※本記事はヤマシタヘルスケアホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ヤマシタヘルスケアホールディングスの2026年5月期(連結累計期間:2025年6月1日~2026年5月31日)の連結業績は、売上高64,149百万円(前年同期比99.5%)、営業利益737百万円(同87.9%)、経常利益877百万円(同96.5%)、親会社に帰属する当期純利益648百万円(同104.9%)となった。売上高は前期比微減となり、給与や求人関連費といった人件費、物流コストや支払手数料等の増加により、営業利益および経常利益は減益となった。
連結業績(2026年5月期 実績)
売上総利益は8,800百万円(前年同期比100.2%)、販売費及び一般管理費は8,062百万円(同101.5%)となった。営業利益の減益要因としては、人件費及び福利厚生費等の増加(△24百万円)、事業所・物流備品購入費及び各種保守費増による設備管理費増(△77百万円)、DX関連費用増(△80百万円)が挙げられ、これらを研究開発費減による販売費減(+58百万円)や売上総利益の増加(+22百万円)が一部相殺した。
| 項目 | 2025年5月期 | 2026年5月期 | 増減額 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 64,486 | 64,149 | △337 | 99.5% |
| 売上総利益 | 8,777 | 8,800 | 23 | 100.2% |
| 販売費及び一般管理費 | 7,938 | 8,062 | 124 | 101.5% |
| 営業利益 | 838 | 737 | △101 | 87.9% |
| 経常利益 | 909 | 877 | △32 | 96.5% |
| 当期純利益 | 616 | 648 | 32 | 104.9% |
事業分野別の状況
事業分野別の販売実績をみると、一般機器分野は放射線機器や画像診断機器等の設備投資需要が前年同期を下回ったこと等により7,859百万円(前期比16.5%減)となった。一般消耗品分野は検査・手術件数の増加やSPD契約施設増により診療材料等の医療機器消耗品の販売が堅調に増加し26,586百万円(同2.9%増加)、低侵襲治療分野は電子内視鏡手術システムやサージカル備品、血管内治療等の売上増加により14,885百万円(同1.1%増)、専門分野は主に透析分野(事業会社トムス)の売上増により13,132百万円(同2.9%増)となった。情報・サービス分野は医療ガス設備工事や電子カルテシステム等の医療用IT備品等の件数微減により1,736百万円(同1.6%減)、医療機器製造・販売業はグループ開発製品である整形外科用インプラントの販売不振により210百万円(同4.4%減)、ヘルスケアモール事業は東手城ヘルスケアモールの賃料収入が安定化したことにより74百万円(同1.6%増)となった。
| 区分 | 2025年5月期(百万円) | 構成比 | 2026年5月期(百万円) | 構成比 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|---|---|
| 一般機器分野 | 9,413 | 14.6% | 7,859 | 12.2% | 83.5% |
| 一般消耗品分野 | 25,835 | 40.1% | 26,586 | 41.4% | 102.9% |
| 低侵襲治療分野 | 14,717 | 22.8% | 14,885 | 23.2% | 101.1% |
| 専門分野 | 12,756 | 19.8% | 13,132 | 20.5% | 102.9% |
| 情報・サービス分野 | 1,764 | 2.7% | 1,736 | 2.7% | 98.4% |
| 医療機器製造・販売業 | 219 | 0.3% | 210 | 0.3% | 95.6% |
| ヘルスケアモール事業 | 72 | 0.1% | 74 | 0.1% | 101.6% |
| セグメント間取引 | △292 | △0.4% | △336 | △0.4% | ー |
| 合計 | 64,486 | 100.0% | 64,149 | 100.0% | 99.5% |

通期業績予想(2027年5月期)
今期(2027年5月期)業績目標は、売上高697億9,400万円、営業利益8億3,300万円、経常利益8億5,500万円、当期純利益5億5,300万円、配当金は年間配当65円としている。中期経営計画最終年度(2027年5月期)業績目標である売上高730億円、営業利益9億5千万円、経常利益10億円との差異について、資料は医療機関における設備投資への慎重な姿勢、医療政策の変化、人件費や物流費などのコスト上昇、金利・為替動向の変化などにより、当社グループを取り巻く事業環境が当初の想定以上に厳しく推移していることを背景として挙げている。前期実績比では、人件費及び教育研修費等の増加(△271百万円)や広告宣伝費増(△12百万円)、設備管理費増(△125百万円)、支払手数料等その他販売費増(△29百万円)を売上総利益の増加(+533百万円)が上回り、営業利益は96百万円の増益を見込む。
| 項目 | 今期業績目標(2027年5月期) | 中期経営計画最終年度目標(2027年5月期) |
|---|---|---|
| 売上高 | 697億9,400万円 | 730億円 |
| 営業利益 | 8億3,300万円 | 9億5千万円 |
| 経常利益 | 8億5,500万円 | 10億円 |
| 当期純利益 | 5億5,300万円 | 開示なし |
| 配当金 | 年間配当65円 | 開示なし |

株主還元
配当性向30%を基準とした株主還元を基本方針としている。2026年5月期の配当額は、当社配当水準である30%を基準とした普通配当77円に、山下医科器械株式会社の創業100周年の記念配当30円を加えた107円を1株配当額として設定した。配当性向は41.4%となった。2027年5月期の配当予想は年間配当65円、配当性向は30.0%を見込む。
| 決算期 | 2022年5月期 | 2023年5月期 | 2024年5月期 | 2025年5月期 | 2026年5月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1株当り配当金(円) | 82 | 48 | 70 | 75 | 107 |
| 営業利益(百万円) | 930 | 1,156 | 967 | 838 | 737 |
| 当期純利益(百万円) | 696 | 219 | 580 | 616 | 648 |
| 配当性向(%) | 30.1 | 55.9 | 30.7 | 30.0 | 41.4 |

長期ビジョン
当社グループは2030年に向けた長期ビジョン「マルティプライビジョン2030」を策定しており、持続的なヘルスケアサービスの提供と、中核事業と新規事業の掛け合わせ(マルティプライ)による加速度的な成長を目指すとしている。資本コストや株価を意識した経営の実現に向けては、経営指標としてROE(自己資本当期純利益率)10%以上、PBR(株価純資産倍率)1.0倍以上、配当性向(株主還元)30%以上を目標に掲げている。2026年5月期実績はROE7.1%、PBR0.83倍であった。

※本記事はヤマシタヘルスケアホールディングスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。