※本記事は大庄が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
大庄は2026年8月期中間期(2026年2月末時点)の決算を発表した。連結売上高は26,617百万円(前期比406百万円増、101.6%)と増収となった一方、原価率上昇等により営業利益は446百万円(前期比153百万円減)、親会社に帰属する中間純利益は367百万円(前期比341百万円減)となった。通期の連結業績予想は当初計画を据え置いている。
連結業績(2026年8月期中間期 実績)
中間期の連結損益は下表のとおり。売上原価は16,539百万円(前期比474百万円増、構成比62.1%)、販売費及び一般管理費は9,631百万円(前期比85百万円増、構成比36.2%)となった。経常利益は468百万円(前期比125百万円減)、税金等調整前中間純利益は353百万円(前期比477百万円減)。中間期末店舗数(直営店)は229店(前期236店)だった。
| 項目 | 2026年8月期中間期 | 2025年8月期中間期 | 増減額 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 26,617 | 26,211 | 406 |
| 売上原価 | 16,539 | 16,065 | 474 |
| 販売費及び一般管理費 | 9,631 | 9,545 | 85 |
| 営業利益 | 446 | 600 | ▲153 |
| 経常利益 | 468 | 594 | ▲125 |
| 税金等調整前中間純利益 | 353 | 830 | ▲477 |
| 親会社に帰属する中間純利益 | 367 | 708 | ▲341 |

セグメント別の状況
飲食事業は既存店売上高が前年比101.8%と増加した一方、直営店舗数の減少により売上高は前期比微減、営業利益は556百万円となった。原材料価格の高騰による原価率上昇等により営業利益は前期比減となった。卸売・ロジスティクス事業は卸売・運送も含めた総合物流サービスによる外部売上増加等により売上高は前期比増となり、営業利益は504百万円(前期比37百万円増)となった。FC・VC事業は閉店影響や営業権利用料の更新等により、売上高、営業利益共に前期比減となった。調整額(全社費用)は人事システム刷新に係る費用、賞与引当金繰入額等の増加により拡大した。
| セグメント | 指標 | 2026年8月期中間期実績 | 2025年8月期中間期実績 |
|---|---|---|---|
| 飲食事業 | 売上高 | 11,787 | 11,888 |
| 飲食事業 | 営業利益 | 556 | 675 |
| 卸売・ロジスティクス事業 | 売上高 | 17,816 | 17,113 |
| 卸売・ロジスティクス事業 | 営業利益 | 504 | 467 |
| 不動産事業 | 売上高 | 907 | 924 |
| 不動産事業 | 営業利益 | 242 | 220 |
| FC・VC事業 | 売上高 | 423 | 467 |
| FC・VC事業 | 営業利益 | 151 | 186 |
| その他 | 売上高 | 359 | 311 |
| その他 | 営業利益 | 5 | 4 |
| 調整額 | 売上高 | ▲4,676 | ▲4,495 |
| 調整額 | 営業利益 | ▲1,012 | ▲954 |
| 合計 | 売上高 | 26,617 | 26,211 |
| 合計 | 営業利益 | 446 | 600 |

通期業績予想
通期の連結業績予想は当初計画を据え置いた。上期実績は計画に対し、売上高が242百万円、営業利益が158百万円、当期純利益が112百万円、それぞれ下振れた。下期は主要事業である飲食事業及び卸売・ロジスティクス事業を中心に、全社ベースで「売上高の確保」「営業利益率の向上」を図り、計画達成を目指すとしている。
| 項目 | 2025年8月期実績 | 2026年8月期通期計画 | 2026年8月期上期実績 | 計画対比 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 52,556 | 53,700 | 26,617 | ▲242 |
| 営業利益 | 1,196 | 1,270 | 446 | ▲158 |
| 経常利益 | 1,196 | 1,220 | 468 | ▲106 |
| 当期純利益 | 1,172 | 920 | 367 | ▲112 |

セグメント別 通期計画
飲食事業は上期に既存店売上高の計画下振れと店舗数減少により売上高・営業利益とも計画を下回ったが、下期は営業施策強化による売上高の確保と原価対策等、上期までに実施した改装・業態変更の効果、不採算店舗閉鎖の効果等により当初計画の達成を図るとしている。卸売・ロジスティクス事業は上期の売上高が計画を下振れたものの、子会社の好調により営業利益は上振れており、引き続き新規外販先の獲得や各社事業の収益力強化を進めるとしている。不動産事業は賃貸物件空室の減少や子会社アサヒビジネスプロデュースの業績好調により営業利益は上振れ傾向としている。FC・VC事業は足許で店舗数は減少しているが下期出店予定があり、引き続き事業拡大を推進していくとしている。
| セグメント | 2026年8月期通期計画 売上高 | 2026年8月期通期計画 営業利益 | 2026年8月期上期実績 売上高 | 2026年8月期上期実績 営業利益 |
|---|---|---|---|---|
| 飲食事業 | 23,971 | 1,474 | 11,787 | 556 |
| 卸売・ロジスティクス事業 | 35,656 | 964 | 17,816 | 504 |
| 不動産事業 | 1,797 | 455 | 907 | 242 |
| FC・VC事業 | 869 | 330 | 423 | 151 |
| その他 | 711 | 12 | 359 | 5 |
| 調整額 | ▲9,304 | ▲1,967 | ▲4,676 | ▲1,012 |
| 合計 | 53,700 | 1,270 | 26,617 | 446 |

株主還元
2026年8月期の中間配当は1株当たり6円(当初計画通り)、期末配当予想は同8円で、年間計14円を予定している。前期比同額の配当予想であり、今後も安定した配当の継続と適正な利益還元に努めるとしている。
財務・資本政策
自己資本は2026年2月末時点(連結ベース)で114億円、自己資本比率39.8%となり、前期末対比で自己資本が2億円増加、自己資本比率は1.5ポイント上昇した。前期において有利子負債が50億円減少しており、財務健全性は大きく改善したとしている。2025年6月にはシンジケーション型コミットメントラインを締結し、資金繰りも改善したとしている。保証金・敷金は2026年2月末時点(連結ベース)で42億円であり、一部返還交渉を引き続き継続していくとしている。資本コストを意識した経営として、2026年2月末時点のPBRは2.18倍。ROEは2026年8月期通期計画ベースで8%程度を目安とし、2025年8月期実績のROEは10.8%だったとしている。売上高営業利益率は5.0%達成を目標に掲げている。
※本記事は大庄が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。