※本記事はコーセルが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
コーセルの2026年5月期は、売上高250億4,600万円(前期比7.4%減)、営業利益は6億9,500万円の営業損失(前期は6億2,800万円の営業利益)、経常利益は2億6,700万円(同63.9%減)となった。連結子会社であるスウェーデンのPowerbox International AB(PRBX)の株式譲渡に伴い、関係会社整理損36億3,000万円を特別損失に計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は34億600万円の当期純損失(前期も1億1,300万円の当期純損失)となった。2027年5月期は売上高288億7,500万円(同15.3%増)、営業利益13億3,500万円への黒字転換を見込み、配当は年間60円(前期比5円増配)を予定している。
連結業績(2026年5月期 実績)
売上高は国内を中心に半導体製造装置向け需要が旺盛となり、FA関連を中心に顧客在庫消化が進んだことで下期から回復基調となったが、通期では前期比7.4%減の250億4,600万円にとどまった。営業利益は販管費の抑制に努めたものの、売上高の減少により固定費を吸収できず、6億9,500万円の営業損失(前期比13億2,300万円の減益)となった。なお、2025年12月19日に修正開示した業績予想(売上高241億1,900万円、営業損失8億1,400万円)の範囲内で進捗した。
| 項目 | 2026年5月期 | 2025年5月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 25,046百万円 | 27,052百万円 | ▲2,006百万円(▲7.4%) |
| 売上総利益 | 6,036百万円 | 7,207百万円 | ▲1,171百万円(▲16.3%) |
| 販管費 | 6,731百万円 | 6,579百万円 | +152百万円(+2.3%) |
| 営業利益 | ▲695百万円(営業損失) | 628百万円 | ▲1,323百万円 |
| 営業利益率 | ▲2.8% | 2.3% | ▲5.1pt |
| 経常利益 | 267百万円 | 740百万円 | ▲473百万円(▲63.9%) |
| 経常利益率 | 1.1% | 2.7% | ▲1.6pt |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | ▲3,406百万円(当期純損失) | ▲113百万円(当期純損失) | ▲3,292百万円 |

受注・市場動向
受注面では、生成AI用GPU向け半導体製造装置関連の需要が旺盛で受注が急回復したほか、FA・医療機器向けも在庫調整が進み堅調に推移した。地域別では北米・アジアが回復傾向にある一方、米国の関税政策の影響や中国景気の低迷長期化による先行き不透明感が残るほか、欧州は需要調整が継続し低迷した。台湾LITEONとの共同開発製品「COSELSYNC.」は開発遅れがあり、受注獲得は次年度以降となる見通し。売上高の地域別増減(前期比)は次のとおり。
| 区分 | 2026年5月期 前期比増減額 |
|---|---|
| 日本 | ▲2,522百万円 |
| アジア | +71百万円 |
| 北米 | +295百万円 |
| 欧州 | ▲504百万円 |
| 為替影響 | +653百万円 |
連結子会社の異動(Powerbox株式譲渡)
当社は2026年5月20日、連結子会社であるPowerbox International AB(PRBX、スウェーデン拠点の100%子会社)の全株式を、ドイツの投資ファンド会社へ譲渡する株式譲渡契約を締結した。譲渡予定日は2026年8月で、譲渡後もPRBXとの間で当社製品の販売・仕入に関する取引は継続する予定。本件に伴い関係会社整理損36億3,000万円を特別損失に計上した。参考として、PRBXの直近期(2026年5月期)業績は売上高324百万SEK、営業利益▲35.6百万SEK(営業利益率▲11.0%)。

通期業績予想(2027年5月期)
2027年5月期は売上高288億7,500万円(前期比15.3%増)、営業利益13億3,500万円(営業利益率4.6%)、経常利益15億3,900万円(同475.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益16億400万円を見込み、黒字転換を予想する。売上高の増加は半導体製造装置関連の需要増加と製品値上げ効果が中心。営業利益の改善は材料コスト高騰分の価格転嫁による収益改善を見込む。なお上期にPowerbox株式譲渡に係る業績を織り込むため、上期の業績は下期より低くなる見通し。
| 項目 | 2027年5月期予想 | 2026年5月期実績 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 28,875百万円 | 25,046百万円 | +3,828百万円(+15.3%) |
| 営業利益 | 1,335百万円 | ▲695百万円(営業損失) | +2,030百万円 |
| 営業利益率 | 4.6% | ▲2.8% | +7.4pt |
| 経常利益 | 1,539百万円 | 267百万円 | +1,271百万円(+475.9%) |
| 経常利益率 | 5.3% | 1.1% | +4.2pt |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,604百万円 | ▲3,406百万円(当期純損失) | +5,010百万円 |

株主還元
配当方針は、原則として減配せず配当の維持もしくは増配を行う「累進配当」を継続する。第11次中期計画では、配当水準を示す指標であるDOE(株主資本配当率)の下限を従来の3.5%から4.5%へ引き上げる。2026年5月期の配当実績は中間27円・期末28円の年間55円。2027年5月期は配当方針の変更(DOE水準の引き上げ)により、中間30円・期末30円の年間60円(前期比5円増配)を予定している。また、株主還元強化の一環として株主優待制度を新設し、株式を1年以上継続して300株以上保有する株主を対象に、富山・石川・福井の北陸3県の食料品・工芸品などの特産品を贈呈する。
| 項目 | 2026年5月期(実績) | 2027年5月期(予想) |
|---|---|---|
| 中間配当 | 27円 | 30円 |
| 期末配当 | 28円 | 30円 |
| 年間配当 | 55円 | 60円 |
| DOE(株主資本配当率)下限方針 | 3.5% | 4.5% |

※本記事はコーセルが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。