※本記事はフラーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
フラーの2026年6月期は、売上高2,009百万円(前年同期比+0.0%)、営業利益57百万円(同△69.9%)、当期純利益132百万円(同△32.6%)となった。上場初年度となる同期は、人員増の一方で売上高が前期並みにとどまり減益の結果となった。2027年6月期は、直近の大型案件の受注と資本業務提携の拡大により、売上高2,600~2,720百万円(同+29.4%~+35.4%)、営業利益180~260百万円(同+215.1%~+355.2%)と高い成長を見込む。
業績(2026年6月期 実績)
売上高は2,009百万円(+0.0%)と前期並み。上期にクライアントワークの大型開発案件が一段落し稼働率が低下したが、下期は複数の新規開発案件に着手し稼働状況が持ち直した。人員増による労務費増加と外注費増加により売上原価は1,283百万円(+11.1%)となり、売上総利益は726百万円(△14.9%)に減少。販管費は669百万円(+0.8%)と前期並みだったが、売上総利益の減少により営業利益は57百万円(△69.9%)に減少した。補助金収入57百万円により経常利益は102百万円(△44.6%)、繰延税金資産の積み増しにより当期純利益は132百万円(△32.6%)を確保した。
| 項目 | 2026年6月期 | 2025年6月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,009百万円 | 2,008百万円 | +0.0% |
| 売上総利益 | 726百万円 | 853百万円 | △14.9% |
| 営業利益 | 57百万円 | 189百万円 | △69.9% |
| 経常利益 | 102百万円 | 185百万円 | △44.6% |
| 当期純利益 | 132百万円 | 197百万円 | △32.6% |
売上高の内訳
売上高の内訳では、クライアントワークが1,907百万円(+0.5%)と堅調だった一方、アプリ分析サービスは101百万円(△7.6%)に減少した。
| 区分 | 2026年6月期 | 2025年6月期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| クライアントワーク | 1,907百万円 | 1,898百万円 | +0.5% |
| アプリ分析サービス | 101百万円 | 110百万円 | △7.6% |

財政状態
流動資産は1,610百万円(△43百万円)、うち現金及び預金は1,289百万円(△65百万円)を占め高い流動性を確保。固定資産は繰延税金資産の積み増しにより215百万円(+33百万円)に増加した。純資産は当期純利益の計上(+132百万円)と公募増資・新株予約権行使による資本金・資本準備金の増加(+98百万円)により1,220百万円(+231百万円)に増加。自己資本比率は66.9%となり前期末から13.0pt上昇した。
| 項目 | 2026年6月期末 | 2025年6月期末 | 前期末比 |
|---|---|---|---|
| 資産合計 | 1,825百万円 | 1,834百万円 | △9百万円 |
| 現金及び預金 | 1,289百万円 | 1,355百万円 | △65百万円 |
| 負債合計 | 604百万円 | 845百万円 | △240百万円 |
| 純資産合計 | 1,220百万円 | 989百万円 | +231百万円 |
| 自己資本比率 | 66.9% | 53.9% | +13.0pt |
2027年6月期業績予想
足元の大型受注に加えて、ヤプリ及び電通グループ各社との提携拡大を図っていくことで、売上高は2,600〜2,720百万円(+29.4%〜+35.4%)と高い成長を見込む。増収の一方で、人員増加による人件費増加、受注増に伴う外注費の増加、AIサービスの利用費用増加などがあり、営業利益180〜260百万円(+215.1%〜+355.2%)、経常利益180〜260百万円(+74.9%〜+152.6%)を見込む。繰越欠損金の利用が進み繰延税金資産が取崩しとなる想定のもと、当期純利益は130〜190百万円(△2.2%〜+43.0%)を見込む。
| 項目 | 2026年6月期実績 | 2027年6月期予想 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 2,009百万円 | 2,600~2,720百万円 | +29.4%~+35.4% |
| 営業利益 | 57百万円 | 180~260百万円 | +215.1%~+355.2% |
| 経常利益 | 102百万円 | 180~260百万円 | +74.9%~+152.6% |
| 当期純利益 | 132百万円 | 130~190百万円 | △2.2%~+43.0% |

資本金の額の減少(無償減資)
今後の資本政策の柔軟性・機動性の確保及び税負担の軽減を目的に、会社法第447条第1項の規定に基づき資本金の額を減少する。事業年度末現在(2026年6月30日)の資本金99,668,612円のうち69,668,612円を減少し、減資後の資本金を30,000,000円とする。全額をその他資本剰余金に振り替える無償減資であり、発行済株式総数の変動はなく、純資産額及び業績への影響はない。効力発生日は2026年12月31日(予定)。

資本業務提携の状況
株式会社ヤプリ(持分比率21.25%)及び株式会社電通グループ(持分比率19.91%)との資本業務提携が進捗し、年間を通じて収益貢献を拡大している。ヤプリとは相互送客や「Yappli」活用提案、「Yappli WebX」デザイン業務などに取り組み、電通グループとは電通デジタルとの複数の共同プロジェクトが年間を通じて収益貢献しているほか、共同セミナーの開催などを実施している。

※本記事はフラーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。