※本記事は南陽が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社南陽が2026年5月12日に発表した2026年3月期の連結決算は、売上高36,815百万円(前期比0.8%増)、営業利益2,809百万円(同1.5%減)、経常利益3,050百万円(同2.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益2,356百万円(同15.6%増)となった。価格転嫁が進み増収となったものの、基盤強化施策により営業減益。最終利益は投資有価証券の売却により増益で着地した。
連結業績(2026年3月期 実績)
1株当たり当期純利益は190.00円(前期は163.09円)。営業利益の減益要因は、人件費の増加(△79百万円)やその他費用の増加(△52百万円)などで、売上総利益の増加(+152百万円)や建設機械事業の増益(+258百万円)が下支えした一方、産業機器事業(△97百万円)、砕石事業(△8百万円)はマイナス影響となり、アプリオリ株式会社の買収に伴う手数料の発生(△61百万円)も利益を押し下げた。
| 項目 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 36,535 | 36,815 | 0.8% |
| 営業利益 | 2,851 | 2,809 | △1.5% |
| 経常利益 | 3,114 | 3,050 | △2.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2,038 | 2,356 | 15.6% |
| 1株当たり当期純利益(円) | 163.09 | 190.00 | - |
セグメント別実績
建設機械事業はレンタル機械の稼働率が向上し増収増益。産業機器事業は需要回復遅れにより減収減益となった。砕石事業は売上高436百万円(前期比△21.6%)となったが、セグメント利益は47百万円(同472.5%増)となった。
| セグメント | 指標 | 2025年3月期 | 2026年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| 建設機械事業 | 売上高 | 13,673 | 14,390 | 5.2% |
| 建設機械事業 | セグメント利益 | 1,894 | 2,118 | 11.8% |
| 産業機器事業 | 売上高 | 22,304 | 21,988 | △1.4% |
| 産業機器事業 | セグメント利益 | 1,681 | 1,418 | △15.7% |
| 砕石事業 | 売上高 | 556 | 436 | △21.6% |
| 砕石事業 | セグメント利益 | 8 | 47 | 472.5% |

通期業績予想
2027年3月期は、建設機械事業のレンタル部門の堅調維持と産業機器事業の需要回復を織り込み、増収増益を見込む。ただし最終利益は、2026年3月期に発生した負ののれんが見込まれないため減益の見通しとしている。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(予想) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 36,815 | 40,000 | 8.6% |
| 営業利益 | 2,809 | 3,000 | 6.8% |
| 経常利益 | 3,050 | 3,200 | 4.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2,356 | 2,250 | △4.5% |
| 1株当たり当期純利益(円) | 190.00 | 183.73 | - |

株主還元
配当性向35%程度を維持する方針のもと、2026年3月期の1株当たり配当金は68.0円(配当性向35.8%)、2027年3月期は65.0円(予想、配当性向35.4%)を計画している。2026年3月期は株主還元水準の向上及び資本効率向上を目的に自己株式取得を実施し、取得総額は293百万円(2026年3月末時点)となった。中期経営計画のキャッシュ・アロケーション方針では、2026.3期~2028.3期の3年間で配当+自社株買いに25億円以上を配分するとしており、2026.3期実績は11億円(配当性向35.8%)であった。
| 期 | 1株配当(円) | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2024年3月期 | 50.5 | 32.2% |
| 2025年3月期 | 58.0 | 35.6% |
| 2026年3月期(実績) | 68.0 | 35.8% |
| 2027年3月期(予想) | 65.0 | 35.4% |
| 2028年3月期(計画) | 65.0 | 35.4% |

中期経営計画/トピックス
中期経営計画「NANYO2025-2027」の基本方針は、既存事業(産業機器事業・建設機械事業)の成長、M&Aによる事業領域の拡大と組織力強化、持続的成長を可能にするサステナビリティ経営の推進の3点。2028年3月期の数値目標として、売上高450億円、経常利益35億円、ROE8.0%以上を掲げている。2026年3月期のトピックスとしては、製造子会社5社目となるアプリオリ株式会社(半導体製造プロセス等に使用される流体制御機器の製造・販売)を子会社化したほか、自社製品の下水道更生管削孔機「南陽モール」の新型機「南陽SモールCS226」を開発し、ドイツの超高圧洗浄ポンプ・ロボットメーカー「falch GmbH」と代理店契約を締結した。

※本記事は南陽が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。