※本記事はエフ・シー・シーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
エフ・シー・シーの2026年3月期(2025年度)は、二輪事業がインドの販売増、四輪事業が北米の販売増によりけん引し、売上収益260,836百万円(前期比1.6%増)、営業利益18,927百万円(同9.2%増)と増収増益となった。米国関税の影響や中国再編費用の計上があったものの、増収効果や減価償却費負担の減少が寄与し増益を確保した。親会社の所有者に帰属する当期利益は主に繰延税金資産の計上により18,760百万円(同18.3%増)となり、ROEは9.6%(前年比+1.0pt)に改善した。2027年3月期(2026年度)は中東情勢の緊迫化による影響を一定反映し、売上収益260,000百万円、営業利益20,000百万円を見込む。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上収益は二輪事業の主力市場インドでの販売増、四輪事業の北米地域における販売増により前期比1.6%増の260,836百万円となった。営業利益は米国関税影響や中国再編費用の計上という減益要因があったものの、増収効果や減価償却費負担の減少により前期比9.2%増の18,927百万円となり、売上・営業利益とも過去最高を更新した。当期利益は主に繰延税金資産の計上により前期比18.3%増の18,806百万円となった。
| 項目 | 2025年度(当期実績) | 2024年度(前期実績) | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上収益 | 260,836 | 256,619 | 4,217 | 1.6% |
| 営業利益 | 18,927 | 17,329 | 1,598 | 9.2% |
| 税引前当期利益 | 21,567 | 20,052 | 1,515 | 7.6% |
| 当期利益 | 18,806 | 15,903 | 2,903 | 18.3% |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益 | 18,760 | 15,859 | 2,901 | 18.3% |
| 基本的1株当たり当期利益 | 387.36円 | 323.77円 | 63.59円 | 19.6% |

事業別の状況
二輪事業は、インドでの販売増加により売上収益が前期比3.6%増の124,691百万円となり、営業利益は12,230百万円と前期から増加した。四輪事業は、売上収益が前期比0.1%減の135,975百万円とほぼ横ばいとなったが、営業利益は9,156百万円と前期から増加した。二輪事業の営業利益率は9.8%(前期10.0%)、四輪事業の営業利益率は6.7%(前期6.0%)となった。
| セグメント | 指標 | 2025年度(当期) | 2024年度(前期) |
|---|---|---|---|
| 二輪事業 | 売上収益 | 124,691 | 120,409 |
| 二輪事業 | 営業利益 | 12,230 | 開示なし |
| 二輪事業 | 営業利益率 | 9.8% | 10.0% |
| 四輪事業 | 売上収益 | 135,975 | 136,115 |
| 四輪事業 | 営業利益 | 9,156 | 開示なし |
| 四輪事業 | 営業利益率 | 6.7% | 6.0% |

2027年3月期 通期業績予想
2027年3月期の連結業績は、二輪事業がインド・フィリピンでの販売増、四輪事業が北米顧客の保守的な計画を反映し、売上収益260,000百万円(前期比0.3%減)、営業利益20,000百万円(同5.7%増)を見込む。中東情勢の緊迫化による影響を一定反映している。当期利益は15,100百万円(同19.7%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は15,000百万円(同20.0%減)を見込む。
| 項目 | 2026年度(予想) | 2025年度(実績) | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上収益 | 260,000 | 260,836 | -836 | -0.3% |
| 営業利益 | 20,000 | 18,927 | 1,073 | 5.7% |
| 税引前当期利益 | 22,000 | 21,567 | 433 | 2.0% |
| 当期利益 | 15,100 | 18,806 | -3,706 | -19.7% |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益 | 15,000 | 18,760 | -3,760 | -20.0% |
| 基本的1株当たり当期利益(予想) | 315.05円 | 387.36円 | -72.31円 | -18.7% |

株主還元
2026年3月期の株主還元は、配当性向50%を基本方針とし、1株当たり年間普通配当は194円(前期比+118円)とした。自己株式取得は33.9億円を上限として設定している。第13次中期経営計画では、長期安定配当の維持を第一に「配当性向50%」または「DOE3.5%」のいずれか高い方で配当する方針とし、自己株式取得は5か年で250億円を設定した。2027年3月期は、1株当たり年間普通配当160円を予想している。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(予想) |
|---|---|---|
| 1株当たり年間普通配当金 | 194円(前期比+118円) | 160円(予想) |
| 配当性向 | 50% | ― |
| 自己株式取得 | 33.9億円を上限 | ― |
| ROE | 9.6%(前年比+1.0pt) | ― |
| 配当方針(第13次中計) | 配当性向50%またはDOE3.5%のいずれか高い方 | ― |
| 自己株式取得(第13次中計・5か年累計) | ― | 250億円設定 |

第13次中期経営計画(2026年度-2030年度)
エフ・シー・シーは、第12次中期経営計画の進捗を踏まえ、2026年度から2030年度までの5か年を対象とする第13次中期経営計画を策定した。「事業戦略」「経営基盤の強化」「財務・資本戦略」「サステナビリティ戦略」の4つの重点戦略を軸に、2030年に向けた事業構造転換、「第二の創業」を掲げる。事業別の2030年度目線の目標は、二輪事業が売上高1,600億円・営業利益170億円(利益率10.6%)、四輪事業が売上高1,300億円・営業利益100億円(利益率7.7%)、環境エネルギー事業が売上高100億円・営業利益5億円(利益率5.0%)。全社のROE目標は2030年度に9.0%以上としている。
※本記事はエフ・シー・シーが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。