大阪油化工業

大阪油化工業、2025年9月期は営業増益も特別損失計上で最終赤字

決算サマリー 2026.08.27
大阪油化工業、2025年9月期は営業増益も特別損失計上で最終赤字

※本記事は大阪油化工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

大阪油化工業の2025年9月期連結業績は、売上高1,184百万円(前期比20.0%増)、営業利益139百万円(前期比642.1%増)、経常利益138百万円(前期比615.4%増)となった。一方、株式会社ダイセキによる公開買付け(TOB)に伴う関連費用等122百万円を特別損失に計上した結果、税引前当期純利益は15百万円にとどまり、親会社株主に帰属する当期純損失は32百万円(前期は当期純利益0百万円)となり、最終損益は赤字に転落した。期初予想(売上高1,050百万円、営業利益70百万円)に対しては上振れで着地した。

決算ハイライト①
出典:大阪油化工業 2025年9月期 決算説明資料 P.4
目次

連結業績(2025年9月期 実績)

売上高は、受託蒸留事業において一部の主要顧客との取引縮小による影響は残るものの半導体・電子材料向け需要の回復もあり増収となった一方、プラント事業は引き合いは好調だったものの案件長期化による後ろずれにより減収となり、全体では前期比20.0%の増収となった。営業利益は増収に伴い前期比642.1%の増益。販売費及び一般管理費は、監査報酬の増額による影響等もあり増加した。特別損失は、株式会社ダイセキによる公開買付けに伴う関連費用等122百万円を計上した。税引前当期純利益15百万円に対し、法人税等を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純損失は32百万円(前期は当期純利益0百万円)となった。1株当たり当期純損失は30.77円(前期は1株当たり当期純利益0.06円)。以下、単位は百万円。

項目2024年9月期2025年9月期増減率
売上高9871,18420.0%
売上原価5806135.6%
売上総利益40657040.5%
販売費及び一般管理費38743111.4%
営業利益18139642.1%
経常利益19138615.4%
特別損失122
親会社株主に帰属する当期純利益又は当期純損失(△)0△32
1株当たり当期純利益又は当期純損失(△)(円)0.06△30.77
連結損益計算書
出典:大阪油化工業 2025年9月期 決算説明資料 P.6

事業セグメント別の状況

受託蒸留事業の売上高は1,105百万円(前期比26.4%増)。内訳は、研究開発支援が322百万円(2024年9月期実績235百万円、資源・エネルギー関連の案件増加により増収)、受託加工が782百万円(2024年9月期実績639百万円、半導体・電子材料向けの需要の回復により増収)。プラント事業の売上高は79百万円(前期比29.8%減)で、蒸留装置・排水処理装置に関する引き合いは好調だったものの、案件の長期化による後ろずれの影響により減収となった。各セグメントの売上高にはセグメント間の内部売上高または振替高を含んでいない。

区分2024年9月期2025年9月期前期比
受託蒸留事業 うち研究開発支援235322開示なし
受託蒸留事業 うち受託加工639782開示なし
受託蒸留事業計開示なし1,10526.4%増
プラント事業開示なし7929.8%減
連結合計9871,18420.0%増

新規受注件数等の推移として、お問い合わせ件数は2025年9月期82件(2024年9月期105件、2023年9月期96件)、新規受注件数は2025年9月期45件(2024年9月期48件、2023年9月期45件)となり、いずれも前期実績を下回った。一方、お問い合わせから新規受注に至った成約率は約55%(前期約45%)に上昇した。ファインケミカル、資源・エネルギー、リサイクル関連その他多様な分野からの引き合いが継続しており、前期は1社から小規模の複数案件の引き合いを受けるケースが多かったが、今期は1社1案件で中規模の案件の引き合いを受けるケースが目立ったとしている。

財務状況

資産合計は1,862百万円(前期比66百万円減)、自己資本比率は88.4%(前期比0.5ポイント低下)となった。資産の増減内訳は、現金及び預金+110百万円、受取手形・売掛金及び契約資産△73百万円、原材料及び貯蔵品△67百万円、建設仮勘定△26百万円、繰延税金資産△24百万円。負債の増減内訳は、未払金+42百万円、未払消費税等+26百万円、預り金+7百万円、未払費用+7百万円、買掛金△81百万円。営業活動によるキャッシュ・フローは206百万円(前期51百万円)、投資活動によるキャッシュ・フローは△59百万円(前期△67百万円)、フリー・キャッシュ・フローは147百万円(前期△15百万円)、財務活動によるキャッシュ・フローは△36百万円(前期△36百万円)。現金及び現金同等物の期末残高は872百万円(前期762百万円)となった。

2026年9月期業績予想

2026年9月期の連結業績予想は、売上高1,240百万円(前期比4.7%増)、営業利益140百万円(前期比0.7%増)。売上高は、受託蒸留事業において資源・エネルギー関連への対応強化や高純度化・アップサイクル(高品質・高価値再生)を通じた付加価値向上によりさらなる取引拡大を図るとともに、プラント事業において分離精製のノウハウを活用した自社オリジナル装置の案件獲得に注力するとしている。営業利益については、プラント事業の拡大に伴い売上高全体に占めるプラント事業の割合が大きくなることで相対的に利益率の低下が見込まれるため、前期比0.7%の微増益にとどまる見通しとしている。受託蒸留事業の売上高予想は1,040百万円(前期比5.9%減、内訳:研究開発支援400百万円・2025年9月期実績322百万円、受託加工640百万円・2025年9月期実績782百万円で前倒し需要の反動減による影響を踏まえ減収を見込む)、プラント事業の売上高予想は200百万円(前期比152.9%増、蒸留装置及び排水処理装置の新規受注増加による大幅な増収を見込む)としている。

項目2025年9月期実績2026年9月期予想前期比
売上高1,1841,2404.7%増
営業利益1391400.7%増
受託蒸留事業計1,1051,0405.9%減
 うち研究開発支援322400開示なし
 うち受託加工782640開示なし
プラント事業79200152.9%増
通期連結業績予想
出典:大阪油化工業 2025年9月期 決算説明資料 P.11

株主還元

配当政策は、将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保を確保しつつ、株主への適切な利益還元を実施していくことを基本方針としている。2025年9月期の配当は1株当たり36.0円、2026年9月期の配当予想は1株当たり37.0円としている。配当については、原則として配当性向30%以上、かつ1株当たり35円を下限とし、今後も安定的な配当を実施していく方針としている。

項目2024年9月期2025年9月期2026年9月期予想
1株当たり配当金(円)35.036.037.0
配当性向(%)58,021.940.6
株主還元
出典:大阪油化工業 2025年9月期 決算説明資料 P.13

※本記事は大阪油化工業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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