※本記事はノバックが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社ノバックは2026年6月23日、2026年4月期の決算説明資料を公表した。連結売上高は35,363百万円(前期比+28.5%)、営業利益は1,878百万円(前期比+118.4%)、経常利益は1,694百万円(前期比+104.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,176百万円(前期比+105.2%)と増収増益となった。受注高は42,938百万円(前期比+17.0%)、繰越工事高(受注残)は59,188百万円(前期比+14.7%)となり、資料はいずれも過去最高と述べている。2027年4月期は減収減益を予想している。
連結業績(2026年4月期 実績)
売上高は主に追加・変更工事による増額及び手持ち工事の進捗が順調に推移したことに伴う出来高の増加等により増収となった。利益面では、建設コストの高騰や施工の効率化等を意識した受注選別や価格転嫁及び原価低減に注力したことに伴う採算の改善により、売上高営業利益率は前期比+2.2ptの5.3%となった。財政状態については、自己資本比率が58.4%(前期比▲11.7pt)となった。総資産は32,136百万円(前期比+6,179百万円)、純資産は18,762百万円(前期比+572百万円)に増加した。
| 項目 | 2025年4月期 | 2026年4月期 | 増減 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 27,511百万円 | 35,363百万円 | +7,851百万円 | +28.5% |
| 売上総利益 | 2,415百万円 | 3,696百万円 | +1,280百万円 | +53.0% |
| 売上総利益率 | 8.8% | 10.5% | +1.7pt | – |
| 営業利益 | 859百万円 | 1,878百万円 | +1,018百万円 | +118.4% |
| 営業利益率 | 3.1% | 5.3% | +2.2pt | – |
| 経常利益 | 830百万円 | 1,694百万円 | +863百万円 | +104.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 573百万円 | 1,176百万円 | +603百万円 | +105.2% |
| ROE | 3.2% | 6.4% | +3.2pt | – |
| 受注高 | 36,712百万円 | 42,938百万円 | +6,226百万円 | +17.0% |
| 繰越工事高(受注残) | 51,600百万円 | 59,188百万円 | +7,588百万円 | +14.7% |

セグメント別の状況(土木工事事業・建築工事事業)
土木工事事業の売上高は、主に手持ち工事の進捗が順調に推移したことに伴う出来高増加等により、前期比+17.2%の10,816百万円となった。一方、主力の官公庁工事において一部工事の採算の低下等の影響により、セグメント利益(営業利益)は前期比▲9.9%の905百万円、営業利益率は前期比▲2.5ptの8.4%となった。建築工事事業の売上高は、追加・変更工事による増額及び手持ち工事の進捗が順調に推移したことに伴う出来高の増加により、前期比+34.3%の24,533百万円となった。セグメント利益(営業利益)は前期の▲159百万円から965百万円へ黒字転換し、営業利益率は前期比+4.8ptの3.9%となった。
| セグメント | 指標 | 2025年4月期 | 2026年4月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| 土木工事事業 | 売上高 | 9,225百万円 | 10,816百万円 | +17.2% |
| 土木工事事業 | セグメント利益(営業利益) | 1,005百万円 | 905百万円 | ▲9.9% |
| 土木工事事業 | 営業利益率 | 10.9% | 8.4% | ▲2.5pt |
| 建築工事事業 | 売上高 | 18,265百万円 | 24,533百万円 | +34.3% |
| 建築工事事業 | セグメント利益(営業利益) | ▲159百万円 | 965百万円 | 黒字転換 |
| 建築工事事業 | 営業利益率 | ▲0.9% | 3.9% | +4.8pt |
受注高・繰越工事高(手持工事高)
受注高は、比較的安定した官公庁中心の土木工事が前期比+2.3%の11,145百万円、民間中心の建築工事が2025年4月期からの繰越工事高(受注残)の増加に伴う受注選別等に注力しつつも大型案件の獲得及び価格転嫁の進展により前期比+23.1%の31,792百万円となり、全体では前期比+17.0%で過去最高の42,938百万円となった。繰越工事高(受注残)は、土木工事事業が前期比+2.1%の16,213百万円、建築工事事業が前期比+20.3%の42,975百万円となり、全体では前期比+14.7%で過去最高の59,188百万円となった。
| セグメント | 指標 | 2025年4月期 | 2026年4月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| 土木工事事業 | 受注高 | 10,891百万円 | 11,145百万円 | +2.3% |
| 建築工事事業 | 受注高 | 25,820百万円 | 31,792百万円 | +23.1% |
| 土木工事事業 | 繰越工事高(受注残) | 15,883百万円 | 16,213百万円 | +2.1% |
| 建築工事事業 | 繰越工事高(受注残) | 35,716百万円 | 42,975百万円 | +20.3% |


通期業績予想(2027年4月期)
会社は2027年4月期の連結業績について、2026年4月期の受注高及び繰越工事高は増加したものの、4Qに受注が集中したことに加え大型案件が工事着手までに時間を要するため出来高が減少することから、売上高は前期比▲9.5%の32,000百万円を予想している。利益については、売上高減少に伴い営業利益は前期比▲30.8%の1,300百万円、営業利益率4.1%、経常利益は前期比▲29.2%の1,200百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比▲34.6%の770百万円を見込むとしている。中期経営計画2024-2027の最終年度となる当期業績予想は、中期経営計画の経営目標を下回る見込みとしている。要因として、価格転嫁や施工体制強化、受注選別等の施策を推進したものの、近年の不安定な国際情勢等に起因する建設コスト高騰や労務需給逼迫などの影響が想定以上となったことを挙げている。
| 項目 | 2026年4月期(実績) | 2027年4月期(予想) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 35,363百万円 | 32,000百万円 | ▲9.5% |
| 営業利益 | 1,878百万円 | 1,300百万円 | ▲30.8% |
| 営業利益率 | 5.3% | 4.1% | ▲1.2pt |
| 経常利益 | 1,694百万円 | 1,200百万円 | ▲29.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,176百万円 | 770百万円 | ▲34.6% |

株主還元
会社は株主への剰余金の配当を安定的かつ継続的に実施することを基本方針としている。2026年4月期の期末配当金は1株当たり60円とし、既に実施済みの中間配当金60円と合わせて年間配当金は120円(前期比±0円)となった。2026年4月期のDOEは3.3%(前期比▲0.1pt)である。2027年4月期(予想)の年間配当金も120円としている。
※本記事はノバックが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。