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ミラタップ、2025年9月期は認知拡大施策先行で営業損失 2026年9月期は増収増益を計画

決算サマリー 2026.08.25
ミラタップ、2025年9月期は認知拡大施策先行で営業損失 2026年9月期は増収増益を計画

※本記事はミラタップが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

ミラタップの2025年9月期(連結)は、売上高167億4,600万円(前期比3.9%増)で過去最高を記録したが、社名変更に伴うTVCMをはじめとした大規模な認知拡大施策の実施により、営業利益は前期より11.1億円減少し2億8,200万円の損失となった。子会社売却に伴う債権の一部放棄で特別損失を計上したことも重なり、親会社株主に帰属する当期純利益は4億4,700万円の損失となった。2026年9月期は子会社売却により単体決算に移行し、売上高170億3,500万円、営業利益3億5,200万円の増収増益を計画している。

目次

連結業績(2025年9月期 実績)

2025年9月期の売上高は16,746百万円(前期比3.9%増)となり、過去最高を記録したものの、年初計画(18,500百万円)に対する達成率は90.5%にとどまった。社名変更に伴いTVCMをはじめとした認知拡大施策を実施し、通期で約11.5億円の広告宣伝費を投下した結果、認知率は向上したが、認知獲得から実際の購買行動に至るまでのタイムラグが想定以上に生じ、売上・利益ともに年初計画を下回った。営業利益(損失)は282百万円の損失(前期は830百万円の利益)、経常利益(損失)は291百万円の損失(前期は796百万円の利益)となった。子会社売却に伴う債権の一部放棄により特別損失を計上したことから、親会社株主に帰属する当期純利益(損失)は447百万円の損失となり、年初計画(56百万円の利益)を約5億円下回った。EBITDAも70百万円の損失(前期は995百万円の利益)となった。

項目2025年9月期実績2024年9月期実績増減率
売上高16,746百万円16,123百万円3.9%
売上総利益(利益率)5,846百万円(34.9%)5,684百万円(35.3%)2.9%
営業利益(損失)(利益率)-282百万円(-1.7%)830百万円(5.1%)
経常利益(損失)(利益率)-291百万円(-1.7%)796百万円(4.9%)
親会社株主に帰属する当期純利益(損失)(利益率)-447百万円(-2.7%)635百万円(3.9%)
1株あたり当期純利益(損失)-24.55円34.63円
EBITDA-70百万円995百万円
2025年9月期 連結業績サマリー(売上高・利益)
出典:ミラタップ 2025年9月期 決算説明資料 P.5

セグメント別(事業別)の状況

セグメントは「住設・建材EC事業」と「住宅事業」の2区分。住設・建材EC事業は、既存顧客の購入単価上昇により売上高15,121百万円(前期比4.1%増)と増収となったが、新規顧客の獲得に苦戦して年初計画(16,607百万円)を下回り、セグメント利益は606百万円(前期比59.8%減)にとどまった。住宅事業は、建築コストの高騰や住宅ローン金利の上昇など厳しい市況が続くなかで建売住宅の販売が苦戦しつつも、売上高1,627百万円(前期比1.1%増)と増収となったが、SUVACO事業等の譲受による人員増加で販管費が増加し、セグメント利益(損失)は116百万円の損失(前期は80百万円の損失)となった。

セグメント指標2025年9月期実績2024年9月期実績増減率
住設・建材EC事業売上高15,121百万円14,521百万円4.1%
住設・建材EC事業売上総利益(利益率)5,683百万円(37.6%)5,550百万円(38.2%)2.4%
住設・建材EC事業セグメント利益(利益率)606百万円(4.0%)1,511百万円(10.4%)-59.8%
住宅事業売上高1,627百万円1,609百万円1.1%
住宅事業売上総利益(利益率)163百万円(10.0%)135百万円(8.4%)20.9%
住宅事業セグメント利益(損失)(利益率)-116百万円(-7.2%)-80百万円(-5.0%)
合計売上高16,746百万円16,123百万円3.9%
合計セグメント利益(損失)-282百万円830百万円

