※本記事はシキノハイテックが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社シキノハイテックは2026年3月期の決算を発表した。売上高は6,485百万円(前期比30百万円減)で、電子システム事業とマイクロエレクトロニクス事業は増収となったが、製品開発事業の減収を補いきれず全体としては微減となった。営業利益は169百万円の赤字(前期は56百万円の黒字)、経常利益は165百万円の赤字(前期は54百万円の黒字)、当期純利益は109百万円の赤字(前期は14百万円の赤字)となり、電子システム事業、マイクロエレクトロニクス事業、製品開発事業の3事業とも前期比で減益した。2027年3月期は増収増益を予想している。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上高は前期比30百万円減の6,485百万円。電子システム事業及びマイクロエレクトロニクス事業は増収となったが、製品開発事業の減収を補いきれず、全体では微減となった。営業利益は169百万円の赤字(前期は56百万円の黒字、営業利益率は前期の0.9%から△2.6%)、経常利益は165百万円の赤字(前期54百万円の黒字)、当期純利益は109百万円の赤字(前期は14百万円の赤字)となった。当初の通期予想(2/12修正)に対しては、売上高・各利益とも実績が上回った。
| 項目(単位:百万円) | 2025/3期実績 | 2026/3期実績 | 対前年増減額 | 2026/3期通期予想(2/12修正) |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 6,516 | 6,485 | △30 | 6,446 |
| 営業利益 | 56 | △169 | △226 | △183 |
| 営業利益率 | 0.9% | △2.6% | – | △2.8% |
| 経常利益 | 54 | △165 | △220 | △180 |
| 当期純利益 | △14 | △109 | △95 | △123 |

セグメント別の状況
事業部別の売上構成に大きな変化はなく、製品開発事業の構成比が微減し、電子システム事業とマイクロエレクトロニクス事業がそれぞれ微増した。電子システム事業は半導体カスタム信頼性試験装置や産業/防衛向け専用計測機器が増収となったが、車載向け専用計測機器は自動車市況の不透明感継続により受注が減少した。マイクロエレクトロニクス事業は車載向けアナログLSI設計や海外顧客の設計が堅調に推移し増収となった一方、デジタルLSI設計は大型案件の開発中止により減収した。製品開発事業は国内ATM・セルフレジの受注減やカード読取端末機の量産開始遅れにより減収した。
| セグメント | 指標 | 2026/3期実績 | 2025/3期実績 |
|---|---|---|---|
| 電子システム事業 | 売上高(百万円・構成比) | 3,059(47%) | 3,019(46%) |
| マイクロエレクトロニクス事業 | 売上高(百万円・構成比) | 2,121(33%) | 2,068(32%) |
| 製品開発事業 | 売上高(百万円・構成比) | 1,303(20%) | 1,427(22%) |
| 合計 | 売上高(百万円) | 6,485 | 6,516 |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期は増収増益を予想する。電子システム事業は減収を見込むが、マイクロエレクトロニクス事業及び製品開発事業は増収を見込み、全体として売上高6,709百万円(前期比223百万円増、3.4%増)を予想する。利益面では商品構成変化による利幅増加と増収により、営業利益117百万円(前期は169百万円の赤字)、経常利益107百万円(前期は165百万円の赤字)、当期純利益82百万円(前期は109百万円の赤字)と黒字転換を見込む。研究開発費は220百万円(前期比60百万円増、37.7%増)を計画している。
| 項目 | 2026/3期実績 | 2027/3期通期予想 | 増減額 | 増減率 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 6,485 | 6,709 | 223 | 3.4% |
| 営業利益 | △169 | 117 | 286 | – |
| 経常利益 | △165 | 107 | 273 | – |
| 当期純利益 | △109 | 82 | 191 | – |
| 研究開発費 | 160 | 220 | 60 | 37.7% |
| 電子システム事業(売上高) | 3,059 | 2,962 | △97 | △3.2% |
| マイクロエレクトロニクス事業(売上高) | 2,121 | 2,234 | 112 | 5.3% |
| 製品開発事業(売上高) | 1,303 | 1,512 | 210 | 16.0% |

株主還元
1株当たり配当金は年間15円(中間0円・期末15円)を予定し、2026年3月期実績と同水準を維持する。将来の事業展開のための投資や財務体質強化のための内部留保を確保しつつ、安定配当の継続実施を基本方針としている。2026年5月15日現在において、配当予想額は1株当たり15円を予定している。
| 項目 | 2026/3期実績 | 2027/3期予想 |
|---|---|---|
| 1株当たり当期純利益(円) | △24.9 | 18.6 |
| 中間配当金(円) | 0 | 0 |
| 期末配当金(円) | 15 | 15 |
| 年間配当金(円) | 15 | 15 |

中期経営計画の進捗/トピックス
中期経営計画については、既存商品を活用したオーガニック分野の進捗は順調な一方、新商品・新分野での進捗が想定を下回っている。成長コア進捗はオーガニックが107%、非オーガニックが128%、成長コア全体で101%となった。新製品では、介護施設向け見守りシステム「C-エイド」について第三種医療機器製造販売業許可を取得したほか、台湾のAGNEZ TECH INC.、インドのe-con Systems、欧州のINELTEK社など海外パートナーとの協業を開始し、海外拡販を推進している。
※本記事はシキノハイテックが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。