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日置電機、2025年12月期は売上高が過去最高も営業減益 2026年12月期は増収増益を計画

決算サマリー 2026.08.28
日置電機、2025年12月期は売上高が過去最高も営業減益 2026年12月期は増収増益を計画

※本記事は日置電機が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

日置電機の2025年12月期は、売上高405億3,100万円(前期比103.2%、過去最高)となったが、創業90周年関連の一過性費用やDX推進(ERP・CRM導入)に伴う計画的投資により、営業利益は67億9,100万円(前期比90.2%)、経常利益は71億600万円(同88.9%)、当期純利益は54億5,700万円(同88.2%)といずれも減益だった。2026年12月期は売上高430億円(前期比106.1%)を計画し、データセンター関連や自動車セクターR&D向け需要の拡大を見込んで営業利益76億8,000万円(同113.1%)への増益を計画している。

目次

連結業績(2025年12月期 実績)

売上高は前期比103.2%の405億3,100万円。中国の大幅な伸長やバッテリー関連の好調が牽引した一方、韓国は政情不安により年央の売上高が落ち込み、9月以降に復調した。売上原価は前期比102.1%の201億2,000万円、販売管理費は前期比113.1%の136億1,900万円。営業利益は前期比90.2%の67億9,100万円で、売上高増に伴う粗利増加や為替影響(+3億2,300万円)はあったものの、創業90周年関連の一過性費用や固定費(人件費・経費)の増加(△20億3,500万円)を補うには至らなかった。経常利益は前期比88.9%の71億600万円、当期純利益は前期比88.2%の54億5,700万円、1株当たり利益は403.18円(前期454.83円)。

項目2025年12月期2024年12月期前期比
売上高40,531百万円39,270百万円103.2%
売上原価20,120百万円19,707百万円102.1%
販売管理費13,619百万円12,037百万円113.1%
営業利益6,791百万円7,525百万円90.2%
経常利益7,106百万円7,990百万円88.9%
当期純利益5,457百万円6,187百万円88.2%
1株当たり利益403.18円454.83円

事業別(製品群別)売上高の状況

報告セグメントの記載はなく、資料は製品群別の売上高推移を開示している。2025年は電子測定器が201億8,700万円と最大で、記録装置83億8,000万円、現場測定器61億7,000万円、周辺装置・他35億1,800万円、自動試験装置22億7,400万円という構成だった。

製品群2025年2024年
自動試験装置2,274百万円2,129百万円
記録装置8,380百万円8,366百万円
電子測定器20,187百万円19,423百万円
現場測定器6,170百万円5,846百万円
周辺装置、他3,518百万円3,505百万円
製品群別売上高推移(2022年~2025年実績・2026年予想)
出典:日置電機 2025年12月期 決算説明資料 P.19

仕向地別の状況

仕向地別売上高(2025年、前期比)は、国内14,737百万円(+1.7%、データセンター・自動車セクター向けR&D関連が貢献)、中国11,348百万円(+19.0%、4マーケット全て成長・営業体制刷新が奏功)、韓国3,060百万円(△21.0%、政情不安により年央の売上高が落ち込み、9月以降急回復)、台湾1,302百万円(+2.3%)、インド1,193百万円(+6.2%、現地通貨ベースで13%増)、東南アジア2,201百万円(+7.4%)で、アジア計は19,133百万円(+7.0%)。アメリカは3,529百万円(△5.5%)、ヨーロッパは2,471百万円(△0.2%)、海外計は25,794百万円(+4.1%)、国内・海外の合計は40,531百万円(+3.2%)。海外売上高比率は63.6%。

仕向地別売上高の概況
出典:日置電機 2025年12月期 決算説明資料 P.11

通期業績予想(2026年12月期)

2026年12月期は売上高430億円(前期比106.1%)を計画。データセンター関連の需要が主要地域で堅調に推移すると予測するほか、ESS関連・自動車セクターR&D需要の拡大、既存大口顧客との取引拡大、新製品の販売促進、柔軟な価格戦略による増収を見込む。営業利益は76億8,000万円(前期比113.1%)、経常利益78億円(同109.8%)、当期純利益60億円(同109.9%)、1株当たり利益443.25円(同109.9%)を計画。ROEは13.2%〜13.4%を見込む。想定為替レートは米ドル151.0円、人民元21.0円。また、2026年5月末までに15億円を上限とする自己株式取得を実施する。

項目2026年12月期(計画)2025年12月期(実績)前期比
売上高43,000百万円40,531百万円106.1%
営業利益7,680百万円6,791百万円113.1%
経常利益7,800百万円7,106百万円109.8%
当期純利益6,000百万円5,457百万円109.9%
1株当たり利益443.25円403.18円109.9%
ROE13.2%〜13.4%13.0%
2026年業績予想
出典:日置電機 2025年12月期 決算説明資料 P.18

株主還元

資料は株主還元の基本方針として、3年累計キャッシュフローの1/3を戦略投資・株主還元に充てるとし、連結配当性向40%を目途に業績に連動した配当を行うとしている。自己株式取得については、2026年5月末までに15億円を上限として実施する計画。1株当たりの具体的な配当金額の開示はない。

ビジョン2030(中期経営計画)

長期経営方針「ビジョン2030」のもと、2030年の経営指標目標として売上高512億円、営業利益率25%、ROE15%以上、国内・海外売上高比率25%・75%を掲げる。2027年時点の目標は営業利益率22.5%、2026年計画は売上高430億円・営業利益率17.9%(2025年実績は売上高405億円・営業利益率16.8%)。目標達成に向け、①HIOKIの不可欠性を付加した商品開発、②マーケット軸でのビジネス開発、③カーボンニュートラル達成、の3つの成長戦略を推進する。連結貸借対照表(B/S)に関するガイドラインとして、現金及び預金の連結B/S比率を20%以内(当面は年間平均で25%〜30%以内)に、自己資本比率を60%前後(当面は70%前後)に管理する方針を2025年9月9日に開示している。

2030年までの骨子
出典:日置電機 2025年12月期 決算説明資料 P.28

※本記事は日置電機が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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