※本記事は柿安本店が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
柿安本店は2026年4月期の連結業績を発表した。売上高は36,072百万円(前年比△0.1%)とほぼ前年並みにとどまり、原材料の高騰などを受けて営業利益は1,426百万円(前年比△4.9%)、経常利益は1,473百万円(前年比△4.2%)といずれも減益となった。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は811百万円(前年比+15.7%)と増益を確保した。
連結業績(2026年4月期 実績)
売上高は前年比△0.1%(△32百万円)とほぼ横ばいだったが、期初予想に対しては△0.9%(△328百万円)下回った。売上原価は原材料の高騰により前年比+1.3%(+212百万円)増加し、売上高比率は46.4%となった。営業利益は前年比△4.9%(△74百万円)の1,426百万円、経常利益は前年比△4.2%(△65百万円)の1,473百万円。一方で親会社株主に帰属する当期純利益は前年比+15.7%(+110百万円)の811百万円となった。
| 項目 | 2026年4月期実績 | 前年比増減 | 期初予想比増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 36,072百万円 | △0.1%(△32百万円) | △0.9%(△328百万円) |
| 売上原価 | 16,737百万円(売上比46.4%) | +1.3%(+212百万円) | +0.8%(+137百万円) |
| 販管費 | 17,908百万円(売上比49.6%) | △0.9%(△171百万円) | △2.1%(△392百万円) |
| 営業利益 | 1,426百万円(売上比4.0%) | △4.9%(△74百万円) | △4.9%(△74百万円) |
| 経常利益 | 1,473百万円(売上比4.1%) | △4.2%(△65百万円) | △4.9%(△77百万円) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 811百万円(売上比2.2%) | +15.7%(+110百万円) | △4.5%(△39百万円) |
利益減少の要因として、既存店の増益に対し、原材料の高騰が△385百万円と最大の押し下げ要因になったことを挙げている。このほか出店・改装・退店による影響が+155百万円、工場関連が+71百万円、間接部門が△2百万円、その他が△17百万円と説明している。
セグメント別の状況
精肉事業は売上高13,573百万円(前年比△1.7%)、セグメント利益1,020百万円(前年比+31.3%)と増益。惣菜事業は売上高12,821百万円(前年比+0.1%)、セグメント利益916百万円(前年比△21.8%)と減益。和菓子事業は売上高6,852百万円(前年比+3.3%)、セグメント利益388百万円(前年比△0.2%)とほぼ横ばい。レストラン事業は売上高1,298百万円(前年比△3.4%)、セグメント損失△21百万円(前年は△1百万円の損失)と損失が拡大。食品事業は売上高1,525百万円(前年比+2.1%)、セグメント利益99百万円(前年比△30.6%)となった。
| セグメント | 2026年4月期売上高 | 2026年4月期セグメント利益 | 前年比増減(利益) |
|---|---|---|---|
| 精肉事業 | 13,573百万円 | 1,020百万円 | +31.3%(+243百万円) |
| 惣菜事業 | 12,821百万円 | 916百万円 | △21.8%(△256百万円) |
| 和菓子事業 | 6,852百万円 | 388百万円 | △0.2%(△1百万円) |
| レストラン事業 | 1,298百万円 | △21百万円 | -(△20百万円) |
| 食品事業 | 1,525百万円 | 99百万円 | △30.6%(△44百万円) |
| 合計 | 36,072百万円 | 1,426百万円 | △4.9%(△74百万円) |

出退店及び改装の状況
2026年4月期は出店3店・退店15店・改装6店を実施し、期末店舗数は325店となった。2027年4月期計画では出店5店・退店2店・改装7店を予定し、期末店舗数は328店を計画している。
| 区分 | 事業 | 出店 | 退店 | 改装 | 期末店舗数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026年4月期実績 | 精肉事業 | 1 | 3 | – | 38 |
| 2026年4月期実績 | 惣菜事業 | 1 | 4 | 3 | 89 |
| 2026年4月期実績 | 和菓子事業 | 1 | 3 | 2 | 178 |
| 2026年4月期実績 | レストラン事業 | – | 5 | – | 11 |
| 2026年4月期実績 | 食品事業 | – | – | 1 | 9 |
| 2026年4月期実績 | 合計 | 3 | 15 | 6 | 325 |
| 2027年4月期計画 | 精肉事業 | 1 | – | – | 39 |
| 2027年4月期計画 | 惣菜事業 | 1 | – | 4 | 90 |
| 2027年4月期計画 | 和菓子事業 | 3 | 1 | 1 | 180 |
| 2027年4月期計画 | レストラン事業 | – | 1 | 2 | 10 |
| 2027年4月期計画 | 食品事業 | – | – | – | 9 |
| 2027年4月期計画 | 合計 | 5 | 2 | 7 | 328 |
通期業績予想(2027年4月期)
2027年4月期の連結業績予想は、売上高36,000百万円(前年比△0.2%)、営業利益1,400百万円(前年比△1.9%)、経常利益1,450百万円(前年比△1.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益800百万円(前年比△1.4%)としている。
| 項目 | 2027年4月期予想 | 前年差異 | 前年比増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 36,000百万円 | △72百万円 | △0.2% |
| 売上原価 | 16,720百万円(売上比46.4%) | △17百万円 | △0.1% |
| 販管費 | 17,880百万円(売上比49.7%) | △28百万円 | △0.2% |
| 営業利益 | 1,400百万円(売上比3.9%) | △26百万円 | △1.9% |
| 経常利益 | 1,450百万円(売上比4.0%) | △23百万円 | △1.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 800百万円(売上比2.2%) | △11百万円 | △1.4% |

今後の取り組みについて
成長に向けて「既存事業の収益改善」「料亭業態強化」「新業態の挑戦」「販路拡大」「外販事業拡大」「ECサイト強化」を短期の取り組みとし、中長期では海外進出・M&Aを掲げる「8つの戦略」を示している。新業態では高速道路サービスエリア・パーキングエリアへの出店を進めており、EXPASA御在所・海老名・足柄、Pasar守谷・幕張などに柿次郎(和菓子+弁当)やグリル、惣菜の店舗を展開している。外販事業では「瓶詰シリーズ」第2弾の販売開始や「プレミアム カレー シリーズ」の販路拡大を進め、ECサイトでは柿安オンラインストアで牛鍋弁当や『三重柿安牛』の特別販売、SNSを活用した顧客拡大などの施策を挙げている。

創業155周年について
創業155周年の取り組みとして、独自ブランドの再強化を掲げ、『三重柿安牛』や『プレミアムあぐ~』の希少性と付加価値を訴求し、販売力を強化するとしている。

※本記事は柿安本店が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。