日本たばこ産業

日本たばこ産業(JT)、2025年12月期は売上収益34,677億円・当期利益(継続事業)4,991億円で過去最高 一株配当は234円に

決算サマリー 2026.08.10
日本たばこ産業(JT)、2025年12月期は売上収益34,677億円・当期利益(継続事業)4,991億円で過去最高 一株配当は234円に

※本記事は日本たばこ産業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

日本たばこ産業(JT)は2025年12月期(2025年度)通期決算を発表し、売上収益・調整後営業利益・営業利益・当期利益のいずれも過去最高を記録した。売上収益は34,677億円(前年度比+13.4%)、調整後営業利益は9,022億円(同+21.5%、為替一定ベースでは9,275億円・+24.9%)となった。当期利益は5,102億円(同+184.6%)で、うち継続事業に係る当期利益は4,991億円(同+188.9%、カナダ訴訟関連の一過性影響等を除いたベースでは+6.9%)。たばこ事業ではVector Group Ltd.(VGR)の統合効果とPloom AURAの投入が成長を牽引し、一株当たり年間配当金は過去最高となる234円(予定)となる見通し。2026年度は為替一定調整後営業利益でHigh single digit成長を見込む。

目次

連結業績(2025年度 実績)

たばこ事業におけるオーガニックベースの力強いパフォーマンスに加え、VGR買収効果により売上収益・調整後営業利益が大幅に成長した。営業利益は2024年度に計上したカナダ訴訟損失引当金の剥落等により増益、当期利益(継続事業)は金融費用の増加等はあったものの営業利益の増加により増益となった。フリーキャッシュフロー(FCF)は2,727億円(前年度比+1,022億円)。

2025年度総括:売上収益から当期利益まで過去最高、一株配当234円(予定)
出典:JT 2025年度(2025年12月期) 通期 決算説明資料 P.5
項目2025年度前年度比
Core revenue(為替一定ベース)33,478億円+13.9%
調整後営業利益(為替一定ベース)9,275億円+24.9%
売上収益(財務報告ベース)34,677億円+13.4%
調整後営業利益(財務報告ベース)9,022億円+21.5%
営業利益8,670億円+175.9%(カナダ調整後+22.4%)
当期利益5,102億円+184.6%
 うち継続事業4,991億円+188.9%(カナダ調整後+6.9%)
 うち非継続事業111億円
FCF2,727億円+1,022億円

セグメント別の状況

事業別では、たばこ事業が調整後営業利益・売上収益ともに二桁成長を達成した一方、加工食品事業は冷食・常温事業における価格改定により増収し、原材料費の高騰を売上収益の増加等が上回り増益となった。なお、医薬事業は塩野義製薬株式会社へ承継している。

たばこ事業 2025年度 財務実績(自社たばこ製品売上収益・調整後営業利益)
出典:JT 2025年度(2025年12月期) 通期 決算説明資料 P.24
セグメント指標2025年度前年度比
たばこ事業自社たばこ製品売上収益31,844億円+14.6%
たばこ事業自社たばこ製品売上収益(為替一定)31,855億円+14.6%
たばこ事業調整後営業利益9,522億円+20.3%
たばこ事業調整後営業利益(為替一定)9,775億円+23.5%
加工食品事業売上収益1,595億円+23億円
加工食品事業調整後営業利益86億円+5億円

通期業績予想(2026年度見込)

2026年度は、たばこ事業の力強いモメンタムが継続することで増収増益を見込む。売上収益は36,970億円(前年度比+6.6%)、営業利益は9,210億円(同+6.2%)、当期利益は5,700億円(同+14.2%、カナダ調整後は5,710億円を見込む)。為替一定調整後営業利益は9,640億円(同+8.9%)でHigh single digit成長を見込む。たばこ事業の2026年度業績見込では、自社たばこ製品売上収益33,710億円(同+6.9%)、調整後営業利益10,060億円(同+7.6%)、総販売数量は前年度比-1.0%~同水準を前提とする。

たばこ事業 2026年度業績見込(自社たばこ製品売上収益・調整後営業利益・総販売数量前提)
出典:JT 2025年度(2025年12月期) 通期 決算説明資料 P.27
項目2026年度見込前年度比
売上収益36,970億円+6.6%
為替一定Core revenue34,340億円+3.6%
調整後営業利益9,550億円+7.9%
調整後営業利益(為替一定)9,640億円+8.9%
営業利益9,210億円+6.2%
当期利益5,700億円+14.2%
FCF5,300億円+2,573億円

株主還元

一株当たり年間配当金は、2025年度に過去最高となる234円(予定)とし、2026年度は242円(前年度比+6.6%)を計画。配当性向は、資本市場における競争力ある水準として75%を目安とし、±5%程度の範囲内で判断する方針。2025年の配当性向は85.0%(カナダ調整及びスーダンにおける子会社の清算に伴うのれんの除却損を控除した当期利益4,886億円を基に算出)、2026年の配当金はカナダ調整後の当期利益5,710億円を基にした配当性向75.2%で決定した。自己株式の取得は、当該年度における財務状況及び中期的な資金需要等を踏まえて実施の是非を検討する。株主総利回り(TSR)は、配当込みTOPIXをアウトパフォームして推移している。

株主還元:一株当たり配当金の推移とTSR(株主総利回り)
出典:JT 2025年度(2025年12月期) 通期 決算説明資料 P.29
項目2025年度2026年度見込
一株当たり年間配当金234円242円
前年度比+6.6%
配当性向85.0%(注1基準)75.2%(注2基準)

経営計画2026/トピック

中期経営計画「経営計画2026」(2026-2028年)では、たばこ事業を利益成長の中核かつ牽引役、加工食品事業を利益成長の補完と位置付け、全社の為替一定調整後営業利益は中長期目標として年平均Mid to high single digit成長、経営計画期間中(2026-2028年)はHigh single digit成長を見込む。たばこ事業ではRRP(Reduced-Risk Products)に2026-2028年の3年間で約8,000億円を投資し、最優先投資対象であるHeated Productsへ経営資源を集中する方針。Ploom AURAは2026年2月時点で19市場への切替えを完了している。

※本記事は日本たばこ産業が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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