※本記事は新明和工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
新明和工業が発表した2026年3月期の連結決算は、受注高327,046百万円(前期比+12.2%)、売上高285,024百万円(同+7.0%)、営業利益16,329百万円(同+16.9%)、経常利益16,324百万円(同+20.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益11,507百万円(同+28.5%)となった。受注高は5年連続、売上高は3年連続で過去最高を更新し、営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益はいずれも過去最高を達成した。1株当たり年間配当予想は56円に上方修正された。2027年3月期は増収増益の見通しで、配当は2円増配の58円となり6年連続の増配となる見通し。
連結業績(2026年3月期 実績)
受注高・売上高はともに全セグメント合計で増加・増収となり、それぞれ過去最高を更新した。増収により営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益もいずれも過去最高となった。ROEは前期比+1.5ptの9.7%、ROICは同+0.7ptの6.7%に増加した。
| 項目 | 当期(2026年3月期) | 前期(2025年3月期) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 受注高 | 327,046百万円 | 291,499百万円 | +35,546百万円(+12.2%) |
| 売上高 | 285,024百万円 | 266,441百万円 | +18,583百万円(+7.0%) |
| 営業利益 | 16,329百万円 | 13,970百万円 | +2,359百万円(+16.9%) |
| 経常利益 | 16,324百万円 | 13,536百万円 | +2,787百万円(+20.6%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 11,507百万円 | 8,957百万円 | +2,549百万円(+28.5%) |
| 受注残高 | 360,826百万円 | 318,778百万円 | +42,047百万円(+13.2%) |
| ROE | 9.7% | 8.2% | +1.5pt |
| ROIC | 6.7% | 6.0% | +0.7pt |
セグメント別の状況
「産機・環境システム」を除く全セグメントで受注高が増加し、「産機・環境システム」「その他」を除く全セグメントで増収となった。営業利益は「産機・環境システム」でメカトロニクス製品の減益等により△16億円となった一方、「パーキングシステム」が増収による増益等で+15億円、「特装車」が売価改定効果等で+12億円となったことなどから、全体では増益となった。
| セグメント | 受注高(億円、25.3期→26.3期) | 売上高(億円、25.3期→26.3期) | 営業利益(億円、25.3期→26.3期) |
|---|---|---|---|
| 特装車 | 1,225→1,283(+58) | 1,082→1,175(+93) | 48→61(+12) |
| パーキングシステム | 441→451(+10) | 457→507(+49) | 33→49(+15) |
| 産機・環境システム | 364→336(△28) | 332→273(△59) | 22→5(△16) |
| 流体 | 286→306(+19) | 275→299(+24) | 43→46(+2) |
| 航空機 | 428→660(+231) | 337→415(+78) | 19→25(+6) |
| その他 | 167→231(+63) | 180→178(△1) | 14→15(+0) |
| 合計 | 2,914→3,270(+355) | 2,664→2,850(+185) | 139→163(+23) |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期は「流体」を除く全セグメントで増収となり、4年連続で過去最高となる見通し。受注高も「パーキングシステム」「産機・環境システム」の増加により6年連続で過去最高となる見通し。営業利益は増収による増益で過去最高を更新する見通しだが、経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益は為替差益の減少や税金費用の増加に伴い減益となる見通し。なお、中東情勢の影響については4月に収束することを前提とした影響額のみを考慮して算定しており、今後の情勢変化による影響額は織り込んでいない。
| 項目 | 26.3期(実績) | 27.3期(予想) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 受注高 | 327,046百万円 | 329,700百万円 | +2,653百万円(+0.8%) |
| 売上高 | 285,024百万円 | 312,400百万円 | +27,375百万円(+9.6%) |
| 営業利益 | 16,329百万円 | 17,000百万円 | +670百万円(+4.1%) |
| 経常利益 | 16,324百万円 | 15,500百万円 | △824百万円(△5.0%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 11,507百万円 | 10,500百万円 | △1,007百万円(△8.8%) |
| 1株当たり年間配当金 | 56円 | 58円 | +2円 |
| DOE | 3.1% | 3.0% | △0.1pt |
| 受注残高 | 360,826百万円 | 378,126百万円 | +17,300百万円(+4.8%) |

株主還元
2027年3月期の1株当たり年間配当予想は58円(DOE3.1%)で、前期比2円増配、6年連続の増配となる見通し。中期経営計画「SG-2026」の方針として、期間中はDOE3%程度を目途に配当を実施するとしている(前中期経営計画「SG-2023」の方針は連結配当性向40〜50%)。財務健全性の基準としては自己資本比率40%以上・ネットD/Eレシオ0.5倍以内が適切とし、その維持に努めるとしている。
| 期 | 1株当たり年間配当金 |
|---|---|
| 2022年3月期 | 42円 |
| 2023年3月期 | 45円 |
| 2024年3月期 | 47円 |
| 2025年3月期 | 52円 |
| 2026年3月期 | 56円 |
| 2027年3月期(予想) | 58円 |

中期経営計画/トピック
2027年3月期の利益増減明細では、運営費増加(人件費、減価償却費他)△87億円や原材料費増加△30億円に加え、中東情勢の影響△10億円が減益要因として見込まれている。資料は「中東情勢の長期化により、減益の影響額が拡大する可能性あり」としている。

※本記事は新明和工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。