※本記事はニッスイが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ニッスイの2026年3月期は、売上高9,312億円(前期比451億円増、5.1%増)、営業利益404億円(同86億円増、27.2%増)となり、営業利益は初めて400億円を超えました。経常利益431億円、親会社株主に帰属する当期純利益275億円と、売上高・各段階利益ともに過去最高を更新しています。本年2月に発表した修正計画に対しても、各段階利益はいずれも上回る着地となりました。
連結業績(当期 実績)
売上高・各段階利益ともに過去最高を更新し、営業利益は初の400億円超えとなりました。水産事業の大幅増益が全体業績をけん引しました。
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 9,312億円 | 8,861億円 | +451億円(+5.1%) |
| 営業利益 | 404億円 | 317億円 | +86億円(+27.2%) |
| 経常利益 | 431億円 | 353億円 | +78億円(+22.3%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 275億円 | 253億円 | +21億円(+8.4%) |
| 項目 | 2026年3月期実績 | 2026年3月期修正計画(2月発表) | 計画比増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 9,312億円 | 9,280億円 | +32億円(+0.4%) |
| 営業利益 | 404億円 | 380億円 | +24億円(+6.4%) |
| 経常利益 | 431億円 | 410億円 | +21億円(+5.3%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 275億円 | 275億円 | +0億円(+0.1%) |
セグメント別の状況
水産事業は国内の漁業・養殖、南米養殖、海外加工商事が牽引し、営業利益が前期比111.1%増と大幅増益になりました。食品事業は国内チルド事業の好調が国内外の原料価格上昇の影響をカバーし増収増益。ファインケミカル事業は医薬品原料の販売が堅調に推移したものの、原価高の影響で利益は前年並みとなりました。物流事業はドライバーの積極採用に伴う人件費上昇などにより減益となりました。
| セグメント | 指標 | 当期 | 前期 |
|---|---|---|---|
| 水産事業 | 売上高 | 3,801億円 | 3,640億円 |
| 水産事業 | 営業利益 | 177億円 | 84億円 |
| 食品事業 | 売上高 | 5,009億円 | 4,710億円 |
| 食品事業 | 営業利益 | 296億円 | 287億円 |
| ファインケミカル事業 | 売上高 | 169億円 | 158億円 |
| ファインケミカル事業 | 営業利益 | 8億円 | 8億円 |
| 物流事業 | 売上高 | 166億円 | 165億円 |
| 物流事業 | 営業利益 | 24億円 | 28億円 |

通期業績予想(2027年3月期計画)
2027年3月期は売上高9,800億円(前期比5.2%増)、営業利益425億円(同5.1%増)を計画。水産事業の南米養殖・北米加工の改善やファインケミカル事業の医薬品原料販売拡大による増益が、国内新工場の費用負担がある食品事業の減益をカバーする見込みです。経常利益は成長投資に伴う金利負担の増加を織り込み横ばいの計画としています。為替前提は米ドル150.00円。なお、中東情勢による業績影響は現時点で合理的な算定が困難なため、この計画には織り込まれていません。
| 項目 | 予想 | 前期(実績) |
|---|---|---|
| 売上高 | 9,800億円 | 9,312億円 |
| 営業利益 | 425億円 | 404億円 |
| 経常利益 | 430億円 | 431億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 290億円 | 275億円 |

株主還元
3年間の総還元性向40%以上を中期経営計画の目標とし、安定的な配当を継続しつつ機動的な自社株買いを組み合わせる方針です。2026年3月期は約60億円の自己株式取得を実施したこともあり、総還元性向は57.4%(前期34.3%)となりました。2027年3月期計画では年間配当は32円を維持する計画であり、総還元性向は33.5%を見込みます。また株主還元の一環として、自己株式のうち716万株(発行済株式総数の2.29%)の消却を計画しています。

中期経営計画/トピック
南米の養殖会社については、水揚げ数量の拡大と買収会社の収益改善によるシナジー創出を推進中です。2026年度上期は若干の赤字が残る見込みですが、下期以降の黒字化を目指しており、2030年度には現状約3万トンから8万トン強への増産効果に加え、赤字からの回復と40~50百万米ドル程度の利益プラス効果を見込んでいます。食品事業では北九州に新工場を建設中で、総投資額は約350億円、12月の竣工を予定しています。2027年3月期の設備投資計画は836億円(2026年3月期実績643億円)で、養殖、海外食品、国内新工場、物流など重点成長領域を中心に投資を進める計画です。

※本記事はニッスイが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。