※本記事はPALTACが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
PALTACの2026年3月期は、売上高が1兆2,378億円(前期比+497億円、+4.2%)と拡大した一方、人件費・配送費など物流費を中心に販管費が増加し、営業利益は264億円(前期比△15億円、△5.6%)、経常利益は298億円(△5.9%)、当期純利益は220億円(△3.6%)といずれも前期を下回った。計画比では、売上高は+78億円(+0.6%)で計画を達成したものの、物流関連コストの増加が響き、営業利益は△25億円(△8.9%)で計画に届かなかった。
連結業績(2026年3月期 実績)
帳合の獲得や新規取扱商材の拡充、訪日外国人客数の増加に伴う外出関連商材・健康食品の伸長、気候要因による季節商材の伸長などが売上拡大に寄与した。一方で、売上総利益率の低下に加え、人件費・配送費など物流費の増加により販管費率が前期を上回り、増収減益となった。
| 項目 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) | 増減 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 11,880億円 | 12,378億円 | +497億円 | +4.2% |
| 売上総利益 | 889億円(対売上比7.49%) | 923億円(対売上比7.46%) | +33億円 | +3.8% |
| 販管費 | 609億円(対売上比5.13%) | 658億円(対売上比5.32%) | +49億円 | +8.1% |
| 営業利益 | 280億円(対売上比2.36%) | 264億円(対売上比2.14%) | △15億円 | △5.6% |
| 経常利益 | 316億円(対売上比2.67%) | 298億円(対売上比2.41%) | △18億円 | △5.9% |
| 当期純利益 | 228億円(対売上比1.92%) | 220億円(対売上比1.78%) | △8億円 | △3.6% |

営業利益減益の要因
売上総利益は、売上拡大や値上げ・高付加価値商材の拡売による売買差益の改善などにより923億円(前期比+33億円、+3.8%)に増加したが、センターフィ・リベートの増加により対売上比は7.46%(前期7.49%)へ低下した。販管費は、人財投資や人材派遣費率の上昇、庫内人件費・配送費単価の上昇に伴う物流費の増加、外部賃借センター稼働に伴う費用計上などにより658億円(前期比+49億円、+8.1%)に拡大した。内訳は人件費+16億円、配送費+13億円、その他+19億円で、減価償却費は△0億円だった。この結果、営業利益は264億円(前期比△15億円、△5.6%)となった。

商品分類別・販売先業態別の状況
商品分類別では、日用品が玩具・オーラルケアなどの好調により売上高5,564億円(前期比+309億円、+5.9%)と伸長したほか、化粧品は外出需要や訪日外国人客数の増加、季節商材の需要拡大を背景に2,946億円(+128億円、+4.6%)、健康・衛生関連品はサプリメントなど健康食品の伸長により2,209億円(+85億円、+4.0%)とそれぞれ増加した。一方、医薬品は風邪薬・ドリンク剤など一部品目の販売減少により1,445億円(△35億円、△2.4%)と減少した。販売先業態別では、ドラッグストアが売上高8,039億円(前期比+401億円、+5.3%)と全体の64.9%を占め最大の構成比となったほか、コンビニエンスストア(1,028億円、+76億円、+8.0%)やディスカウントストア(1,162億円、+68億円、+6.3%)も伸長した一方、その他業態は322億円(△87億円、△21.3%)と減少した。
| 商品分類 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 化粧品 | 2,818億円 | 2,946億円 | +128億円(+4.6%) |
| 日用品 | 5,255億円 | 5,564億円 | +309億円(+5.9%) |
| 医薬品 | 1,481億円 | 1,445億円 | △35億円(△2.4%) |
| 健康・衛生関連品 | 2,123億円 | 2,209億円 | +85億円(+4.0%) |
| その他 | 202億円 | 212億円 | +10億円(+5.0%) |
| 業態 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) | 増減 |
|---|---|---|---|
| ドラッグストア | 7,637億円 | 8,039億円 | +401億円(+5.3%) |
| ディスカウントストア | 1,093億円 | 1,162億円 | +68億円(+6.3%) |
| コンビニエンスストア | 952億円 | 1,028億円 | +76億円(+8.0%) |
| ホームセンター | 847億円 | 851億円 | +3億円(+0.4%) |
| スーパーマーケット | 531億円 | 532億円 | +0億円(+0.2%) |
| GMS | 408億円 | 442億円 | +33億円(+8.2%) |
| その他 | 409億円 | 322億円 | △87億円(△21.3%) |
株主還元
上場以来16期連続の増配を継続しており、2026年3月期の年間配当は1株当たり120円(前期比+15円)とした。中間配当は56円から63円へ+7円、期末配当は49円から57円へ+8円それぞれ増配し、利益成長以上の増配を継続する方針を示した。キャッシュ・フローでは、配当金の支払いに68億円、自己株式取得に41億円を充当し、中期経営計画の方針に沿った株主還元を実行した。
| 区分 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 中間配当 | 56円 | 63円 | +7円 |
| 期末配当 | 49円 | 57円 | +8円 |
| 年間配当合計 | 105円 | 120円 | +15円 |

中期経営計画の進捗
中期経営計画「構造改革による変革基盤の構築~PALTAC VISION 2027~」のもと、2026年3月期は業界初(当社調べ)とするH&BC領域特化型BtoBマッチングサイト「Nice2meet」を開設したほか、㈱フェズとの資本業務提携によるサプライチェーンDXの推進、㈱あらた・㈱プラネットとの商品情報一元管理を目的とする新会社の共同設立などに取り組んだ。また、大阪府貝塚市に新物流センター「RDC貝塚(仮称)」の建設を決定し、投資予定総額349億円、稼働予定時期2030年3月で、バラピック生産性はSPAID比2倍を目指すとしている。
親会社による公開買付けへの賛同表明
2026年5月11日、親会社である株式会社メディパルホールディングスが、当社の完全子会社化を目的として普通株式に対する公開買付けを実施することを決定した。当社取締役会は本公開買付けに賛同の意見を表明し、応募を推奨することを決議した。買付価格は普通株式1株につき6,650円(当社株式の終値に対し前営業日比42.73%、1ヶ月平均値比42.12%、3ヶ月平均値比38.95%、6ヶ月平均値比38.80%のプレミアム)で、買付予定数の下限は8,676,100株、上限は設定されていない。買付け等の期間は2026年5月12日から2026年7月7日まで(41営業日)となっている。

※本記事はPALTACが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。