※本記事は石油資源開発が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
石油資源開発(JAPEX)の2026年3月期通期連結決算は、原油および天然ガス販売価格の下落やLNG販売量の減少により、売上高は前期比13%減の340,336百万円、営業利益は同37%減の38,915百万円となった。経常利益は同4%減の61,556百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は投資有価証券売却益の剥落により同34%減の53,427百万円となった。2027年3月期は米国における原油・天然ガス販売量の増加を主因に営業利益は同5%増の41,000百万円を計画する一方、経常利益は為替差益・デリバティブ利益の剥落やホルムズ海峡封鎖の影響により同27%減の45,000百万円を予想する。当期純利益は北海道のガス事業譲渡益の計上により同12%増の60,000百万円を見込む。
連結業績(2026年3月期 実績)
2026年3月期の連結業績は、原油CIF(JCC)価格が1バレル71.89ドル(前期比10.77ドル安)、為替が1ドル149.85円(同2.98円の円高)となったことを背景に、売上高・利益ともに前期を下回った。売上総利益は76,741百万円(同23%減)、営業利益は38,915百万円(同37%減)、経常利益は61,556百万円(同4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は53,427百万円(同34%減)となった。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 340,336百万円 | 389,082百万円 | △48,745百万円(△13%) |
| 売上総利益 | 76,741百万円 | 99,157百万円 | △22,416百万円(△23%) |
| 営業利益 | 38,915百万円 | 62,012百万円 | △23,097百万円(△37%) |
| 経常利益 | 61,556百万円 | 64,221百万円 | △2,664百万円(△4%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 53,427百万円 | 81,153百万円 | △27,725百万円(△34%) |

セグメント別(事業別)の状況
営業利益を事業別にみると、海外E&Pはアメリカ・タイトオイル開発の販売価格下落や英領北海シーガルプロジェクトの譲渡により199億円(前期比94億円減)、国内E&Pは原油・天然ガス販売量の減少および販売価格の下落により140億円(同87億円減)となった。インフラ・ユーティリティ(I/U)事業はLNG販売量の減少により164億円(同32億円減)、その他は本社管理費の増加などにより△116億円(同16億円減)となり、営業利益合計は389億円(同230億円減)となった。E&P事業の売上高は109,257百万円(前期比15%減)、インフラ・ユーティリティ事業の売上高は172,349百万円(同9%減)で、うち液化天然ガスの売上高は23,112百万円(同47%減)と大きく減少した。
| 事業 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 海外E&P | 199億円 | 294億円 | △94億円 |
| 国内E&P | 140億円 | 228億円 | △87億円 |
| I/U(インフラ・ユーティリティ) | 164億円 | 196億円 | △32億円 |
| その他 | △116億円 | △99億円 | △16億円 |
| 営業利益合計 | 389億円 | 620億円 | △230億円 |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期の業績予想は、原油CIF(JCC)価格を1バレル74.91ドル(前期比3.02ドル高)、為替を1ドル152.90円(同3.05円の円安)と想定する。営業利益は米国における原油・天然ガス販売量の増加を主因に41,000百万円(前期比5%増)を計画する一方、経常利益は為替差益82億円およびデリバティブ利益76億円の剥落に加え、中東情勢緊迫化に伴うホルムズ海峡封鎖の影響を織り込み45,000百万円(同27%減)と予想する。親会社株主に帰属する当期純利益は、北海道のガス事業(製造・導管等)譲渡に伴う特別利益310億円(純利益影響額220億円)の計上により60,000百万円(同12%増)を見込む。なお、中東情勢緊迫化に伴う影響として、ホルムズ封鎖によるLNGスポット調達への振替やガラフ油田の生産停止などにより計72億円の営業利益悪化を業績予想に織り込んでいる。
| 項目 | 2027年3月期(予想) | 2026年3月期(実績) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 303,000百万円 | 340,336百万円 | △37,336百万円(△11%) |
| 売上総利益 | 87,000百万円 | 76,741百万円 | +10,258百万円(+13%) |
| 営業利益 | 41,000百万円 | 38,915百万円 | +2,084百万円(+5%) |
| 経常利益 | 45,000百万円 | 61,556百万円 | △16,556百万円(△27%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 60,000百万円 | 53,427百万円 | +6,572百万円(+12%) |

セグメント別予想
事業別営業利益予想は、海外E&Pがアメリカ・タイトオイル開発の販売量増加により382億円(前期比182億円増)、国内E&Pは138億円(同2億円減)、インフラ・ユーティリティ(I/U)事業はLNGの代替調達によるコスト増により12億円(同152億円減)、その他は△122億円(同6億円減)を計画する。E&P事業の売上高は112,736百万円(前期比3%増)、インフラ・ユーティリティ事業の売上高は166,883百万円(同3%減)を予想する。

株主還元
2026年3月期の1株当たり配当金は中間20円、期末45円である。2027年3月期の1株当たり配当金(予想)は中間22.50円、期末22.50円である。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(予想) |
|---|---|---|
| 中間配当 | 20円 | 22.50円 |
| 期末配当 | 45円 | 22.50円 |
中期経営計画・トピック
2022年度から2026年度までの前中期経営計画(前提:油価(JCC)50USD/bbl、為替110円/USD)に対し、2025年度実績は事業利益(営業利益および持分法投資利益等)423億円(目標300億円)、ROE9.2%(目標5%)、利益構成割合はE&P:E&P以外=7:3(目標6:4)となった。資産配分は、2022〜2026年度累計で成長投資4,790億円(想定配分2,750億円、うち2025年度2,000億円)、株主還元800億円(想定配分250億円、うち2025年度128億円=前期末配当77億円・中間配当51億円)となった。2025年度の主な実績として、ノルウェーではベルダンデ油ガス田で生産開始(2025年12月)およびアルブノード油ガス田の権益取得(2025年7月)、米国ではVerdad社からタイトオイル・ガス資産の取得を完了(2026年2月)、インフラ・ユーティリティ事業では北海道のガス製造事業・導管事業等の譲渡を決定(2025年12月)した。
※本記事は石油資源開発が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。