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富士フイルムHD、2026年3月期は売上高3兆3,570億円・純利益2,767億円で過去最高を更新

決算サマリー 2026.08.10
富士フイルムHD、2026年3月期は売上高3兆3,570億円・純利益2,767億円で過去最高を更新

※本記事は富士フイルムHDが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

富士フイルムホールディングスが発表した2026年3月期(2025年4月~2026年3月)の通期連結業績は、売上高3兆3,570億円(前期比+5.0%)、営業利益3,502億円(同+6.1%)、当社株主帰属純利益2,767億円(同+6.0%)となり、売上高・営業利益・当社株主帰属純利益のいずれも過去最高を更新した。バイオCDMOのデンマーク新設備稼働等が寄与したヘルスケア、CMPスラリー等半導体材料の販売が好調なエレクトロニクス、デジタルカメラ等の販売が好調だったイメージングがけん引し増収となった。営業利益は米国追加関税や原材料高騰の影響を受けたものの、売上高増加に伴う粗利増等により増益を確保した。2027年3月期は売上高3兆4,700億円、営業利益3,650億円、当社株主帰属純利益2,800億円のいずれも過去最高更新を目指す計画で、年間配当は17期連続増配となる75円/株を予定している。

目次

連結業績(当期 実績)

2026年3月期の連結業績は、売上高が3兆3,570億円(前期比+1,611億円、+5.0%)、営業利益が3,502億円(同+201億円、+6.1%)、税金等調整前純利益が3,666億円(同+260億円、+7.6%)、当社株主帰属純利益が2,767億円(同+158億円、+6.0%)と、増収増益で着地した。EPSは229.65円(前期比+12.98円)、ROEは7.7%(前期比-0.3pt)、ROICは5.5%(同-0.4pt)、CCCは106日(同+11日)だった。

項目当期(2026年3月期)前期(2025年3月期)増減
売上高33,570億円31,958億円+1,611億円 (+5.0%)
営業利益3,502億円3,302億円+201億円 (+6.1%)
税金等調整前純利益3,666億円3,406億円+260億円 (+7.6%)
当社株主帰属純利益2,767億円2,610億円+158億円 (+6.0%)
EPS229.65円216.67円+12.98円
ROE7.7%8.0%-0.3pt
ROIC5.5%5.9%-0.4pt
CCC106日95日+11日
2026年3月期決算ハイライトスライド
出典:富士フイルムホールディングス 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.4

セグメント別の状況

セグメント別では、ヘルスケアはバイオCDMOの新規設備稼働拡大やメディカルシステムの内視鏡・CT/MRI等の販売好調により増収となったが、バイオCDMO新規大型設備(米国)の稼働開始に伴う費用先行や一時要因の反動等により営業減益となった。エレクトロニクスは半導体材料(CMPスラリー等)の販売好調により大幅増収増益。ビジネスイノベーションはオフィスソリューションの市況低迷等により減収減益。イメージングはインスタントフォトシステムinstaxやデジタルカメラの販売好調により大幅増収増益となった。

セグメント指標当期(2026年3月期)前期(2025年3月期)増減
ヘルスケア売上高10,989億円10,478億円+512億円 (+4.9%)
ヘルスケア営業利益636億円799億円-162億円 (-20.3%)
エレクトロニクス売上高4,562億円4,076億円+486億円 (+11.9%)
エレクトロニクス営業利益1,009億円751億円+258億円 (+34.4%)
ビジネスイノベーション売上高11,748億円11,985億円-237億円 (-2.0%)
ビジネスイノベーション営業利益637億円746億円-109億円 (-14.6%)
イメージング売上高6,271億円5,420億円+851億円 (+15.7%)
イメージング営業利益1,600億円1,392億円+208億円 (+14.9%)
合計売上高33,570億円31,958億円+1,611億円 (+5.0%)
合計営業利益3,502億円3,302億円+201億円 (+6.1%)
セグメント別 連結売上高・営業利益(2026年3月期実績)
出典:富士フイルムホールディングス 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.10

通期業績予想

2027年3月期は、バイオCDMOの新規大型設備稼働拡大や半導体材料の販売拡大等により売上高3兆4,700億円(前期比+3.4%)を見込む。営業利益は全セグメントで増益となる3,650億円(同+4.2%)、当社株主帰属純利益は2,800億円(同+1.2%)を計画し、いずれも過去最高更新を目指す。為替前提は米ドル150円、ユーロ175円。なお、半導体メモリーの価格高騰による影響(-110億円/年間)は織り込み済みだが、中東情勢の緊迫化に伴う原材料価格・エネルギーコストの変動影響については、先行き不透明なため本予想には未織り込みとしている。

項目予想(2027年3月期)前期(2026年3月期実績)
売上高3兆4,700億円3兆3,570億円
営業利益3,650億円3,502億円
税金等調整前純利益3,750億円3,666億円
当社株主帰属純利益2,800億円2,767億円
EPS234.19円229.65円
ROE7.8%7.7%
ROIC5.6%5.5%
年間配当金75円/株70円/株
セグメント別業績予想(2027年3月期)
出典:富士フイルムホールディングス 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.19

株主還元

2026年3月期の年間配当金は70円/株(実績)。2026年3月30日には自己株式取得(上限300億円)と取得株式の全数消却を発表し、4月30日に取得を完了した。2027年3月期の年間配当金は17期連続増配となる75円/株を予定(前期比+5円)。株主還元方針は、配当による安定的・継続的な還元を基本とし配当性向30%を目安とするほか、自己株式取得はキャッシュフローや株価水準等を総合的に勘案して検討・実施するとしている。

決算期年間配当金備考
2025年3月期(実績)65円
2026年3月期(実績)70円
2027年3月期(予想)75円17期連続増配、前期比+5円
株主還元(配当金推移)スライド
出典:富士フイルムホールディングス 2026年3月期 通期 決算説明資料 P.24

中期経営計画/トピック

中期経営計画VISION2030では、2027年3月期の参考値として売上高3兆4,500億円、営業利益3,600億円、当社株主帰属純利益2,700億円、ROE8.1%、ROIC5.8%を掲げており、2026年3月期実績・2027年3月期予想はこれらを上回る水準で推移している。ROIC向上に向けては、①収益性の改善(全社営業利益率2025年度10.4%、対前年+0.1pt)、②非中核資産の最適化(LSソリューションの生殖補助医療品事業売却等)、③CCCの改善(2023年度116日→2025年度106日)、④自己株式取得に取り組み、2030年度のROE10%以上を目指すとしている。

※本記事は富士フイルムHDが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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