千代田インテグレ

千代田インテグレ、2025年12月期は減収減益 配当160円を維持

決算サマリー 2026.08.21
千代田インテグレ、2025年12月期は減収減益 配当160円を維持

※本記事は千代田インテグレが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

千代田インテグレは2026年2月26日、2025年12月期(2025年1月~12月)の通期決算を発表した。米中貿易摩擦や米国の関税政策強化、中国経済の低迷などの影響を受け、売上高は38,042百万円(前期比7.7%減)、営業利益は2,972百万円(同22.9%減)、経常利益は3,279百万円(同29.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,624百万円(同18.9%減)となり、減収減益となった。2025年11月13日発表の業績予想(売上高38,000百万円、営業利益2,900百万円、経常利益3,100百万円、純利益2,400百万円)に対しては、いずれも上回る結果となった。

目次

連結業績(2025年12月期 実績)

売上高は前期比31.7億円の減収となった。為替の影響が+1.3億円あったものの、業種別ではOA機器△11.3億円、AE機器△4.5億円、AV機器△11.8億円、通信機器△6.2億円の減少が響き、ゲーム機器など+0.8億円の増加を含めても業種別増減額は△33.0億円となった。営業利益は前期比8.8億円の減益。為替影響+0.5億円があったものの、売上総利益の悪化△8.5億円や販管費の増加による△0.8億円の影響があった。親会社株主に帰属する当期純利益は前期比6.1億円の減益となり、税前利益段階で△10.8億円(うち為替差損△0.2億円)悪化した一方、法人税等の減少+4.7億円があった。

項目2024年12月期2025年12月期増減額増減率
売上高41,21438,042△3,172△7.7%
売上総利益11,27810,478△800△7.1%
営業利益3,8562,972△884△22.9%
経常利益4,6553,279△1,376△29.6%
親会社株主に帰属する当期純利益3,2342,624△610△18.9%
為替レート/US$151.69円149.61円
2025年12月期 連結売上高の増減要因
出典:千代田インテグレ 2025年12月期 通期決算説明資料 P.4

セグメント別(地域別)の状況

地域別に見ると、日本は外部顧客売上高9,711百万円(前期比3.8%減)、営業利益139百万円(同79.0%減、営業利益率1.4%)で、AV機器向けが堅調に推移した一方、AE・OA機器向けが想定を下回った。東南アジアは外部顧客売上高13,748百万円(同7.5%減)、営業利益1,614百万円(同8.8%減、営業利益率11.7%)で、顧客の生産調整や減産により主要分野が落ち込んだ。中国は外部顧客売上高9,401百万円(同16.9%減)、営業利益930百万円(同30.6%減、営業利益率9.9%)で、市場の低迷によりOA・AV機器向けが落ち込んだ。北米は外部顧客売上高4,287百万円(同3.3%増)、営業利益293百万円(同111.2%増、営業利益率6.8%)で、関税政策によりAE機器向けが低調だったものの建材向けが好調で増加した。

地域指標2025年12月期2024年12月期
日本(P.7)外部顧客売上高9,71110,096
日本(P.7)営業利益139665
東南アジア(P.8)外部顧客売上高13,74814,860
東南アジア(P.8)営業利益1,6141,770
中国(P.9)外部顧客売上高9,40111,307
中国(P.9)営業利益9301,341
北米(P.10)外部顧客売上高4,2874,152
北米(P.10)営業利益293138
セグメント別業績(日本)
出典:千代田インテグレ 2025年12月期 通期決算説明資料 P.7

米国関税政策等の影響とエリアトピックス

米国の関税政策強化を背景に、地域ごとに影響度が異なった。日本への直接的な著しい影響はなかった。東南アジアは米国向け輸出減によりOA・AV機器の受注が減少。中国は関税率の負担が大きく、AE機器で米国への生産移管が進んだ。欧米は米国向け輸出に伴う関税負担の増加や、メキシコでの生産縮小(OEM)の影響があった。2026年12月期のエリアトピックスとしては、日本はAE機器向け設備投資による生産体制拡充や電池・ADAS(センサー関連部品)の堅調な推移を見込む。北米はオハイオ工場を活用した米国市場でのプレゼンス向上、中国は医療分野拡大に向けた認証取得等のインフラ整備、東南アジアは生産シフト加速と外資開拓、欧州はドイツ現地法人での販売活動強化を進める方針。

通期業績予想

2026年12月期の連結業績見通しは、売上高40,000百万円、営業利益3,000百万円(構成比7.5%)、経常利益3,100百万円(同7.8%)、親会社株主に帰属する純利益2,600百万円(同6.5%)、想定為替レートは1米ドル=150.00円としている。設備投資は合計1,600百万円(日本800百万円、海外800百万円)、減価償却費は1,650百万円を計画している。

項目2025年12月期(実績)2026年12月期(見込み)
売上高38,04240,000
営業利益(構成比)2,972(7.8%)3,000(7.5%)
経常利益(構成比)3,279(8.6%)3,100(7.8%)
親会社株主に帰属する純利益(構成比)2,624(6.9%)2,600(6.5%)
為替レート/US$149.61円150.00円
2026年12月期 連結業績見通し
出典:千代田インテグレ 2025年12月期 通期決算説明資料 P.15

株主還元

2025年12月期の配当は160円(2026年3月開催予定の株主総会で決議予定)。自己株式取得は2025年5月13日から9月11日にかけて複数回実施し、累計933,400株・2,774百万円を取得した。また2025年10月16日決議・11月28日付で自己株式2,000,000株(5,686百万円)を消却した。政策保有株式は2銘柄を売却した。2025年12月期の配当性向は58.7%、自己株式取得を含む総還元性向は161.3%、ROEは6.4%、DOEは3.7%、PBRは0.73倍であった。

項目2020年12月期2021年12月期2022年12月期2023年12月期2024年12月期2025年12月期(予想)
期末配当(円)70120120116160160
配当総額(億円)8.6814.6413.6812.3516.0814.59
配当性向(%)98.461.852.250.351.558.7
自己株式取得(億円)04.4118.0218.2119.4127.74
総還元性向(%)98.479.4111.9124.3109.8161.3
ROE(%)2.66.97.46.78.06.4
DOE(%)2.64.33.83.34.13.7
PBR(倍)0.620.750.580.770.790.73
株主還元の状況
出典:千代田インテグレ 2025年12月期 通期決算説明資料 P.19

※本記事は千代田インテグレが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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