※本記事はハピネス・アンド・ディが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
㈱ハピネス・アンド・ディ(東証スタンダード3174)は2025年10月30日、2025年8月期(35期、2024年9月~2025年8月)の決算説明資料を公表した。連結売上高は前期比18.0%減の8,841百万円となり、輸入ブランド品の価格高騰や店舗数の減少が影響した。売上総利益率は宝飾品・プライベートブランドの拡充により40.6%(前期38.2%)へ改善したものの、売上減少を吸収できず営業損失404百万円、親会社株主に帰属する当期純損失は808百万円となった。36期(2026年8月期)は連結営業利益30百万円への黒字転換を計画している。
連結業績(35期・2025年8月期 実績)
連結売上高は8,841,449千円で前期比18.0%減(△1,939,518千円)。PB商品・宝飾品・地金(金)商品は好調であったが、海外ブランドの価格高騰の影響が続いたことに加え店舗数も減少し、前期比18.0%減となった。輸入ブランド雑貨・時計を縮小し、利益率の高い宝飾品・プライベートブランドの拡充を進めた結果、売上総利益率は40.6%(前期38.2%)にアップした。閉店効果や人件費を中心とした販管費の削減に努めたものの売上の落ち込みを吸収できず、営業損失404,212千円となった。店舗改装に伴う固定資産廃棄損23百万円、減損損失218百万円、店舗閉鎖損失引当金繰入37百万円、リース解約損2百万円を計上し、親会社株主に帰属する当期純損失は808,614千円(前期459,062千円の損失)となった。
| 項目 | 2024年8月期 | 2025年8月期 | 増減率 | 増減額 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 10,780,967千円 | 8,841,449千円 | △18.0% | △1,939,518千円 |
| 売上総利益 | 4,114,185千円(構成比38.2%) | 3,586,685千円(構成比40.6%) | △12.8% | △527,500千円 |
| 販管費 | 4,272,404千円(構成比39.6%) | 3,990,897千円(構成比45.1%) | △6.6% | △281,507千円 |
| 営業利益 | △158,219千円 | △404,212千円 | – | △245,933千円 |
| 経常利益 | △186,916千円 | △435,620千円 | – | △248,704千円 |
| 親会社株主に帰属する当期純損失 | △459,062千円 | △808,614千円 | – | △349,552千円 |

グループ会社別の状況(単体)
同社は「ハピネスアンドデイ」「AbHeri」「No.(ナンバードット)」の3グループ会社を展開している。中核のハピネスアンドデイは不採算店舗の整理を進め、前期17店舗・当期14店舗を閉店(過去2期間で31店)した結果、直営57店舗体制となった。宝飾強化により粗利率は前期29.5%から当期31.7%(総額売上高、既存店57店舗)に向上した。地金ジュエリーは既存店ベースで販売個数が前期比142.3%、平均単価97.0%となり伸長した一方、下期より本格導入したヴィンテージ(リユース)商品は販売個数949.0%、平均単価82.6%となった。AbHeriは大阪店の新規出店と丸の内店の銀座店への統合により国内3拠点体制とし、インバウンド需要が非課税売上ベースで約40%(2025年8月期)を占め業績を下支えしたが、値上げの影響で国内需要が低迷し予算対比で減収減益となった。No.は各種メディアに取り上げられ認知度が向上したが、催事は計画の全10回に対し全8回開催にとどまり、予算対比で営業損失が拡大した。
| グループ会社 | 指標 | 2025年8月期予算 | 2025年8月期実績 |
|---|---|---|---|
| ハピネスアンドデイ(単体) | 売上高 | 開示なし | 8,408百万円 |
| ハピネスアンドデイ(単体) | 売上総利益率 | 開示なし | 39.3% |
| ハピネスアンドデイ(単体) | 営業利益 | 開示なし | ▲344百万円 |
| AbHeri(単体) | 総額売上高 | 547百万円 | 404百万円 |
| AbHeri(単体) | 売上総利益率 | 65.9% | 64.1% |
| AbHeri(単体) | 営業利益 | 59百万円 | 5百万円 |
| No.(単体) | 総額売上高 | 34百万円 | 25百万円 |
| No.(単体) | 売上総利益率 | 61.57% | 48.23% |
| No.(単体) | 営業利益 | △43百万円 | △59百万円 |

各ブランドの動向・トピック
AbHeriは国内は東京・大阪・福岡の3拠点体制で固め、2025年9月にJETROと日本ジュエリー協会が共催したジャパンブランドパビリオンとして香港ジュエリーショーに出展した。開催期間中は多くの海外の卸売希望先と商談が進み、今後の海外取引先開拓の契機となった。中国進出は提携先との交渉進捗は芳しくないものの、東アジア市場への卸売り先拡大を志向している。No.(ナンバードット)はナンバージュエリーとして検索ランク1位が定着するなど認知度は向上し、商品計画・出店計画は計画どおり進捗した一方、ブランド単独催事のみでは営業力が不足しており、EC・ポップアップ店の継続とあわせて卸売チャネルの開拓が課題となっている。
通期業績予想(36期・2026年8月期計画)
36期(2026年8月期)は店舗数減もあり連結売上高は前期比360百万円減の8,481百万円を見込むが、粗利率向上施策を引き続き進め、子会社収益も寄与することで、営業利益は前期の404百万円の損失から30百万円の黒字へ転換する計画である。単体のハピネスアンドデイは売上高7,864百万円(前期比544百万円減)、営業損失33百万円(前期は344百万円の損失)までの収支改善を図る計画としている。ヴィンテージ(リユース)商品の取扱店舗拡大や、㈱Clarisse(「ゴールドプラザ」運営)との業務提携による買取事業の強化を進める方針。
| 項目 | 2025年8月期実績(連結) | 2026年8月期計画(連結) | 実績比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 8,841百万円 | 8,481百万円 | -360 |
| 売上総利益 | 3,586百万円 | 3,650百万円 | +64 |
| 売上総利益率 | 40.6% | 43.0% | +2.4p |
| 一般管販費 | 3,990百万円 | 3,607百万円 | -383 |
| 営業利益 | ▲404百万円 | 30百万円 | +434 |
| 店舗数 | 60 | 60 | – |

| 項目 | 2025年8月期実績(単体) | 2026年8月期計画(単体) | 実績比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 8,408百万円 | 7,864百万円 | -544 |
| 売上総利益 | 3,308百万円 | 3,244百万円 | -64 |
| 売上総利益率 | 39.3% | 41.3% | +2.0p |
| 一般管販費 | 3,652百万円 | 3,277百万円 | -375 |
| 営業利益 | ▲344百万円 | ▲33百万円 | +311 |
| 店舗数 | 57 | 57 | – |

※本記事はハピネス・アンド・ディが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。