山洋電気

山洋電気、2026年3月期は営業利益37.2%増 受注高30.1%増

決算サマリー 2026.08.20
山洋電気、2026年3月期は営業利益37.2%増 受注高30.1%増

※本記事は山洋電気が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

山洋電気は2026年3月期の連結決算を発表した。半導体製造装置やロボットなどFA市場の需要回復に加えAI関連需要の堅調さが寄与し、全セグメントで増収となった。売上収益は前期比+9.7%の1,073億円、営業利益は同+37.2%の108億円と大幅増益となった。受注高は+30.1%、受注残高は+25.0%と回復が鮮明になっている。2026年度は半導体市場の回復とAI関連市場の活況を背景に、売上収益+20.0%・営業利益+49.6%の大幅増収増益を計画している。

目次

連結業績(当期 実績)

売上収益は978億円から1,073億円へ+95億円(+9.7%)増加した。材料費が48億円増加した一方、減価償却費は6億円減少し、売上総利益は251億円から299億円(利益率27.9%)に拡大した。販売費及び一般管理費は人件費+11億円、荷造運送費+2億円などにより177億円から192億円に増加したが、営業利益は79億円から108億円(利益率10.1%)へ+37.2%増加した。金融収益・費用が+8億円寄与し、税引前利益は117億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は86億円(前期比+53.6%)となった。

項目2024年度実績2025年度実績増減
売上収益978億円1,073億円+95億円/+9.7%
営業利益79億円108億円+29億円/+37.2%
税引前利益80億円117億円+37億円/+46.8%
当期利益56億円86億円+30億円/+53.6%

カンパニー別の状況

3カンパニー全てで増収となった。モーションカンパニーは工作機械・マウンタなど中国向けや、半導体製造装置・ウェハ搬送ロボット向けの大幅増加により売上収益+13.9%、受注高+39.0%と特に力強く回復した。サンエースカンパニーは通信機器・AIサーバ向けの需要が堅調に推移し売上収益+7.3%。エレクトロニクスカンパニーは「SANUPS」の通信機器向けサーバ・社会インフラ・防衛システム関連向け、「SANMOTION」の工作機械など中国向けが堅調で売上収益+9.9%となった。その他(電気機器販売・電気工事)は売上収益+1.1%だった。

カンパニー売上収益前年同期比受注高前年同期比
サンエースカンパニー408億円+7.3%418億円+29.6%
モーションカンパニー375億円+13.9%442億円+39.0%
エレクトロニクスカンパニー232億円+9.9%252億円+28.2%
その他57億円+1.1%50億円▲10.5%
カンパニー別の状況(連結決算の概要)
出典:6516_山洋電気_2026年3月期_通期_説明資料.pdf P.8

通期業績予想

2026年度は売上収益1,288億円(前期比+20.0%)、営業利益162億円(同+49.6%、利益率12.6%)、税引前利益166億円(同+42.1%)、当期利益120億円(同+38.6%、利益率9.3%)を計画する。ROEは2025年度実績の7.2%から9.4%への改善を見込む。半導体市場の回復、AI関連市場の活況を背景に大幅増収増益を計画する一方、中東情勢や中国のレアアース輸出規制はリスクとして認識しつつ、グローバル展開を加速するとしている。

項目2025年度実績2026年度予想増減
売上収益1,073億円1,288億円+215億円/+20.0%
営業利益108億円162億円+54億円/+49.6%
税引前利益117億円166億円+49億円/+42.1%
当期利益86億円120億円+34億円/+38.6%
ROE7.2%9.4%
2026年度の連結業績予想
出典:6516_山洋電気_2026年3月期_通期_説明資料.pdf P.32

株主還元

2025年度(当期)の年間配当金は、株式分割の実施により単純計算ができないため合計額を表示していない。2026年度の年間配当金は170円、配当性向は50.3%を予想しており、株主還元を大幅に強化する方針を示している。第10次中期経営計画期間(2026~2030年度)は配当性向50.0%を目安に、累進配当と機動的な自己株式取得を組み合わせて株主還元を充実させる。5年間の株主還元は300億円~を計画し、成長投資には330億円~、営業CFは660億円~を見込む。

項目内容
2025年度(当期)年間配当金株式分割の実施により単純計算ができないため非開示
2026年度(次期)年間配当金予想170円
2026年度 配当性向予想50.3%
第10次中計期間の配当性向目安50.0%目安(+機動的な自己株式取得)
第9次中計期間の配当性向(平均)24.7%
株主還元方針
出典:6516_山洋電気_2026年3月期_通期_説明資料.pdf P.63

第10次中期経営計画

2026年4月から2031年3月までの5年間を対象とする第10次中期経営計画がスタートした。テーマは「時間を力に」で、グループ全体で887件の施策を推進する。重要方針として、①「山洋電気は早い」と評価される企業体質にする、②時間を格段に画期的に短縮する、③時間を競争力にして新しいもの・新しいこと・新しいやりかたを創り出す、④時間を軸にナンバーワンの製品開発・納期・業務品質にする、の4点を掲げる。生産能力拡大に向けては新たな生産拠点としてベトナム工場(SANYO DENKI VIETNAM CO., LTD.)を設立し、2027年7月からの稼働を予定している。第9次中期経営計画期間(2021~2025年度)は732件の施策に取り組み、売上収益は775億円から1,073億円へ、営業利益は48億円から108億円へ拡大した。

第10次中期経営計画 重要方針
出典:6516_山洋電気_2026年3月期_通期_説明資料.pdf P.45

※本記事は山洋電気が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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