※本記事は三信電気が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
三信電気は2026年3月期(2025年4月〜2026年3月)の連結決算を発表した。売上高1,723.7億円(前期比110%)、営業利益69.2億円(同119%)、経常利益60.8億円(同123%)、親会社株主に帰属する当期純利益49.6億円(同141%)となり、増収増益となった。セグメント別ではソリューション事業が公共系の大型案件獲得などにより売上高・セグメント利益ともに過去最高を記録した。2027年3月期は売上高の伸長を見込む一方、利益面はソリューション事業の反動減により減益を予想している。
連結業績(2026年3月期 実績)
2026年3月期の連結業績は、売上高1,723.7億円(前期比110%)、売上総利益184.4億円(同111%)、営業利益69.2億円(同119%)、経常利益60.8億円(同123%)、親会社株主に帰属する当期純利益49.6億円(同141%)となった。ROEは11.5%(前期比+2.6p)に上昇した。なお、2025年11月6日に修正した予想(売上高1,640.0億円、営業利益55.0億円、経常利益49.0億円、当期純利益39.0億円)をいずれも上回って着地した。
| 項目 | 2026年3月期実績 | 2025年3月期実績 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,723.7億円 | 1,573.4億円 | 110% |
| 売上総利益 | 184.4億円 | 165.5億円 | 111% |
| 販管費 | 115.2億円 | 107.6億円 | 107% |
| 営業利益 | 69.2億円 | 57.9億円 | 119% |
| 経常利益 | 60.8億円 | 49.3億円 | 123% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 49.6億円 | 35.2億円 | 141% |
| ROE | 11.5% | 8.9% | +2.6p |
| 換算レート(1米ドル) | 150.77円 | 152.56円 | ▲1.79円 |
セグメント別の状況
デバイス事業は、機構部品メーカーや海外メーカー品の堅調な販売に加え車載向け新規ビジネスの通期寄与もあり売上高は前期比増加したが、販売構成の変化や販管費の増加により前期比減益となった。ソリューション事業は、ネットワークシステムやプラットフォームのビジネスユニットを中心に総じて好調に推移し、公共系の大規模な設備更新案件の獲得や案件前倒しの動きも重なり、売上高・セグメント利益ともに過去最高を記録した。
| セグメント | 指標 | 2026年3月期実績 | 2025年3月期実績 | 前期比増減率 |
|---|---|---|---|---|
| デバイス事業 | 売上高 | 1,502.2億円 | 1,392.7億円 | +7.9% |
| ソリューション事業 | 売上高 | 221.5億円 | 180.7億円 | +22.6% |
| 計 | 売上高 | 1,723.7億円 | 1,573.4億円 | +9.5% |
| デバイス事業 | セグメント利益 | 26.9億円 | 27.7億円 | ▲2.8% |
| ソリューション事業 | セグメント利益 | 33.8億円 | 21.6億円 | +56.6% |
| 計 | セグメント利益 | 60.8億円 | 49.3億円 | +23.2% |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期は、デバイス事業の増加を背景に売上高1,860.0億円(前期比108%)を見込む。一方、特需の影響を受け過去最高益を記録したソリューション事業の反動減に加え、人的資本投資強化や本社ビル再開発に伴う費用の発生等により、営業利益55.5億円(同80%)、経常利益50.0億円(同82%)、当期純利益36.0億円(同73%)と前期比減益を見込む。セグメント別では、デバイス事業はモバイル向け販売やIPOビジネスの増加により前期比増収増益、ソリューション事業は前期の特需の反動減や体制整備に伴う費用増加により前期比減収減益を見込む。
| 項目 | 2027年3月期予想 | 2026年3月期実績 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,860.0億円 | 1,723.7億円 | 108% |
| 売上総利益 | 182.8億円 | 184.4億円 | 99% |
| 販管費 | 127.3億円 | 115.3億円 | 110% |
| 営業利益 | 55.5億円 | 69.1億円 | 80% |
| 経常利益 | 50.0億円 | 60.8億円 | 82% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 36.0億円 | 49.6億円 | 73% |
| ROE | 8.0% | 11.5% | ▲3.5p |
| 換算レート(1米ドル) | 145.00円 | 150.77円 | ▲5.77円 |

株主還元
配当については、連結配当性向50%を目処に、株主還元・成長機会獲得のための投資・持続的な成長を可能とする内部留保・資本効率の向上のバランスを考慮して決定する方針。2026年3月期の年間配当金は1株当たり190円(中間配当40円、期末配当150円)、連結配当性向47.4%。2027年3月期は年間配当金140円(中間配当40円、期末配当100円)、連結配当性向48.0%を予想している。
| 項目 | 2026年3月期実績 | 2027年3月期予想 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 中間配当 | 40円 | 40円 | - |
| 期末配当 | 150円 | 100円 | ▲50円 |
| 年間配当金合計 | 190円 | 140円 | ▲50円 |
| 連結配当性向 | 47.4% | 48.0% | +0.6% |

中期経営計画(V76)
当社は2025年3月期から2027年3月期を対象とする中期経営計画「V76」を推進している。最終年度(2027年3月期)の定量目標は、経常利益50億円以上、当期純利益35億円以上、安定的なROE8%以上の実現とし、こうした取り組みを通じてPBR1倍超を目指すとしている。2026年3月期は経常利益60.8億円、当期純利益49.6億円、ROE11.5%となり、目標水準を上回って推移した。

※本記事は三信電気が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。