※本記事はフィーチャが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
フィーチャ株式会社(東証グロース4052、AI画像認識システムの開発・販売)は2026年6月期の決算を発表した。売上高は前期比9.3%増の543百万円と過去最高を更新し、営業利益は前期の11百万円の赤字から41百万円の黒字へ転換した。経常利益も3百万円の赤字から44百万円の黒字、当期純利益も31百万円の赤字から42百万円の黒字へとそれぞれ転換した。ライセンス収入が、ライセンス製品搭載車両の量産台数増加により前期比68.6%増加した一方、受託開発収入は大型共同開発案件の中断により前期比18.2%減少した。なお、2026年6月期第4四半期に中国北京子会社を清算し、同四半期より単体決算へ移行している。
業績(2026年6月期 実績)
売上高は当初予想(540百万円)を上回る543百万円(予想比+0.6%)となり、過去最高を更新した。営業利益は当初予想17百万円に対し41百万円(予想比+136.0%)、経常利益は予想17百万円に対し44百万円(予想比+152.5%)、当期純利益は予想14百万円に対し42百万円(予想比+196.8%)と、いずれも大幅に上振れた。なお、当初予想は2025年8月14日公表の連結数値を参考値として記載されたものであり、当期実績・前期実績はいずれも単体数値である。
| 項目 | 2026年6月期(当期) | 2025年6月期(前期) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 543百万円 | 497百万円 | +9.3% |
| うち受託開発収入 | 277百万円 | 339百万円 | △18.2% |
| うちライセンス収入 | 265百万円 | 157百万円 | +68.6% |
| 売上原価・販管費 | 502百万円 | 508百万円 | △1.2% |
| 営業利益 | 41百万円 | △11百万円 | - |
| 経常利益 | 44百万円 | △3百万円 | - |
| 当期純利益 | 42百万円 | △31百万円 | - |
業績予想比
| 項目 | 当期実績 | 当初予想 | 予想比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 543百万円 | 540百万円 | +0.6% |
| 受託開発収入 | 277百万円 | 395百万円 | △29.8% |
| ライセンス収入 | 265百万円 | 145百万円 | +83.2% |
| 営業利益 | 41百万円 | 17百万円 | +136.0% |
| 経常利益 | 44百万円 | 17百万円 | +152.5% |
| 当期純利益 | 42百万円 | 14百万円 | +196.8% |
収益区分別(受託開発収入・ライセンス収入)の状況
受託開発収入は共同開発案件の中断により減少した一方、ライセンス収入は当社ライセンス製品搭載車両の量産台数が前期比+105%と大幅に伸長したことに伴い大幅増加した。また、大手自動車部品メーカー(Tier1)から複数年継続する見通しの追加受注があり、今後の中期的な安定売上に寄与するとしている。

財務状況
総資産は786百万円(前期末727百万円、+59百万円)、純資産は727百万円(前期末685百万円、+42百万円)となり、自己資本比率は92.5%と高い財務健全性を維持した。売掛金は180百万円(前期末79百万円、+101百万円)に増加した一方、現金及び預金は528百万円(前期末592百万円、△64百万円)に減少した。
| 項目 | 2026年6月期末 | 2025年6月期末 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 流動資産 | 725百万円 | 687百万円 | +38百万円 |
| 現金及び預金 | 528百万円 | 592百万円 | △64百万円 |
| 売掛金 | 180百万円 | 79百万円 | +101百万円 |
| 固定資産 | 61百万円 | 40百万円 | +20百万円 |
| 資産合計 | 786百万円 | 727百万円 | +59百万円 |
| 負債合計 | 59百万円 | 42百万円 | +16百万円 |
| 純資産合計 | 727百万円 | 685百万円 | +42百万円 |

通期業績予想(2027年6月期)
2027年6月期は、Mobility Solutionsにおける共同開発案件の拡大とライセンス収入の積み上げにより増収を見込み、DX-AI Solutionsでは検知精度の強化や集客チャネル拡大により第2の収益柱としての確立を目指す。売上高は前期比14.0%増の620百万円、営業利益は同22.4%増の50百万円(営業利益率8.1%、前期比+0.5pt)を計画する。受託開発収入はTier1との共同開発案件拡大やDX-AI Solutionsの需要増により同61.1%増の447百万円を見込む一方、ライセンス収入は顧客とのボリュームディスカウント契約が見込まれることから同35.2%減の172百万円を予想するが、売上高合計としては過去最高をさらに更新する見通しとしている。
| 項目 | 2027年6月期予想 | 2026年6月期実績 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 620百万円 | 543百万円 | +14.0% |
| うち受託開発収入 | 447百万円 | 277百万円 | +61.1% |
| うちライセンス収入 | 172百万円 | 265百万円 | △35.2% |
| 売上原価・販管費 | 569百万円 | 502百万円 | +13.3% |
| 営業利益 | 50百万円 | 41百万円 | +22.4% |
| 営業利益率 | 8.1% | 開示なし | +0.5pt |
| 経常利益 | 50百万円 | 44百万円 | +13.2% |
| 当期純利益 | 44百万円 | 42百万円 | +3.8% |

株主還元
配当や自己株式取得などの株主還元に関する記載は資料中に見当たらず、開示なし。
成長戦略
従来のMobility Solutionsの収益基盤を維持・拡大しながら、中長期的にDX-AI Solutionsの成長を加速させ、売上高構成比5:5の事業ポートフォリオを目指す方針を示している。Mobility Solutions市場は走行システム・運転支援システム搭載市場(グローバル・ソフトウェア合算)でCAGR+15.4%の成長を見込むとしている(同社作成・推計に基づく市場予測)。

※本記事はフィーチャが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。