住設・建材EC事業の商品カテゴリ別では、洗面が売上高6,778百万円(構成比44.8%、前期比7.4%増)と最大で、キッチン2,773百万円(同2.6%増)が続く。壁材(同27.3%増)、施工(同14.2%増)、収納(同13.1%増)、バス(同11.0%増)は前期を上回った一方、エクステリア(同10.2%減)や建具(同4.9%減)は前期を下回った。

商品カテゴリ2025年9月期実績(構成比)2024年9月期実績(構成比)増減率
洗面6,778百万円(44.8%)6,310百万円(43.5%)7.4%
キッチン2,773百万円(18.3%)2,703百万円(18.6%)2.6%
建具1,181百万円(7.8%)1,241百万円(8.6%)-4.9%
エクステリア770百万円(5.1%)858百万円(5.9%)-10.2%
タイル655百万円(4.3%)651百万円(4.5%)0.7%
収納593百万円(3.9%)524百万円(3.6%)13.1%
バス572百万円(3.8%)515百万円(3.6%)11.0%
壁材328百万円(2.2%)257百万円(1.8%)27.3%
施工159百万円(1.1%)139百万円(1.0%)14.2%
その他1,308百万円(8.7%)1,317百万円(9.1%)-0.7%
合計15,121百万円(100%)14,521百万円(100%)4.1%
セグメント別業績(住設・建材EC事業/住宅事業)
出典:ミラタップ 2025年9月期 決算説明資料 P.6

通期業績予想(2026年9月期)

2025年9月期に子会社を売却したため、2026年9月期からは単体決算に移行する。参考として単体ベースで比較すると、売上高は前期(15,216百万円)比12.0%増の17,035百万円を計画。新商品の売上貢献、販売チャネルの拡大、ドメイン変更の影響で落ち込んでいたECサイト流入の回復等により増収を見込む。認知拡大施策は継続するが、内容の見直しと適切なコストコントロールにより、営業利益は前期(223百万円の損失)から回復し352百万円の利益を計画。経常利益は324百万円、当期純利益は227百万円を見込む。

項目2026年9月期予想(単体)2025年9月期実績(単体、参考)増減率
売上高17,035百万円15,216百万円12.0%
売上総利益(利益率)6,430百万円(37.7%)5,776百万円(38.0%)11.3%
営業利益(損失)(利益率)352百万円(2.1%)-223百万円(-1.5%)
経常利益(損失)(利益率)324百万円(1.9%)-225百万円(-1.5%)
当期純利益(損失)(利益率)227百万円(1.3%)-438百万円(-2.9%)
2026年9月期業績予想(単体)
出典:ミラタップ 2025年9月期 決算説明資料 P.24

株主還元

2025年9月期のキャッシュ・フロー計算書によれば、配当金の支払いと自己株式の取得を行った一方、借入れにより財務キャッシュ・フローは55百万円となった。想定Q&Aでは、当期の当期純損失を踏まえ、1株当たり配当金を3円(予想)としたことを説明しており、配当予想については未定としている。株主還元の基本方針としては、経営成績の進展等を勘案しながら利益還元に努めるとしている。

中期経営計画・トピック

中期経営計画では、2019年9月期~2021年9月期を「構造変革期」(CAGR1.5%)、2022年9月期~2024年9月期を「成長加速期」(CAGR10.3%)、2025年9月期以降を「飛躍期」(CAGR5.0%)と位置付け、国内事業の収益基盤強化・海外事業の成長拡大・新事業の創造・経営基盤の強化を経営方針としている。2024年の社名変更(サンワカンパニーからミラタップへ)を契機に、全国7地区での地上波TVCMをはじめとした認知拡大施策を実施し、社名変更後1年で社名変更前と同等の認知率まで回復した。トピックとしては、SUVACO・リノベりす事業の譲受による専門家紹介プラットフォームとの連携強化、住宅事業ASOLIEの新サービス「ASOLIEセレクトプラン」の提供開始、2025年11月のフィリピン・マニラでの初のショールーム開設などを進めている。

中期経営計画(構造変革期・成長加速期・飛躍期)
出典:ミラタップ 2025年9月期 決算説明資料 P.45

※本記事はミラタップが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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