※本記事は技研製作所が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
株式会社技研製作所(証券コード:6289)は2025年10月10日、2025年8月期(2024年9月~2025年8月)の決算説明資料を発表した。連結売上高は26,337百万円(前期比▲10.7%)、営業利益は2,566百万円(同▲22.8%)で、建設機械事業の国内需要低迷により減収減益となった。加えて元海外連結子会社との和解に伴う特別損失812百万円の計上により、親会社株主に帰属する当期純利益は1,487百万円(同▲39.0%)と大幅に減少した。2026年8月期は建設機械事業・圧入工事事業ともに増収増益を見込む。
連結業績(当期 実績)
全社では建設機械事業の落ち込みにより売上高・営業利益が減少した。国内市場は建設コスト上昇や施工量の減少、技能労働者不足を背景にユーザーの設備投資が減速し減収。一方、海外市場はGTOSS会員を中心に製品販売が進捗し、過去最高水準の売上高を達成した。圧入工事事業は能登半島地震の復旧工事や国土強靭化関連工事等が進捗し増収となったが、付加価値の高い開発型案件の減少により営業利益は減益となった。
| 項目 | FY2024 | FY2025 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 29,481 | 26,337 | ▲10.7% |
| 売上総利益 | 10,867 | 10,129 | ▲6.8% |
| 販管費 | 7,543 | 7,563 | +0.3% |
| 営業利益 | 3,324 | 2,566 | ▲22.8% |
| 経常利益 | 3,582 | 2,732 | ▲23.7% |
| 当期純利益 | 2,437 | 1,487 | ▲39.0% |
| 1株当たり純利益 | 90.99円 | 55.74円 | ▲38.7% |

セグメント別の状況
建設機械事業は国内の一般機販売の落ち込みにより売上高18,316百万円(▲14.4%)、国内売上高13,022百万円(▲24.6%)と減収。海外売上高は4,634百万円(+26.1%)とオランダ・ドイツ・イギリス・イタリア等での製品販売進捗により過去最高水準となった。営業利益は国内売上高減少の影響で3,892百万円(▲15.8%)に減益。圧入工事事業は売上高8,842百万円(+1.8%)と増収したが、開発型案件の減少による売上総利益率低下で営業利益は1,090百万円(▲6.1%)に減益した。
| セグメント | 指標 | FY2024 | FY2025 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| 建設機械事業 | 売上高 | 21,402 | 18,316 | ▲14.4% |
| 建設機械事業 | 国内 | 17,266 | 13,022 | ▲24.6% |
| 建設機械事業 | 海外 | 3,674 | 4,634 | +26.1% |
| 建設機械事業 | 営業利益 | 4,624 | 3,892 | ▲15.8% |
| 圧入工事事業 | 売上高 | 8,683 | 8,842 | +1.8% |
| 圧入工事事業 | 国内 | 8,220 | 8,301 | +1.0% |
| 圧入工事事業 | 海外 | 320 | 379 | +18.4% |
| 圧入工事事業 | 営業利益 | 1,161 | 1,090 | ▲6.1% |

通期業績予想
2026年8月期は連結売上高27,800百万円(+5.6%)、営業利益2,900百万円(+13.0%)、当期純利益2,200百万円(+47.9%)を見込む。建設機械事業・圧入工事事業ともに増収増益を予想し、建設機械事業は国内で新機種投入による需要喚起、海外で市場拡大を見込む。圧入工事事業は国内の防災・減災関連工事の受注拡大やドイツでのオペレーター付きレンタル需要拡大を見込む。
| 項目 | FY2025(実績) | FY2026(予想) | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 26,337 | 27,800 | +5.6% |
| 営業利益 | 2,566 | 2,900 | +13.0% |
| 経常利益 | 2,732 | 3,050 | +11.6% |
| 当期純利益 | 1,487 | 2,200 | +47.9% |
| 1株当たり純利益 | 55.74円 | 87.76円 | +57.4% |

株主還元
FY2026の配当予想は中間配当27円・期末配当27円の年間54円。配当性向40%を目安としつつ、DOE3.5%を下限指標とする安定配当を方針とし、機動的な自己株式取得も実施する。
| 項目 | FY2023 | FY2024 | FY2025 | FY2026(予想) |
|---|---|---|---|---|
| 当期純利益(百万円) | 846 | 2,437 | 1,487 | 2,200 |
| 1株当たり純利益(円) | 30.82 | 90.99 | 55.74 | 87.76 |
| 1株当たり配当額(円) | 40 | 42 | 54 | 54 |
| 配当総額(百万円) | 1,094 | 1,124 | 1,435 | 1,372 |
| 純資産配当率DOE(%) | 2.7 | 2.8 | 3.6 | 3.5 |
| 配当性向(%) | 129.8 | 46.2 | 96.9 | 61.5 |

トピックス
国内では硬質地盤クリア工法(フライホイール式パイルオーガ)が国土交通省NETIS「推奨技術」に認定されたほか、ハット形鋼矢板900mm幅の硬質地盤圧入が「令和7年度版国土交通省土木工事積算基準」に掲載された。海外ではGTOSS会員数がヨーロッパ6社、アジア10社、北米3社に拡大し、米国ニュージャージー州に営業所を開設。米国のGTOSS会員が同国初となるジャイロプレス工法の採用案件を受注した。また圧入施工に関する情報を一元管理するDXアプリ「G-Lab」シリーズ(機械管理アプリ「G-Lab Fleet」、現場管理アプリ「G-Lab Site」、技術情報検索アプリ「G-Lab Finder」)をリリースした。
※本記事は技研製作所が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。