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大真空、2026年3月期は増収増益 Arkh量産拡大へ本格始動

決算サマリー 2026.08.21
大真空、2026年3月期は増収増益 Arkh量産拡大へ本格始動

※本記事は大真空が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

大真空は2026年3月期の連結業績を発表した。売上高39,551百万円(前期比930百万円、2.4%増)、営業利益1,133百万円(同218百万円、23.9%増)、経常利益734百万円(同322百万円、78.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益420百万円(同134百万円、47.1%増)となり、増収増益で着地した。活況な市場に対応した増産と稼働向上が営業増益を牽引した。2027年3月期は売上高41,000百万円・営業利益1,400百万円を計画する一方、旧本社社屋減損を特別損失として見積もることから、親会社株主に帰属する当期純利益は100百万円(同76.2%減)を予想している。

目次

連結業績(当期 実績)

営業利益の増加要因としては、活況な市場に対応した増産・稼働向上による限界利益の改善(為替影響含む、+1,440百万円)や販管費他の圧縮(間接部門の人件費減少など、+350百万円)が寄与した一方、価格変動(為替影響含む、△1,230百万円)、金(ゴールド)高騰の影響額(△110百万円)、固定費の増加(製造部門の減価償却費増加など、△230百万円)がマイナス要因となった。また、棚卸資産は前期末比+65億円(うち為替影響+9億円)となり、主に材料(金)の単価高騰の影響により増加した。

項目当期(2026年3月期)前期(2025年3月期)増減
売上高39,551百万円38,620百万円+930百万円(+2.4%)
営業利益1,133百万円915百万円+218百万円(+23.9%)
経常利益734百万円412百万円+322百万円(+78.1%)
親会社株主に帰属する当期純利益420百万円285百万円+134百万円(+47.1%)
USD平均レート150.67円152.62円△1.95円
2026年3月期 連結業績実績(前期比)
出典:大真空 2026年3月期 決算説明資料 P.3

マーケット別(用途別)の動向

マーケット別の販売動向をみると、車載向けは市場全体において堅調に推移した。民生向けはPC関連が弱含みで推移した。産業向けはFA・ロボット関連に回復の兆しがみられた。通信向けは通信モジュール向けが堅調に推移した一方、製品供給不足などにより微減した。マーケット別販売実績の合計は前期の386億円から当期は395億円となった。

マーケット別販売実績(前期比)
出典:大真空 2026年3月期 決算説明資料 P.4

通期業績予想(2027年3月期)

項目予想(2027年3月期)前期実績(2026年3月期)増減
売上高41,000百万円39,551百万円+1,449百万円(+3.7%)
営業利益1,400百万円1,133百万円+267百万円(+23.5%)
経常利益780百万円734百万円+46百万円(+6.2%)
親会社株主に帰属する当期純利益100百万円420百万円△320百万円(△76.2%)
設備投資4,800百万円6,234百万円△1,434百万円(△23.0%)
減価償却5,200百万円4,240百万円+960百万円(+22.6%)
研究開発2,400百万円1,854百万円+546百万円(+29.4%)
USD平均レート150.00円150.67円△0.67円

営業利益の増加は、Arkh製品の本格稼働に伴う限界利益の改善(為替影響含む、+3,500百万円)を主因とし、価格変動(為替影響含む、△200百万円)、金高騰の影響額(△1,000百万円)、固定費の増加(製造部門の減価償却費増加など、△1,300百万円)、販管費他の増加(間接部門の人件費増加など、△750百万円)が一部相殺する見込みである。経常利益までは増収増益を見込む一方、旧本社社屋減損を特別損失として見積もることから、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比76.2%減の100百万円を予想している。

2027年3月期 通期業績予想
出典:大真空 2026年3月期 決算説明資料 P.11

Arkhシリーズの本格稼働とAIデータセンター需要への対応

資料では新製品「Arkh」シリーズの本格稼働を主要トピックとして説明している。Arkh.3Gはウエハレベルパッケージ(WLP)技術を用いた工程で、既存品に対して高さ0.13mm(世界最薄・最軽量)を実現するとしている。生産・販売構想としては、2027年3月期上期にArkh.3Gの量産を立ち上げ、下期に量産数量を増加、2028年3月期には現行ラインをフル生産(標準品目で月25百万個)とする計画を示している。あわせて、AIデータセンター向け光トランシーバー市場の拡大を背景に、312.5MHz帯のArkh.2G差動出力発振器の需要増加を見込み、差動出力発振器から拡販をスタートするとしている。

Arkhシリーズ 生産・販売構想
出典:大真空 2026年3月期 決算説明資料 P.20

設備投資・研究開発費

項目当期(2026年3月期)前期(2025年3月期)増減
設備投資6,234百万円7,450百万円△1,216百万円
減価償却費4,240百万円3,986百万円+254百万円
研究開発費1,854百万円2,168百万円△314百万円

設備投資は前期に本社工場竣工に伴う投資を実行した反動もあり減少した。研究開発費も減少した一方、減価償却費は増加した。

株主還元

本決算説明資料には、配当や自己株式取得など株主還元に関する記載はない。

※本記事は大真空が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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