 配当金(予想、株式分割後ベース) | 57.00円 | 配当性向40%目標・DOE2%下限、DOE見込み5.4% |

第3期中期経営計画
第3期中期経営計画「FuSodentsu Vision 2027」の最終年度(2027年9月期)の数値目標を、2025年11月に上方修正した。売上高は460億円から550億円(+19.6%)、営業利益は18.4億円から22.0億円(+19.6%)、ROEは9.0%から10.0%(+1.0pt)に引き上げた。営業利益率の目標は4.0%で据え置いている。2025年1月に株式会社北海道システムエンジニアリング、2025年12月に株式会社システムメイクをそれぞれ完全子会社化するなど、アライアンスやM&Aによる注力領域の技術拡充も進めている。
※本記事は扶桑電通が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。