※本記事はアンリツが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
アンリツは2026年4月27日、2026年3月期(国際会計基準)の連結決算を発表した。受注高1,246億円(前期比11%増)、売上高1,175億円(同4%増)、営業利益148億円(同22%増)、当期利益117億円(同26%増)と増収増益となった。2027年3月期は売上高1,400億円、営業利益200億円を計画し、大幅な増収増益を見込む。配当は40円から50円(記念配当4円を含む)へ増配した。
連結業績(当期 実績)
受注高・売上高・営業利益・税引前利益・当期利益とも前期を上回り、当期包括利益は78億円から148億円へ大きく増加した。
| 項目 | 前期実績 | 当期実績 | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 受注高 | 1,126 | 1,246 | 120 | 11% |
| 売上高 | 1,130 | 1,175 | 45 | 4% |
| 営業利益 | 121 | 148 | 27 | 22% |
| 税引前利益 | 127 | 161 | 34 | 27% |
| 当期利益 | 93 | 117 | 24 | 26% |
| 当期包括利益 | 78 | 148 | 70 | 90% |
セグメント別(事業別)の状況
前年同期比で、通信計測は減収増益、PQAは増収増益、環境計測は増収減益となった。通信計測は米国関税政策の影響で延伸していた顧客投資が回復した一方、世界的な物価・人件費上昇等で止まっていた設備投資の再開後も投資への慎重姿勢が継続。PQAは全地域で好調、特に国内のインバウンド関連需要が好調だった。環境計測はEV/電池向け試験装置需要が調整局面にある。
| 事業 | 指標 | 前期実績 | 当期実績 | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 通信計測 | 売上高 | 701 | 688 | △13 | △2% |
| 通信計測 | 営業利益 | 84 | 108 | 24 | 29% |
| PQA | 売上高 | 282 | 310 | 28 | 10% |
| PQA | 営業利益 | 28 | 33 | 5 | 17% |
| 環境計測 | 売上高 | 85 | 108 | 23 | 26% |
| 環境計測 | 営業利益 | 9 | 9 | △0 | △5% |
| その他 | 売上高 | 61 | 69 | 8 | 13% |
| その他 | 営業利益 | 15 | 20 | 5 | 35% |
| 調整額 | 営業利益 | △14 | △21 | △7 | – |
| 合計 | 売上高 | 1,130 | 1,175 | 45 | 4% |
| 合計 | 営業利益 | 121 | 148 | 27 | 22% |

通期業績予想
2027年3月期は通信計測事業・PQA事業・環境計測事業で増収増益を狙う。想定為替レートは1米ドル150円、1ユーロ175円(前期は1米ドル151円、1ユーロ175円)。事業別では通信計測が売上高850億円(同24%増)・営業利益165億円(同53%増)、PQAが売上高330億円(同6%増)・営業利益40億円(同21%増)、環境計測が売上高160億円(同48%増)・営業利益10億円(同18%増)、その他が売上高60億円(同13%減)・営業利益15億円(同24%減)を計画。
| 項目 | 2026年3月期(前期実績) | 2027年3月期(通期予想) | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,175 | 1,400 | 225 | 19% |
| 営業利益 | 148 | 200 | 52 | 35% |
| 税引前利益 | 161 | 200 | 39 | 24% |
| 当期利益 | 117 | 150 | 33 | 28% |

株主還元
2026年3月期の配当予定を40円から50円へ修正(増配)した。内訳は中間配当20円、期末配当30円(普通配当26円、記念配当4円)。自己株式取得を50億円実施(4月取得分を含む)した。中期の3年間の総還元性向は、GLP2020(FY2018〜FY2020)で33.3%、GLP2023(FY2021〜FY2023)で87.5%(自己株式取得100億円含む)だった。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 2026年3月期 配当 | 40円→50円に修正(増配) |
| 配当の内訳 | 中間配当20円、期末配当30円(普通配当26円、記念配当4円) |
| 自己株式取得 | 50億円実施(4月取得分を含む) |

中期経営計画/トピック
中期経営計画GLP2026の今回計画(FY2026、想定為替レート1米ドル150円、1ユーロ175円)は、売上高1,400億円、営業利益200億円(営業利益率14%)、当期利益150億円、ROE12%で、当初計画から変更はない。事業別では通信計測が売上高850億円・営業利益165億円(19%)、PQAが売上高330億円・営業利益40億円(12%)、環境計測が売上高160億円・営業利益10億円(6%)を計画する。成長分野では、800GE光トランシーバー需要は2026年も引き続き高い水準で推移する見通しで、1.6TE光トランシーバー生産は2026年後半より本格化する見通し。FY2030売上高目標としてANS(エアロスペース&ナショナルセキュリティ)関連で500億円規模、その他分野で100億円規模を掲げる。2026年4月にTTi社(英国)との販売契約を開始、2026年2月にNIR錠剤検査装置の販売を開始した。MWC2026に出展し、6G初期標準化を支援する「Virtual Signaling Tester」等を展示、Qualcomm Technologies, Inc.との共同デモも実施し、ブース来訪者数は271名だった。

※本記事はアンリツが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。