※本記事はミルボンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ミルボンの2025年12月期(FY2025)連結決算は、前期比で増収減益となった。期初計画に対しては国内売上高の未達、在庫評価減を主因に2025年8月に通期業績予想の下方修正を行ったが、修正計画に対しては売上高・営業利益とも計画達成となった。国内ではヘアケア用剤が堅調に推移し、海外では現地通貨ベースで概ね好調に推移、特に米国が計画を大きく上回る売上高を達成した。
連結業績(2025年12月期 実績)
営業利益は上期を中心とした在庫評価減による売上総利益率の低下と販管費の増加で減益となった。2025年5月に実施した価格改定は直後の数量減の影響が大きかったが、年末に向けて影響が緩和した。修正計画に対しては、国内・海外の売上高の上振れとコストコントロールも奏功し達成した。
| 項目 | 2025年12月期 | 2024年12月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 52,863百万円 | 51,316百万円 | +1,546百万円(+3.0%) |
| 売上総利益 | 33,176百万円(利益率62.8%) | 32,597百万円(利益率63.5%) | +578百万円(+1.8%) |
| 販管費 | 27,523百万円 | 25,758百万円 | +1,765百万円(+6.9%) |
| 営業利益 | 5,652百万円(利益率10.7%) | 6,839百万円(利益率13.3%) | △1,186百万円(△17.4%) |
| 経常利益 | 5,455百万円 | 6,968百万円 | △1,512百万円(△21.7%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 3,437百万円 | 5,017百万円 | △1,579百万円(△31.5%) |
地域別業績(国内・海外)
国内は増収減益も修正計画を達成した。海外は米国が計画を大きく上回り売上計画を達成したが、営業利益は為替影響や費用増加の影響等で対計画では小幅未達となった。
| 区分 | 売上高(当期) | 売上高(前期) | 営業利益(当期) |
|---|---|---|---|
| 日本 | 39,206百万円 | 38,684百万円 | 4,757百万円(利益率12.1%) |
| 海外(計) | 13,657百万円 | 12,631百万円 | 895百万円(利益率6.6%) |
| 韓国 | 5,503百万円 | 5,345百万円 | 1,071百万円(利益率19.5%) |
| 中国 | 2,441百万円 | 2,328百万円 | 44百万円(利益率1.8%) |
| 米国 | 2,520百万円 | 1,981百万円 | △47百万円(利益率△1.9%) |
| その他 | 3,191百万円 | 2,976百万円 | △172百万円(利益率△5.4%) |
| 連結計 | 52,863百万円 | 51,316百万円 | 5,652百万円(利益率10.7%) |

通期業績予想(2026年12月期)
2026年12月期(FY2026)の業績目標は、売上高548億円(前期比3.7%増)、国内398.8億円(同1.7%増)、海外149.2億円(同9.2%増)、営業利益63億円(同11.4%増)、経常利益61.8億円(同13.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益43億円(同25.1%増)を計画する。2026年は前年の一過性要因の剥落があるが、インフレ要因や先行投資による費用増を吸収する見込み。
| 項目 | 2026年12月期計画 | 2025年12月期(実績) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 54,800百万円 | 52,863百万円 | +1,936百万円(+3.7%) |
| 国内 | 39,880百万円 | 39,206百万円 | +673百万円(+1.7%) |
| 海外 | 14,920百万円 | 13,657百万円 | +1,262百万円(+9.2%) |
| 売上総利益 | 34,720百万円(利益率63.4%) | 33,176百万円(利益率62.8%) | +1,543百万円(+4.7%) |
| 営業利益 | 6,300百万円(利益率11.5%) | 5,652百万円(利益率10.7%) | +647百万円(+11.4%) |
| 経常利益 | 6,180百万円 | 5,455百万円 | +724百万円(+13.3%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 4,300百万円 | 3,437百万円 | +862百万円(+25.1%) |
| ROE | 8.6% | 7.0% | - |
| ROIC | 8.7% | 8.0% | - |

株主還元
株主還元方針は総還元性向50%以上を目安に累進配当を実施する。2025年12月期の一株当たり配当金は88円、配当総額2,829百万円、8月に上限20億円とした自己株式取得を公表し1,999百万円を実施(12月に消却済み)、総還元性向は140.5%となった。2026年12月期の年間配当は一株当たり88円(中間40円・期末48円)を計画し、配当総額は2,796百万円、総還元性向は65.0%を計画する。株価動向や資金需要を勘案して機動的な自己株式取得を検討するとしている。

トピック(財務戦略・海外展開)
2026年に予定していたゆめが丘工場の増設は、国内売上高の動向等を勘案し一時中断し、次期中期経営計画で再検討する。成長投資は資本効率改善の見地から有利子負債を活用する方針。海外売上高計画は、米国・EUの想定を上回る好調を背景に、2025年2月時点の143億円から2026年2月時点で149.2億円に上方修正した。米国は2025年通期で計画を大きく上回る売上高を達成し、2026年は成長投資により売上拡大を図り次期中計での黒字化を目指すとしている。

※本記事はミルボンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。