※本記事は秋川牧園が公開したIR資料(直近の通期決算短信)に基づく簡易サマリーであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
秋川牧園は2026年3月期(2025年4月1日〜2026年3月31日)の連結決算短信を発表した。本記事は同決算短信に基づく簡易サマリーである。売上高は82億83百万円(前年同期比4.1%増)、営業利益は1億43百万円(前年同期は3百万円の営業損失)、経常利益は1億86百万円(前年同期比262.2%増)と増収・営業黒字転換となった一方、直販事業および中国子会社で1億43百万円の減損損失を計上したことから、親会社株主に帰属する当期純利益は21百万円(前年同期比22.6%減)となった。1株当たり当期純利益は5.23円(前期6.76円)。なお、決算補足説明資料の作成および決算説明会の開催はいずれも「無」とされている。
連結業績(当期 実績)
会社側は、冷凍加工食品を中心に販売が好調に推移したことに加え、製品の価格改定効果も寄与して売上高が増加したと説明している。利益面では、原材料や包材などの各種コストアップおよび人件費上昇の影響があったものの、販売拡大と価格改定によるプラス要因により経常利益は増益となった。特別損失には減損損失1億43百万円を計上し、税金等調整前当期純利益は47百万円(前期47百万円)となっている。自己資本比率は31.2%(前期30.6%)、1株当たり純資産は522.11円(前期523.35円)。営業活動によるキャッシュ・フローは6億42百万円の収入(前期は7億25百万円の収入)、現金及び現金同等物の期末残高は9億4百万円となった。
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 8,283百万円 | 7,957百万円 | 4.1%増 |
| 営業利益 | 143百万円 | △3百万円 | -(前期は営業損失) |
| 経常利益 | 186百万円 | 51百万円 | 262.2%増 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 21百万円 | 28百万円 | 22.6%減 |
| 1株当たり当期純利益 | 5.23円 | 6.76円 | - |
| 自己資本比率 | 31.2% | 30.6% | - |
セグメント別の状況
報告セグメントは「生産卸売事業」と「直販事業」の2区分。生産卸売事業は、消費者の節約志向を背景に相対的に割安感のある鶏肉への需要が高まる中、冷凍加工食品を中心に販売が引き続き好調に推移したことに加え、価格改定効果、冷凍食品工場およびミート工場における生産性向上が寄与し、売上高66億22百万円(前年同期比5.7%増)、営業利益5億58百万円(同35.5%増)と増収増益となった。直販事業は、価格改定の効果はあったものの、新規会員数の減少および注文率低下により売上高16億60百万円(同1.8%減)と減収となった一方、ピッキング業務などの改善による生産性向上が寄与し営業利益は35百万円(同18.0%増)と増益となった。
| セグメント | 指標 | 当期 | 前期 |
|---|---|---|---|
| 生産卸売事業 | 外部顧客への売上高 | 6,622,508千円(前年同期比5.7%増) | 6,265,504千円 |
| 生産卸売事業 | セグメント利益 | 558,220千円(前年同期比35.5%増) | 412,092千円 |
| 生産卸売事業 | セグメント資産 | 5,171,855千円 | 5,225,199千円 |
| 直販事業 | 外部顧客への売上高 | 1,660,852千円(前年同期比1.8%減) | 1,691,952千円 |
| 直販事業 | セグメント利益 | 35,221千円(前年同期比18.0%増) | 29,854千円 |
| 直販事業 | セグメント資産 | 706,604千円 | 812,426千円 |
| 報告セグメント計 | セグメント利益 | 593,442千円 | 441,947千円 |
| 連結 | 営業利益又は営業損失(△) | 143,047千円 | △3,198千円 |
通期業績予想
2027年3月期の連結業績予想は、売上高86億15百万円(当連結会計年度比4.0%増)、営業利益70百万円(同50.8%減)、経常利益1億30百万円(同30.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益80百万円(同266.9%増)、1株当たり当期純利益19.19円。第2四半期累計期間は売上高41億14百万円(前年同四半期比1.0%増)、営業損失47百万円、経常損失9百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失26百万円を見込む。会社側は、製品の値上げ効果に加え冷凍加工食品を中心とする販売拡大などにより生産卸売事業・直販事業ともに増収を見込む一方、人件費の上昇や飼料を中心とした原材料価格の高騰、中東情勢の影響による包材等のコスト上昇などから経常利益は減益を見込むとしている。また中期経営計画の数値目標(2027年3月期に売上高合計90億円、連結経常利益率3.0%以上/2026年3月期実績は2.3%)については、直販事業および中国子会社における販売が計画を下回って推移していることから、全体としても目標を下回る見込みとしている。
| 項目 | 予想 | 前期(実績) |
|---|---|---|
| 売上高 | 8,615百万円(前期比4.0%増) | 8,283百万円 |
| 営業利益 | 70百万円(前期比50.8%減) | 143百万円 |
| 経常利益 | 130百万円(前期比30.4%減) | 186百万円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 80百万円(前期比266.9%増) | 21百万円 |
| 1株当たり当期純利益 | 19.19円 | 5.23円 |
| 年間配当金 | 10.00円(期末10.00円) | 10.00円(期末10.00円) |
株主還元
同社は、株主への利益還元を重視し、かつ秋川牧園ブランドの確立と中長期的な成長に向けての積極的な投資と堅実な財務体質を両立することを利益配分の基本方針としている。2026年3月期の年間配当金は1株10円(第2四半期末0.00円・期末10.00円、前期も年間10円)で、配当金総額は41百万円、連結配当性向は191.2%、純資産配当率は1.9%。2027年3月期についても1株10円の配当を継続する予定で、予想配当性向は49.2%としている。自己株式の取得に関する記載はない。
※本記事は秋川牧園が公開したIR資料(直近の通期決算短信)に基づく簡易サマリーであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。