ヒロセ電機

ヒロセ電機、2026年3月期は増収増益 営業利益率は20.4%に低下

決算サマリー 2026.08.28
ヒロセ電機、2026年3月期は増収増益 営業利益率は20.4%に低下

※本記事はヒロセ電機が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

ヒロセ電機は2026年3月期、期初は減益予想としていたが、売上高・利益ともに前年対比増加で着地した。金属材などの材料コスト増が引き続き利益を圧迫したものの、売上は全体的に堅調に推移。一般産機市場向けは継続成長となり年間予想を上回って着地し、自動車・モビリティ関連向けも引き続き堅調に推移した。受注は累計2,249.8億円(前年同期比+16.8%)となった。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

売上高は2,112.6億円(前期比+11.5%、+218.4億円)、営業利益は429.9億円(同+0.8%、+3.2億円)となったが、売上原価率の上昇(54.9%→57.9%)などにより営業利益率は20.4%(前期22.5%)へ低下した。当期利益は331.4億円(同+0.3%、+1.1億円)。ROEは8.9%(前期9.0%)、自己資本比率は87.7%(前期88.8%)。

項目2026年3月期2025年3月期増減
売上高2,112.6億円1,894.2億円+218.4億円(+11.5%)
営業利益429.9億円426.7億円+3.2億円(+0.8%)
営業利益率20.4%22.5%-2.1pt
税引前利益466.3億円462.2億円+4.1億円(+0.9%)
当期利益331.4億円330.3億円+1.1億円(+0.3%)
1株当たり当期利益991.91円976.33円
ROE8.9%9.0%-0.1pt
自己資本比率87.7%88.8%-1.1pt
2025年度連結決算概要
出典:ヒロセ電機 2026年3月期 決算説明資料 P.5

分野別売上高の状況(コネクタ事業)

分野別(コネクタ売上高のみ)では、一般産機向けが620億円(前年比+32%)と好調さを維持し、通期で前年対比30%増予想としていたところを上振れて着地。スマートフォン・携帯端末向けは443億円(同-5%)で、季節性の影響はありつつも通期-7%予想に対し落ち幅は小さく留まった。コンシューマ・モバイル機器向けは347億円(同±0%)で前年対比-2%予想に対し横ばいで着地。自動車・モビリティ関連向けは543億円(同+10%)で多様な顧客基盤と製品ラインナップを背景に堅調に推移した。通信インフラ機器向けはAIサーバー関連の増加により67億円(同+24%)と伸長し、OA機器(事務機)向けは19億円(同+6%)だった。

分野2026年3月期2025年3月期増減率
一般産機620億円469億円+32%
スマートフォン・携帯端末443億円464億円-5%
コンシューマ・モバイル機器347億円347億円±0%
自動車・モビリティ関連543億円492億円+10%
通信インフラ機器67億円54億円+24%
OA機器(事務機)19億円18億円+6%
分野別売上(一般産機)
出典:ヒロセ電機 2026年3月期 決算説明資料 P.14

通期業績予想(2027年3月期)

2027年3月期は、売上高2,300億円(前期比+8.9%、+187.4億円)、営業利益460.0億円(同+7.0%、+30.1億円)、営業利益率20.0%を予想。材料費の高騰影響が続くものの、各分野の売上成長と売価の適正化活動の推進により増益を見込む。1株当たり当期利益は1,039.08円、ROEは9.0%を予想。既存コネクタビジネス領域の分野別年間売上予想(概数)は、一般産機710億円(前年比+15%)、スマートフォン・携帯端末430億円(同-3%)、コンシューマ・モバイル機器340億円(同-2%)、自動車・モビリティ関連600億円(同+10%)、通信インフラ機器90億円(同+34%)としている。また、ヒロセSERが手掛けるプローブ応用製品・プローブ事業(NEWビジネス領域)は、2026年3月期の売上高18億円に対し2027年3月期は60億円(前年度比+233%)を予想している。

項目2027年3月期予想2026年3月期実績増減率
売上高2,300億円2,112.6億円+8.9%
営業利益460.0億円429.9億円+7.0%
営業利益率20.0%20.4%
税引前利益480.0億円466.3億円+2.9%
当期利益340.0億円331.4億円+2.6%
1株当たり当期利益1,039.08円991.91円
ROE9.0%8.9%
2026年度業績予想(連結)
出典:ヒロセ電機 2026年3月期 決算説明資料 P.19

株主還元

2024年度よりDOE5%を株主還元指標とし、それに基づいた配当を実施している。2026年3月期の1株当たり配当は通期505円(うち第2四半期累計245円)、連結配当性向は50.9%。2027年3月期は1株当たり配当通期520円(うち第2四半期累計260円)、配当性向50.0%を予想している。2026年3月期は約200億円の自己株式取得を実施し、総還元性向は112%に達した。2025年度~2028年度で600億円を上限とした自己株式取得を発表しており、残り約400億円については2028年度までに実施予定としている。

株主還元推移
出典:ヒロセ電機 2026年3月期 決算説明資料 P.24

トピック:半導体プローブ事業の拡大

ヒロセSERが手掛けるプローブ応用製品・プローブ(NEWビジネス領域)は、半導体関連の顧客をメインとし、検査関連部品への需要が強い状況にあるとしている。高精度で世界最小クラスの極小プローブの量産が可能な技術を強みとし、コネクタ事業で培った大量生産・高品質ノウハウを活かしヒロセSERの供給力強化を進めるとしている。売上高は2026年3月期の18億円から2027年3月期は60億円(前年度比+233%)を予想している。

※本記事はヒロセ電機が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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