※本記事はDMG森精機が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
DMG森精機の2025年度(1-12月)決算は、連結受注が5,234億円(前年度比5.5%増)となった一方、売上収益は5,150億円(同4.8%減)、EBITDAは536億円(同28.8%減)、EBITは190億円(同56.6%減)と減収減益となった。もっとも、海外貿易保険金172億円の受領などにより、親会社所有者に帰属するEAT(当期利益)は240億円(前年度比3.1倍)となった。1株当たり配当金は105円(予定)を計画する。2026年度は連結受注5,400億円、売上収益5,350億円、EBITDA595億円、EBIT225億円を見込む増収増益予想としている。
連結業績(2025年度 実績)
2025年度(1-12月)の連結受注は5,234億円で前年度比5.5%増となった。一方、売上収益は5,150億円(前年度比4.8%減)、EBITDAは536億円(同28.8%減、EBITDA率10.4%)、EBITは190億円(同56.6%減、EBIT率3.7%)と、いずれも前年度を下回った。継続事業からのEATは70億円(同69.8%減)にとどまったが、非継続事業からの損益として172億円の利益(海外貿易保険金受領)を計上した結果、親会社所有者に帰属するEATは240億円(前年度比3.1倍)となった。1株当たり配当金は105円(予定、前年度100円)を計画する。
| 項目 | 2025年度 | 2024年度 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 連結受注 | 5,234億円 | 4,960億円 | +5.5% |
| 機械本体受注残 | 2,400億円 | 2,180億円 | ― |
| 売上収益 | 5,150億円 | 5,409億円 | -4.8% |
| EBITDA | 536億円 | 752億円 | -28.8% |
| EBITDA率 | 10.4% | 13.9% | ― |
| EBIT | 190億円 | 437億円 | -56.6% |
| EBIT率 | 3.7% | 8.1% | ― |
| 継続事業からのEAT | 70億円 | 231億円 | -69.8% |
| EAT(親会社所有者帰属) | 240億円 | 77億円 | 3.1倍 |
| 1株当たり配当金 | 105円(予定) | 100円 | ― |
受注の区分別状況
連結受注5,234億円の内訳は、機械本体が3,676億円(前年度3,473億円)、MRO(メンテナンス・リペア・オーバーホール)・スペアパーツ・エンジニアリングが1,259億円(同1,242億円、前年度同水準)、グループ会社他エネルギー事業が299億円(同245億円)。2025年12月末の機械本体受注残は2,400億円(2024年12月末2,180億円)。第4四半期(10-12月)の連結受注額は1,415億円で前年同四半期比24%増、前四半期比6%増となった。
| 区分 | 2025年度 | 2024年度 |
|---|---|---|
| 機械本体 | 3,676億円 | 3,473億円 |
| MRO、スペアパーツ、エンジニアリング | 1,259億円 | 1,242億円 |
| グループ会社他エネルギー事業 | 299億円 | 245億円 |
| 合計(連結受注) | 5,234億円 | 4,960億円 |


通期業績予想(2026年度見通し)
2026年度は、連結受注5,400億円(前年度比3.2%増)、売上収益5,350億円(同3.9%増)を見込む。EBITDAは595億円(同11.0%増、EBITDA率11.1%)、EBITは225億円(同18.6%増、EBIT率4.2%)を計画。継続事業からのEATは105億円(同50.7%増)を見込む一方、2025年度に計上した非継続事業からの利益172億円のような一過性要因がなくなることから、親会社所有者に帰属するEATは105億円(前年度比56.3%減)となる見通し。1株当たり配当金は105円を計画する。
| 項目 | 2026年度見通し | 2025年度実績 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 連結受注 | 5,400億円 | 5,234億円 | +3.2% |
| 売上収益 | 5,350億円 | 5,150億円 | +3.9% |
| EBITDA | 595億円 | 536億円 | +11.0% |
| EBITDA率 | 11.1% | 10.4% | ― |
| EBIT | 225億円 | 190億円 | +18.6% |
| EBIT率 | 4.2% | 3.7% | ― |
| 継続事業からのEAT | 105億円 | 70億円 | +50.7% |
| EAT(親会社所有者帰属) | 105億円 | 240億円 | -56.3% |
| 1株当たり配当金 | 105円 | 105円(予定) | ― |

株主還元
1株当たり配当金は、2023年度90円、2024年度100円、2025年度105円(予定)、2026年度105円(予想)と推移する計画。
| 決算期 | 1株当たり配当金 |
|---|---|
| 2023年度 | 90円 |
| 2024年度 | 100円 |
| 2025年度(予定) | 105円 |
| 2026年度(予想) | 105円 |
事業環境
欧州のビジネス環境については、ユーロ圏は回復傾向にある一方、自動車分野は弱含みで、精密加工産業は安定化に向かうとしている。航空宇宙、半導体、一般加工、医療など技術主導型製造分野で需要が回復しており、DMG MORIは製造から自動化までをワンストップで提供するトータルソリューションプロバイダーとして、MX戦略により高精度加工産業での価値創出を後押しするとしている。受注は回復基調にあるEMEA、米州で好調であり、航空、宇宙、防衛、発電、エネルギー、船舶、データプロセス、半導体、通信関連向けの受注が牽引している。
2026年〜2027年度重点取組み事項
2026年〜2027年度の重点取組み事項として、売上成長では成長分野(防衛、データ関連、医療、エネルギー等)の顧客開拓・維持、MX(5軸加工機、複合加工機、自動化、ターンキー、AI商品)のさらなる進化、ライフサイクルDMQP(my DMG MORIを通じた拡販)、エンジニアリング売上の伸長、BXの投入を掲げる。コスト管理では生成AIを活用した生産性向上、間接業務効率化、MRO/AIエージェントの活用、製造プロセス改善・内製技術強化によるQCD最適化を推進する。財務面では棚卸資産の削減、前受金の回収等による運転資本の改善、キャッシュ・在庫・人員をグローバルで最適化できる仕組み・プロセスの導入を進める方針。

※本記事はDMG森精機が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。