※本記事はデジタルアーツが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
デジタルアーツは2026年3月期(2025年4月1日〜2026年3月31日)の連結決算で、契約高16,604百万円(前年比+57.1%)、売上高10,835百万円(同+8.5%)、営業利益4,791百万円(同+5.1%)、経常利益4,840百万円(同+6.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益3,427百万円(同+7.7%)を計上した。「GIGAスクール構想 第2期」案件において高い獲得率と案件単価向上の両立を実現し、契約高は前年比+57.1%と大幅に成長した。通期契約高は過去最高を更新した。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上原価は3,334百万円(前年比+13.1%)、販売管理費は2,708百万円(同+9.5%)で、いずれも開発人材や営業・管理人材への投資強化により増加した。一方でAIの業務活用を含む業務の高度化・効率化を推進し、計画対比で適切なコスト構造を実現しているとしている。EBITDA(営業利益+減価償却費+営業費用に含まれる税金費用)は5,864百万円(同+5.4%)だった。
| 項目 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 契約高 | 10,570 | 16,604 | +57.1% |
| 売上高 | 9,982 | 10,835 | +8.5% |
| 売上総利益 | 7,033 | 7,500 | +6.6% |
| 営業利益 | 4,558 | 4,791 | +5.1% |
| 経常利益 | 4,562 | 4,840 | +6.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 3,183 | 3,427 | +7.7% |
市場別の状況
市場別では、公共向け市場が「GIGAスクール構想 第2期」案件の獲得が牽引し、契約高が前年比+106.7%と大幅に増加した。企業向け市場はクラウド型のセキュリティ対策ニーズを取り込み、契約高が前年比+10.9%の二桁成長を達成した。家庭向け市場は契約高・売上高ともに小幅な減少となった。
| 市場 | 指標 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 前年比 |
|---|---|---|---|---|
| 企業向け | 契約高 | 5,016 | 5,564 | +10.9% |
| 公共向け | 契約高 | 5,146 | 10,639 | +106.7% |
| 家庭向け | 契約高 | 408 | 400 | △1.9% |
| 企業向け | 売上高 | 4,783 | 5,176 | +8.2% |
| 公共向け | 売上高 | 4,788 | 5,256 | +9.8% |
| 家庭向け | 売上高 | 409 | 402 | △1.8% |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期は、「GIGAスクール構想 第2期案件」の獲得ピークアウトにより契約高が13,500百万円(前年比△18.7%)に減少する見込みである一方、既存契約の積み上がりや新製品・関連製品の拡販、2026年3月期以前に獲得したクラウドサービス系案件の売上高計上が進むことで、売上高は12,000百万円(同+10.8%)、営業利益は5,400百万円(同+12.7%)、経常利益は5,505百万円(同+13.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益は3,770百万円(同+10.0%)を見込む。
| 項目 | 2026年3月期実績 | 2027年3月期予想 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 契約高 | 16,604 | 13,500 | △18.7% |
| 売上高 | 10,835 | 12,000 | +10.8% |
| 営業利益 | 4,791 | 5,400 | +12.7% |
| 経常利益 | 4,840 | 5,505 | +13.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 3,427 | 3,770 | +10.0% |

株主還元
2027年3月期の株主還元方針として、1株当たり配当金は100円とし、13年連続増配を予定する。大方針として累進配当の実施及び目標総還元性向50%以上を掲げる。自己株式取得については、業績動向ならびに株式市場の動向等を勘案しつつ、機動的に実施する予定としており、自己株式取得額(概算)は2026年3月期の7.4億円に対し、2027年3月期は11.3億円を見込む。
| 項目 | 2026年3月期 | 2027年3月期 |
|---|---|---|
| 1株当たり配当金(円) | 95 | 100 |
| 自己株式取得額(概算)(億円) | 7.4 | 11.3 |

中期経営計画
当期は中期経営計画(2025年3月期〜2027年3月期)の途上にあたり、最終年度となる2027年3月期は売上高120億円、営業利益54億円を業績目標とする。最終年度は「企業向け市場の基盤構築」と「AI時代実装の加速」を行う年度と位置づけ、次年度の結果を土台に、その先の目標として売上高150億円超、営業利益78億円超を目指すとしている。従業員数は2026年3月期実績で326名、2027年3月期計画では360名を見込む。

※本記事はデジタルアーツが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。