※本記事は北川精機が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
北川精機は2025年6月期(2024年7月~2025年6月)の連結業績を発表した。売上高は6,227百万円で前期比5%増となり、期初予想(6,000百万円)に対する達成率は104%だった。海外向けCCL成形用プレス装置とシステムストッカーの好調により売上高は予想を上回った。一方、営業利益は前期比24%減の623百万円、経常利益は前期比30%減の599百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比38%減の394百万円となった。各利益は原価低減により期初予想は上回ったものの、前期比では減益となった。
連結業績(2025年6月期 実績)
資料は、売上は前期比増となるも一部低採算案件により売上総利益率が低下したとしている。売上総利益率は前期の24.2%から21.9%へ低下し、販管費は業務効率化のためのIT投資や賃上げ等により増加した。この結果、営業利益率は前期の13.8%から10.0%へ、3.8ポイント低下した。自己資本比率は59.1%(前期56.5%)となった。
| 項目 | 当期実績 | 前期実績 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 6,227百万円 | 5,933百万円 | +5% |
| 営業利益 | 623百万円 | 815百万円 | △24% |
| 経常利益 | 599百万円 | 851百万円 | △30% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 394百万円 | 632百万円 | △38% |
| 1株当たり当期純利益 | 48.51円 | 85.05円 | △43% |

セグメント別の状況
産業機械事業の売上高は6,075百万円(前期比5%増)となったが、営業利益は618百万円(前期比24%減)となった。輸出比率は58%から57%へ、外貨建て比率は2%から28%へ変化した。その他の事業(ホクセイ工業)の売上高は151百万円(前期比0.8%減)、営業利益は4百万円(前期比10%減)となった。受注面では、産業機械事業の受注高は5,964百万円(前期比137%)と、海外向けプリント基板関連プレス装置とシステムストッカーが牽引して伸長した一方、受注残高は4,232百万円(前期比97%)だった。資料は、受注残高は前期比微減だが、生成AI関連の旺盛な投資を背景に引き合いは好調としている。
| セグメント | 指標 | 当期 | 前期 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| 産業機械事業 | 売上高 | 6,075百万円 | 5,780百万円 | +5% |
| 産業機械事業 | 営業利益 | 618百万円 | 809百万円 | △24% |
| その他の事業 | 売上高 | 151百万円 | 152百万円 | △0.8% |
| その他の事業 | 営業利益 | 4百万円 | 5百万円 | △10% |

通期業績予想
2026年6月期は、海外向けプリント基板関連プレス装置とシステムストッカーが寄与し増収増益を見込む。売上高は6,600百万円(前期比6%増)、営業利益は660百万円(前期比6%増)、経常利益は650百万円(前期比8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は440百万円(前期比12%増)を計画する。資料は、市場開拓・拡大等への成長投資強化を既存製品の原価低減でカバーし、利益率は前年並みを確保するとしている。想定為替レートは1ドル145.00円(前期は期初想定146.00円、期中平均値150.34円)。セグメント別では、産業機械事業の売上高6,480百万円(前期比7%増)・営業利益656百万円(前期比6%増)、その他の事業の売上高120百万円(前期比21%減)・営業利益4百万円(前期比19%減)を見込む。
| 項目 | 2026年6月期予想 | 2025年6月期実績 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 6,600百万円 | 6,227百万円 | +6% |
| 営業利益 | 660百万円 | 623百万円 | +6% |
| 経常利益 | 650百万円 | 599百万円 | +8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 440百万円 | 394百万円 | +12% |
| 1株当たり当期純利益 | 54.02円 | 48.51円 | +11% |
| 1株当たり配当金 | 14円 | 12円 | +2円 |

株主還元
1株当たり配当金は、2024年6月期の10円から2025年6月期は12円(予想)に増配し、配当性向は24.7%となった。2026年6月期は14円(予想)とし、前期比2円の増配を計画する。なお、2026年6月期の配当予想については2025年8月18日付で修正のリリースを行っている。
| 期 | 1株当たり配当金 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2021年6月期 | 5円 | 7.3% |
| 2022年6月期 | 6円 | 7.2% |
| 2023年6月期 | 8円 | 8.1% |
| 2024年6月期 | 10円 | 11.8% |
| 2025年6月期(予想) | 12円 | 24.7% |
中期経営計画
2024年8月19日公表の中期経営計画「KITAGAWA 2030」では、2030年6月期の目指す姿を「世界のDXを支える唯一無二の企業」とし、財務目標として売上高100億円、営業利益1,500百万円、売上高営業利益率15%以上、ROE12%以上を掲げている。前半のPhase1(2025年6月期~2027年6月期)は「播種・育成」期間と位置付け、2027年6月期の目処値として売上高7,500百万円、営業利益900百万円、売上高営業利益率12%以上、ROE10%以上を掲げる。2025年6月期実績は売上高6,227百万円、営業利益623百万円、売上高営業利益率10.0%、ROE8.0%だった。重点課題への取り組みとして、レーザー加工機メーカーとの連携によるシステムストッカー拡販が好調で受注残高が前年比356百万円(103%)増加したこと、2024年11月1日に長崎技術センターをオープンしたこと、2年連続でベースアップを実施したことなどを挙げている。

※本記事は北川精機が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。