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帝国繊維、2025年度は増収増益で着地 新中期経営計画「テイセン2028」始動

決算サマリー 2026.08.25
帝国繊維、2025年度は増収増益で着地 新中期経営計画「テイセン2028」始動

※本記事は帝国繊維が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

帝国繊維は2026年2月27日、新中期経営計画「テイセン2028」の概要を公表した。前中期経営計画「テイセン2025」の最終年度にあたる2025年度は、当初見込んでいた原子力分野の端境期による落ち込みを他の事業でカバーし、増収増益で着地した。もっともROEは目標の8%に対し5.4%にとどまった。新中計「テイセン2028」では、アライアンスによる収益機会創出を通じてROE8%水準を目指す。

目次

連結業績(2025年度 実績)

2025年度の連結業績は、売上高33,639百万円(前年比2,158百万円増)、営業利益4,055百万円(同595百万円増)、経常利益5,308百万円(同754百万円増)、当期利益3,742百万円(同489百万円増)と増収増益で着地した。売上総利益率は28.6%(同1.2pt上昇)、営業利益率は12.1%(同1.1pt上昇)で、インフレ等による調達コスト増に対し販売価格改定や管理コストの適正化を図り利益率も上昇した。もっともROEは5.4%にとどまり、前中期経営計画が掲げた8%の目標には未達となった。

項目2023年度(百万円)2024年度(百万円)2025年度(百万円)前年比
売上高28,03231,48133,6392,158
売上総利益7,6408,6339,6351,002
営業利益2,5853,4594,055595
経常利益3,5694,5535,308754
当期利益2,4453,2533,742489
売上総利益率27.3%27.4%28.6%1.2pt
営業利益率9.2%11.0%12.1%1.1pt

事業別(単体)の状況

単体売上高を事業別にみると、送排水・コンビナート事業が1,728百万円(前年比797百万円減)となった一方、消防が7,710百万円(同990百万円増)、原子力が1,109百万円(同641百万円増)、セキュリティが4,084百万円(同913百万円増)、空港特殊車輌が3,893百万円(同582百万円増)、繊維が6,565百万円(同124百万円増)と多くの事業で伸長した。受注面では2025年度の受注高が24,393百万円(前年比+39.6%)、期末受注残高が23,850百万円(同+29.4%)となり、期末受注残高は過去最高水準に達した。

事業2023年度(百万円)2024年度(百万円)2025年度(百万円)前年比
消防8,4436,7207,710990
原子力1,6874681,109641
送排水・コンビナート2,1842,5261,728▲797
セキュリティ1,5783,1714,084913
空港特殊車輌1,4653,3113,893582
繊維4,7466,4406,565124
2025年度の受注高・受注残高の推移
出典:新中期経営計画テイセン2028の概要 P.5

通期業績予想(2026年度計画)と中期目標

新中期経営計画「テイセン2028」における収益計画では、2026年度の連結業績目標を売上高360億円、営業利益43億円、経常利益55億円、当期純利益38億円、ROE5.2%とした。さらに2028年度目標として売上高420億円、営業利益58億円、経常利益70億円、当期純利益49億円、ROE6.2%を掲げる。2032年に目指す姿として、連結売上高500億円以上、ROE8%水準を掲げている。

指標2025年度(実績)2026年度(目標)2028年度(目標)
連結売上高336.3億円360億円420億円
連結営業利益40.5億円43億円58億円
連結経常利益53.0億円55億円70億円
当期純利益37.4億円38億円49億円
ROE5.4%5.2%6.2%
新中期経営計画テイセン2028における収益計画
出典:新中期経営計画テイセン2028の概要 P.22

中期経営計画「テイセン2028」の概要

新中計「テイセン2028」は、中長期ビジョン「テイセン未来創造計画」(2023~2032年)における「フェーズⅡ(成長・発展)」(2026~2028年)と位置付けられ、「基盤で支え、挑戦で拓き、共創で成長するテイセン2028」を掲げる。前中計「テイセン2025」で個別に管理していた消防・原子力・送排水・コンビナート・セキュリティ・空港特殊車輌・繊維の各事業は、マーケット・製品の切り口から送排水ビジネス、セキュリティビジネス、消防・防災ビジネス、繊維ビジネスの4区分に再分類された。

事業セグメントの再分類
出典:新中期経営計画テイセン2028の概要 P.15

株主還元・投資計画

前中期経営計画(2023~2025年度)の3年間累計では、株主還元55.0億円(配当39.6億円、自己株式取得15.3億円〈株式給付信託による取得3.6億円を含む〉)、投資等35.8億円(設備投資17.9億円、システム投資4.9億円、研究開発投資5.7億円、人的投資3.6億円ほか)を実施し、営業キャッシュフロー48.6億円を上回る支出超過42.2億円は手元資金の取崩しで対応した。総還元性向は中計期間の全期間で目安とする40%以上を達成し、2025年度は自己株式取得により70%まで上昇した。新中計「テイセン2028」(2026~2028年度)では、総還元性向50%水準を目安に自己株式取得も機動的に判断するとし、投資枠200億円(設備投資75億円、M&A・アライアンス等の成長投資125億円)を計画する。営業キャッシュフロー150億円の見込みに対し、株主還元50億円+αを充てる計画である。

区分前中計2023-2025年度(実績)新中計2026-2028年度(計画)
総還元性向各年度40%以上(2025年度は70%)50%水準を目安
配当金(3年累計)39.6億円開示なし
自己株式取得(3年累計)15.3億円(株式給付信託3.6億円を含む)機動的に判断
株主還元合計(3年累計)55.0億円50億円+α
投資枠(3年累計/計画)35.8億円200億円(設備投資75億円+成長投資125億円)
キャッシュフロー計画(株主還元、投資)
出典:新中期経営計画テイセン2028の概要 P.23

※本記事は帝国繊維が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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