※本記事は日本航空電子工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
日本航空電子工業(JAE)の2026年3月期は、売上高2,279億円(前年比+3%)、営業利益89.4億円(前年比▲43%)となった。コネクタ事業は自動車向けと市場回復が見られた産機・インフラ向けが伸長し、携帯機器向けはスマートフォン向けで減収となったもののUSB Type-Cは大幅に伸長した。UIS(インターフェース・ソリューション)事業は自動車向けが低迷し産機・インフラ向けも苦戦。航機事業は産機・インフラ市場向けが落ち込んだものの、航空・宇宙向けは防衛費拡大を背景に伸長した。営業利益は原材料価格の高騰、競争環境激化に伴う販売価格下落、製品ミックス悪化、新製品立上げに伴うコスト増により大幅な減益となった。
業績(2026年3月期 実績)
売上高は2,279億円(前期2,216億円、前年比103%)、営業利益は89億円(前期156億円、前年比57%)。経常利益は82億円(前期148億円、前年比56%)、純利益は71億円(前期116億円、前年比61%)となった。営業利益の減益要因として、原材料価格の高騰、販売価格下落と製品ミックス悪化、新製品立上げコストの発生、為替影響を挙げている一方、自動車・産機インフラ向けでの売上増や経費削減などの固定費抑制による利益改善効果もあったとしている。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,279億円 | 2,216億円 | 前年比103% |
| 営業利益 | 89億円(売上高比3.9%) | 156億円(売上高比7.0%) | 前年比57% |
| 経常利益 | 82億円(売上高比3.6%) | 148億円(売上高比6.7%) | 前年比56% |
| 純利益 | 71億円(売上高比3.1%) | 116億円(売上高比5.2%) | 前年比61% |

事業部門別の状況
事業部門別(コネクタ・UIS・航機・その他の旧区分)では、コネクタ事業の売上高は1,992億円(前期1,928億円、前年比103%)、セグメント利益は118.7億円(前期176.5億円、前年比67%)で売上高比は6.0%(前期9.2%)に低下した。UIS事業の売上高は77億円(前期90億円、前年比86%)、セグメント利益は1.4億円(前期3.2億円、前年比45%)。航機事業の売上高は205億円(前期193億円、前年比106%)、セグメント利益は21.9億円(前期25.5億円、前年比86%)で、産機・インフラ市場向け(油田掘削向けセンサ等)が原油価格低迷により減収となる一方、航空・宇宙向けは防衛予算拡大を背景に前年比大幅増収となった。なお、2026年度よりUIS事業はコネクタ事業へ統合される報告セグメントの変更が行われる。
| 事業部門 | 指標 | 2026年3月期 | 2025年3月期 |
|---|---|---|---|
| コネクタ | 売上高 | 1,992億円 | 1,928億円 |
| コネクタ | セグメント利益(売上高比) | 118.7億円(6.0%) | 176.5億円(9.2%) |
| UIS | 売上高 | 77億円 | 90億円 |
| UIS | セグメント利益(売上高比) | 1.4億円(1.9%) | 3.2億円(3.6%) |
| 航機 | 売上高 | 205億円 | 193億円 |
| 航機 | セグメント利益(売上高比) | 21.9億円(10.7%) | 25.5億円(13.2%) |
| その他・配賦不能 | 売上高 | 5億円 | 5億円 |
| その他・配賦不能 | セグメント利益 | -52.6億円 | -49.1億円 |
| 全社計 | 売上高 | 2,279億円 | 2,216億円 |
| 全社計 | 営業利益(売上高比) | 89.4億円(3.9%) | 156.2億円(7.0%) |
![(参考)業績概要[セグメント別]](https://investalk.jp/wp-content/uploads/2026/08/up_3-1804.png)
通期業績予想
2027年3月期は、売上高2,400億円(前年度比121億円、105%)、営業利益95億円(同+6億円、106%)、経常利益85億円(同+3億円、103%)を予想する一方、純利益は60億円(同-11億円、85%)と減益を予想している。営業利益の増益要因として売上増や売価アップ・製品ミックス改善、原価改善の取り組みを挙げる一方、原材料費の高止まりや成長投資の増加による償却費増・人件費・IT費用増が利益の押し下げ要因になるとしている。事業部門別(2026年度からの新区分)の売上予想は、コネクタ(UIS統合後)2,150億円(前年比104%)、航機245億円(同120%)、その他5億円(同100%)、計2,400億円(同105%)。市場別では、産機・インフラ向けがAI需要を背景とした半導体製造装置やFA関連の回復により400億円(同134%)と大きく伸びる見通し。
| 項目 | 2027年3月期予想 | 2026年3月期実績 | 前年度比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,400億円 | 2,279億円 | +121億円(105%) |
| 営業利益 | 95億円(売上高比4.0%) | 89億円(売上高比3.9%) | +6億円(106%) |
| 経常利益 | 85億円(売上高比3.5%) | 82億円(売上高比3.6%) | +3億円(103%) |
| 純利益 | 60億円(売上高比2.5%) | 71億円(売上高比3.1%) | -11億円(85%) |

株主還元
2026年3月期の1株当たり配当は年間60円(上期30円、期末30円は予想)を計画している。2027年3月期は年間50円(上期予想25円、通期予想50円)を予想しており、前年度比10円の減配となる見通し。

※本記事は日本航空電子工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。