サントリー食品インターナショナル

サントリー食品インターナショナル、2025年12月期は増収減益 売上収益17,154億円・営業利益1,487億円

決算サマリー 2026.08.11
サントリー食品インターナショナル、2025年12月期は増収減益 売上収益17,154億円・営業利益1,487億円

※本記事はサントリー食品インターナショナルが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

サントリー食品インターナショナル(2587)の2025年度(2025年1-12月期、12月決算)通期決算は、売上収益が前年比1.1%増の17,154億円となり増収を確保した一方、営業利益は同7.2%減の1,487億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は同5.1%減の887億円と減益となった。非経常項目等を除いた既存事業ベース営業利益は1,567億円(前年比6.6%減)で、実績は概ね修正予想通りの着地となった。2026年度は増収増益を計画し、売上収益18,260億円(前年比6.4%増)、営業利益1,550億円(同4.2%増)、既存事業ベース営業利益1,630億円(同4.0%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益890億円(同0.3%増)を見込む。

目次

連結業績(2025年度 実績)

2025年度は、日本において販売数量が減少したものの価格改定やミックス改善等により増収となったほか、欧州は英国を中心にコアブランドの販売が堅調に推移し増収となった。一方でAPACはベトナム・タイの飲料事業における年初からの販売数量減により減収となった。利益面では、コストおよび持続的な成長に向けた投資等の増加によりグループ計で減益となり、日本は最盛期の販売数量減に伴う製造・在庫関連コスト増等、APACは販売数量減の影響に加え回復に向けた追加のマーケティング投資の影響、さらにグローバルでの新商品開発投資や事業環境の変化に対応するための組織再編費用等の全社的なプロジェクト費用の増加が減益要因となった。

項目当期(2025年度)前期(2024年度)増減(為替込)
売上収益17,154億円16,967億円+187億円(+1.1%)
営業利益1,487億円1,602億円△115億円(△7.2%)
非経常項目△80億円△76億円△4億円
既存事業ベース営業利益1,567億円1,678億円△111億円(△6.6%)
親会社の所有者に帰属する当期利益887億円935億円△48億円(△5.1%)

セグメント別の状況(2025年度実績・既存事業ベース)

セグメント別(既存事業ベース)では、日本は増収減益、APACは減収減益、欧州は増収増益、米州は増収増益となった。日本は販売数量が前年比96%となったものの価格改定とミックス改善により売上収益は想定通り増収となった一方、原材料・物流コスト高騰や最盛期の販売数量減に伴う製造・在庫関連コスト増によりセグメント利益は減益(ただし想定は上回った)。APACはベトナム・タイの飲料事業で販売数量が減少した一方、オセアニアはアルコールRTDの生産・販売開始等により増収増益となった。欧州は英国「Lucozade」のマーケティング活動が奏功し増収増益。米州は水カテゴリーの一部商品取り扱い減はあったものの、堅調な販売と新商品投入により増収増益となった。

セグメント指標当期(2025年度)前期(2024年度)
日本売上収益7,352億円7,318億円
日本セグメント利益470億円494億円
APAC売上収益3,941億円4,009億円
APACセグメント利益450億円520億円
欧州売上収益3,902億円3,681億円
欧州セグメント利益660億円611億円
米州売上収益1,960億円1,948億円
米州セグメント利益239億円239億円
連結売上収益17,154億円16,955億円
連結セグメント利益(既存事業ベース営業利益)1,567億円1,678億円
2025年度セグメント別実績(既存事業ベース)
出典:サントリー食品インターナショナル 2025年12月期 通期 決算説明資料 P.17

通期業績予想(2026年度)

2026年度は、グローバルでコアブランドイノベーションや戦略的設備投資・構造改革への積極投資を推進し、価値創造を通じた数量拡大と収益成長の両立を目指す。売上収益は18,260億円(前年比6.4%増)、営業利益は1,550億円(同4.2%増)、既存事業ベース営業利益は1,630億円(同4.0%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は890億円(同0.3%増)を計画する。なお、セグメント区分は2026年度よりAPACを「アジア」と「オセアニア」に分割して開示する。

項目2026年度予想2025年度実績(前期)
売上収益18,260億円17,154億円
営業利益1,550億円1,487億円
非経常項目△80億円△80億円
既存事業ベース営業利益1,630億円1,567億円
親会社の所有者に帰属する当期利益890億円887億円
2026年度通期業績予想
出典:サントリー食品インターナショナル 2025年12月期 通期 決算説明資料 P.9

2026年度 セグメント別業績予想(参考)

2026年度(既存事業ベース)の売上収益・セグメント利益予想は、日本が売上収益7,675億円(前年比4.4%増)・セグメント利益490億円(同4.4%増)、欧州が売上収益4,215億円(同8.0%増)・セグメント利益710億円(同7.6%増)、アジアが売上収益3,120億円(同4.4%増)・セグメント利益347億円(同0.0%増)、オセアニアが売上収益1,265億円(同32.8%増)・セグメント利益142億円(同38.0%増)、米州が売上収益1,985億円(同1.3%増)・セグメント利益241億円(同0.9%増)を見込む。オセアニアはエナジーカテゴリーの競争力強化とアルコールRTDの通年寄与・ニュージーランドへの展開により大幅な増収増益を計画する。

2026年度業績予想(セグメント別・既存事業ベース)
出典:サントリー食品インターナショナル 2025年12月期 通期 決算説明資料 P.24

株主還元

資本政策および株主還元方針として、成長投資の実現を最優先し、追加の株主還元策は現時点では実施せず、既存事業の成長と成長投資の実現を通じた持続的な還元拡大を目指すとしている。年間配当金は2025年度実績・2026年度予想ともに120円/株で据え置き、配当性向は2025年度実績41.8%・2026年度予想41.7%、ROEは2025年度実績7.0%・2026年度予想6.6%となっている。

項目2025年度実績2026年度予想
配当金(年間)120円/株120円/株
配当性向41.8%41.7%
ROE7.0%6.6%
資本政策および株主還元方針
出典:サントリー食品インターナショナル 2025年12月期 通期 決算説明資料 P.13

2026年度の重点施策(トピックス)

2026年度はコアブランドイノベーションと戦略的設備投資・構造改革を柱に、日本・高砂工場でのライン増設や物流機能向上、タイ・サラブリ工場でのライン増設・内製化、ベトナム・ロンアン工場(2025年新設)の自動化・高速化、英国・コルフォード工場でのライン増設・内製比率向上等を推進する。また、サントリーグループのブランド資産や技術開発力を活用し、ウエルネスケア領域でのブランド展開拡大やハイドレーション領域での新ブランド展開など、新ブランド開発・新カテゴリー創造の強化に取り組む。

※本記事はサントリー食品インターナショナルが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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