※本記事はオークファンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
オークファンの2025年9月期(第19期)は、連結売上高4,657百万円(前期比96%)、営業利益は▲201百万円(前期は356百万円の黒字)となり、営業損益は赤字に転落した。既存事業の収益基盤を維持しつつ、自社プロダクト「AP LAB」やライブコマース「NETSEA MallLive」といった新規事業への先行投資を推進したことが減益要因となった。なお業績は2025年8月14日発表の業績予想(売上高4,500百万円、営業利益▲190百万円)と比べ、売上高で予想比103%、営業利益で予想比106%となり、概ね予想どおりの着地となった。
連結業績(当期 実績)
売上高は4,840百万円から4,657百万円(前期比96%)、売上総利益は2,677百万円から2,172百万円(同81%)となった。営業利益は356百万円から▲201百万円、経常利益は353百万円から▲168百万円、当期純利益は187百万円から▲329百万円と、いずれも赤字に転じた。当期純利益については、主要子会社の繰延税金資産取り崩しにより法人税等調整額が発生したことも影響した。
| 項目 | 前期(2024年9月期) | 当期(2025年9月期) | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 4,840 | 4,657 | 96% |
| 売上総利益 | 2,677 | 2,172 | 81% |
| 営業利益 | 356 | ▲201 | – |
| 経常利益 | 353 | ▲168 | – |
| 当期純利益 | 187 | ▲329 | – |
セグメント別の状況
ソリューション事業は「aucfan.com」の課金売上および「aucfan marketing(広告運用)」の売上増加により増収増益となった。プラットフォーム事業は「NETSEAオークション」の事業整理および「NETSEA」のプロモーションコスト抑制により減収となったほか、自社プロダクト「AP LAB」やライブコマースサービス「NETSEA MallLive」等、新規事業への先行投資負担により減益となった。インキュベーション事業は営業投資有価証券を継続保有する方針としたことによる減収に加え、将来収益性を保守的に判断し一部の営業投資有価証券について減損を計上したことで減収減益となった。
| セグメント | 指標 | 前期(2024年9月期) | 当期(2025年9月期) |
|---|---|---|---|
| ソリューション事業 | 売上高 | 2,659 | 2,893 |
| プラットフォーム事業 | 売上高 | 1,702 | 1,639 |
| インキュベーション事業 | 売上高 | 600 | 316 |
| ソリューション事業 | 営業利益 | 569 | 619 |
| プラットフォーム事業 | 営業利益 | 113 | ▲100 |
| インキュベーション事業 | 営業利益 | 98 | ▲308 |


通期業績予想(2026年9月期 計画)
来期(2026年9月期)は、連結売上高5,600百万円(当期比120%)、営業利益50百万円(黒字転換)を計画する。成長分野であるD2Xコマースへ経営資源をより集中させる方針で、プラットフォーム事業の売上高は1,639百万円から3,000百万円(同183%)への拡大を見込む。「AP LAB」では年間売上高22億円、「NETSEA MallLive」では年間売上高5億円を計画し、いずれも下半期にかけての黒字化を見込む。一方、インキュベーション事業は営業投資有価証券の売却等の可能性はあるものの計画には織り込んでいない。
| 項目 | 当期(2025年9月期)実績 | 来期(2026年9月期)計画 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 4,657 | 5,600 | 120% |
| 営業利益 | ▲201 | 50 | – |
| 経常利益 | ▲168 | 40 | – |
| 当期純利益 | ▲329 | 20 | – |

株主還元
2024年9月期より再開した株主優待制度を一部拡充する。対象は毎年9月30日を基準日とした株主名簿に記載された当社株式300株以上を保有する株主で、保有株式数・保有年数に応じてクオカード(デジタルギフト「QUOカードPay」)相当分を毎年12月中に進呈する予定。配当については、当社を取り巻く市場環境を鑑み、引き続き検討するとしている。
| 保有株式数 | 1年未満保有 | 1年以上保有 |
|---|---|---|
| 300株以上 | 1,000円分 | 1,500円分 |
| 500株以上 | 3,000円分 | 5,000円分 |
| 1,000株以上 | 7,500円分 | 12,000円分 |

トピック(D2Xコマースへの集中)
オークファンは成長分野である「D2X(Direct to X)コマース」に経営資源を集中させる方針を掲げる。中国で生産した優良な商品をBにもCにも直接販売するモデルで、自社プロダクト「AP LAB」は1月の販売開始以降、下半期にかけて大きく成長したほか、ファッションジャンルの新ブランド「KACHIKA(カチカ)」をリリースした。事業拡大を見据え、2025年10月より従来比4倍規模の新物流センター(埼玉県新座市、契約面積2,409坪)を稼働させ、年間100億円規模の流通に対応可能な体制を整えた。ライブコマース「NETSEA MallLive」は6月30日のTikTok Shopリリースにあわせて販売を開始し、TikTok Shopでは上位ランクインを維持している。
※本記事はオークファンが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。