※本記事はRYODENが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
RYODEN(証券コード8084)は2026年3月期(2025年4月~2026年3月)の連結業績を発表した。売上高は212,772百万円(前年同期比1.4%減)、営業利益は5,244百万円(同4.3%減)、経常利益は5,767百万円(同4.0%減)となった一方、当期純利益は5,275百万円(同12.2%増)となった。政策保有株式の売却に伴う特別利益の計上が最終利益を押し上げた。
業績(2026年3月期 実績)
会社計画との比較では、売上高は約1.0%減、営業利益は約4.7%減となったものの、経常利益は約3.0%、当期純利益は約5.5%それぞれ会社計画を上振れた。事業別では、冷熱ビルシステムが収益力を強化した一方、FAとエレクトロニクスは回復が遅れた。X-Techは通期で黒字化を達成した。
| 項目 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高(百万円) | 215,790 | 212,772 | △3,018 | △1.4% |
| 営業利益(百万円) | 5,483 | 5,244 | △238 | △4.3% |
| 経常利益(百万円) | 6,010 | 5,767 | △242 | △4.0% |
| 当期純利益(百万円) | 4,700 | 5,275 | 574 | 12.2% |
セグメント別の状況
セグメント別売上高(内部取引額を含む)は、FAシステムが50,023百万円(前年同期比3.8%増)、冷熱ビルシステムが36,779百万円(同13.4%増)、X-Techが8,496百万円(同2.2%減)、エレクトロニクスが117,507百万円(同7.1%減)となった。エレクトロニクスは国内車載向けや台湾でのソリューションビジネスが好調に推移した。
| セグメント | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| FAシステム | 48,190 | 50,023 | 1,832 | 3.8% |
| 冷熱ビルシステム | 32,429 | 36,779 | 4,350 | 13.4% |
| X-Tech | 8,687 | 8,496 | △190 | △2.2% |
| エレクトロニクス | 126,536 | 117,507 | △9,029 | △7.1% |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期は、前年度に実施したM&Aの業績貢献に加え、国内外での顧客の在庫調整の完了、FA・エレクトロニクスの需要回復、2025年度までに投資を行ったX-Tech大型案件の収益化を見込む。一方で人的資本投資、開発投資、技術戦略関連費用など先行投資を継続する。全社合計で売上高237,000百万円、営業利益6,000百万円を計画する。
| セグメント | 2026年3月期実績 | 2027年3月期上期予想 | 2027年3月期下期予想 | 2027年3月期通期予想 |
|---|---|---|---|---|
| FAシステム(売上高) | 50,023 | 30,400 | 31,700 | 62,100 |
| 冷熱ビルシステム(売上高) | 36,779 | 19,200 | 21,300 | 40,500 |
| X-Tech(売上高) | 8,496 | 4,500 | 5,500 | 10,000 |
| エレクトロニクス(売上高) | 117,507 | 61,400 | 63,000 | 124,400 |
| 全社合計(売上高) | 212,772 | 115,500 | 121,500 | 237,000 |
| セグメント | 2026年3月期実績 | 2027年3月期上期予想 | 2027年3月期下期予想 | 2027年3月期通期予想 |
|---|---|---|---|---|
| FAシステム(営業利益) | 963 | 1,240 | 1,120 | 2,360 |
| 冷熱ビルシステム(営業利益) | 2,418 | 1,080 | 1,440 | 2,520 |
| X-Tech(営業利益) | 122 | 60 | 300 | 360 |
| エレクトロニクス(営業利益) | 3,345 | 1,530 | 1,680 | 3,210 |
| 全社合計(営業利益) | 5,244 | 2,700 | 3,300 | 6,000 |

株主還元
配当は年間138円(中間68円・期末70円)とした。2026年5月には配当方針を見直し、中長期的な安定配当を維持しつつ連結総還元性向50%またはDOE3.5%を下限として剰余金の配当を実施するという従来方針から、累進配当の実施及び現中長期経営計画(最終年度2030年3月期)期間中にDOE4.5%以上を目指す方針に変更した。

中長期経営計画
2025年度を初年度とする中長期経営計画「ONE RYODEN Growth 2029|2034」のもと、成長ドライバーへの積極投資を推進している。成長投資は2025~2029年度累計で250~350億円を目標とし、2026年度は投資が最も多くなる計画のため営業利益は前年並みの見通しだが、投資の成果は2027年度から利益に貢献する計画。財務目標としてPBR1.0倍以上、ROE10.0%以上を掲げ、CAPMによる株主資本コストは7.41%(前回は6.21%)とした。2026年3月期のROEは5.7%となり、若干改善したが、見直した株主資本コスト7.41%には未達となっている。

トピック
植物工場野菜「VEGE MONSTER」のテレビCMを、2026年5月~6月にTOKYO MXTV(毎週水曜22:00~22:30)およびBS日テレ(毎週木曜23:00~23:30)で放送している。
※本記事はRYODENが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。