※本記事はシャノンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社シャノン(証券コード3976)は2026年2月20日、2025年12月期(決算期変更に伴う14ヵ月の変則決算)の決算説明資料(テキスト詳細版)を公表した。売上高は3,208百万円、売上総利益は2,117百万円(売上高総利益率66.0%、前期比+5.7ポイント)、営業利益は過去最高となる120百万円で4期ぶりに黒字化した。経常利益は64百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は△27百万円の当期純損失だった。決算期変更に伴う変則決算のため、売上高・利益とも前期との単純比較は行っていない。
連結業績(2025年12月期 実績、14ヵ月変則決算)
売上高は3,208百万円で、前期に一部事業を譲渡したことや大型の開発案件が終了したことにより売上が剥落し、微増にとどまった。2025年4月からの利益志向経営に基づく生産性改善が奏功し、売上総利益率は前期比+5.7ポイント改善の66.0%となった。営業利益は過去最高の120百万円を計上し、今期の目標としていた黒字転換を実現した。経常利益は64百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は△27百万円の当期純損失となった。
| 項目 | 2025年12月期(実績) |
|---|---|
| 売上高 | 3,208百万円 |
| 売上総利益(売上高総利益率) | 2,117百万円(66.0%) |
| 営業利益 | 120百万円(過去最高) |
| 経常利益 | 64百万円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | △27百万円(当期純損失) |

サービス別(セグメント別)売上高
セグメント別売上高は、マーケティングクラウド事業のうちストック型ビジネスに該当する「サブスクリプション売上」が2,054百万円と想定どおりに推移した。イベントクラウド事業は既存顧客からのリピート受注が安定的に推移し609百万円と堅調だった。一方、マーケティングクラウド事業のうち「プロフェッショナル売上」は544百万円で、大型の開発案件の剥落により減収となった。決算期変更に伴う変則決算のため、いずれも前期との単純比較は行っていない。
| 区分 | 2025年12月期売上高 |
|---|---|
| マーケティングクラウド事業 サブスクリプション売上 | 2,054百万円 |
| マーケティングクラウド事業 プロフェッショナル売上 | 544百万円 |
| イベントクラウド事業 | 609百万円 |

事業基盤(ストック型売上比率)
サブスクリプション売上(ストック型売上)が全売上高に占める比率は50%を超え、2025年12月期通期では64.0%(前年比13.8ポイント上昇)まで上昇し、事業の安定性が向上しているとしている。

2026年12月期業績予想
2026年12月期の業績予想は、売上高3,000百万円、営業利益350百万円(営業利益率11.7%)、経常利益349百万円、親会社株主に帰属する当期純利益289百万円としている。会社は、今期FY26の売上に大きな変動はないが、FY25に実施した既存事業の生産性改善の影響がフル寄与することに加え、譲り受けたIX社事業の連結の影響もあり、営業利益・経常利益・当期純利益が大きく成長する見込みとしている。なお、2025年12月期は14ヵ月の変則決算のため、2026年12月期業績予想との単純比較は行っていない。
| 項目 | 2026年12月期(予想) |
|---|---|
| 売上高 | 3,000百万円 |
| 営業利益(営業利益率) | 350百万円(11.7%) |
| 経常利益 | 349百万円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 289百万円 |

経営方針・トピック
会社は2026年12月期(FY26)より、前期までの経営再建フェーズから新たな成長フェーズへ転換し、「国産MA No.1奪還」に向けたターゲット市場の拡大に舵を切るとしている。従来のエンタープライズ~ミドル領域に加え、ミドル~SMB(中小企業)領域まで対象を広げ、価格を抑えた「デジタルプラン」やサイボウズ社kintone連携プラン「シャキーン」の提供を開始した。2025年1月には株式会社イノベーションがシャノン株式の50%超を取得し親会社となっており、譲り受けた株式会社Innovation X SolutionsのList Finder事業とのロールアップによる収益性向上や、親会社ネットワークを活用した販路拡大を進めるとしている。あわせて、2025年4月に監査等委員会設置会社へ移行するなど、親子上場に伴うガバナンス強化にも取り組んでいる。
株主還元
本資料に具体的な配当計画の記載はないが、会社は業績が黒字に転換したことについて、自己資本の蓄積による信用力の改善、利益成長による株価評価の見直し、蓄積した利益を活用した株主への配当や人材・技術への再投資を通じた事業成長の加速等が見込まれるとしており、利益の積み上げを通じた将来的な株主価値向上を目指す方針を示している。
※本記事はシャノンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。