※本記事は杉本商事が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
杉本商事の2026年3月期は、生成AI・半導体関連分野は好調に推移したものの、他分野における設備投資の先送りにより売上高は48,611百万円(前期比1.7%減)となった。新事業の開発や社内DX化に伴う費用、採用関連・人件費の高騰により営業利益は2,047百万円(同14.5%減)に減少したが、親会社株主に帰属する当期純利益は2,112百万円(同10.2%増)となり、EPSは117.29円(同19.5%増)となった。配当は中間27円・期末27円の年間54円で、当初予定通りとした。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上高はAI・半導体関連分野が堅調だった一方、他分野で投資が慎重化し前期をやや下回った。営業利益は新規事業の開発、採用関連費用、人件費の増加に加え、新基幹システムの償却費などが重なり減少した。経常利益は2,550百万円(同12.2%減)、ROEは6.1%(同0.7pt増)だった。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 48,611百万円 | 49,465百万円 | △853百万円(△1.7%) |
| 営業利益 | 2,047百万円 | 2,395百万円 | △347百万円(△14.5%) |
| 経常利益 | 2,550百万円 | 2,906百万円 | △355百万円(△12.2%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2,112百万円 | 1,917百万円 | +195百万円(+10.2%) |
| ROE | 6.1% | 5.4% | +0.7pt |
| EPS | 117.29円 | 98.18円 | +19.11円(+19.5%) |

財務・キャッシュ・フローの状況
純資産は34,007百万円、自己資本比率は77.9%(前期比5.8pt低下)となった。最適資本構成を意識し、積極的な自己株式取得などにより自己資本比率をコントロールしている。売上債権の減少により営業キャッシュ・フローは3,346百万円となり、投資有価証券の売却などによりフリーキャッシュ・フローは増加した一方、短期借入金の返済や自己株式取得により財務キャッシュ・フローはマイナスとなった。
| 項目 | 2026年3月期 | 2025年3月期 |
|---|---|---|
| 純資産 | 34,007百万円 | 35,485百万円 |
| 自己資本比率 | 77.9% | 83.7% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 3,346百万円 | 2,669百万円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | △600百万円 | △1,754百万円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | △1,698百万円 | △2,075百万円 |
| 現金及び現金同等物の期末残高 | 8,300百万円 | 7,253百万円 |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期は、AI・半導体関連業界への注力により売上高の成長を見込む一方、新基幹システムや建物の償却費用、人的資本への投資の増加により営業利益は2026年3月期と同程度の水準になる見通し。売上高51,100百万円(前期比5.1%増)、営業利益2,070百万円(同1.1%増)、経常利益2,565百万円(同0.6%増)を計画するが、親会社株主に帰属する当期純利益は1,736百万円(同17.8%減)を見込む。
| 項目 | 2027年3月期(予想) | 2026年3月期(実績) | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 51,100百万円 | 48,611百万円 | +2,488百万円(+5.1%) |
| 営業利益 | 2,070百万円 | 2,047百万円 | +22百万円(+1.1%) |
| 経常利益 | 2,565百万円 | 2,550百万円 | +14百万円(+0.6%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,736百万円 | 2,112百万円 | △376百万円(△17.8%) |
| EPS | 99.32円 | 117.29円 | △17.79円(△15.3%) |

株主還元
配当方針は2026年3月期、中間27円・期末27円の年間54円(いずれも当初予定通り)とした。2027年3月期もM&Aを含む積極的な成長投資と株主還元に資金を配分する計画で、配当金9.5億円を見込む。第4次中期経営計画では配当性向50%以上の維持を掲げ、2026年3月期の配当性向は55.4%(年間配当54円)となった。
中長期の目標・中期経営計画
中長期目標としてPBR1.0倍以上、ROE8%以上、目標株価2,000円を掲げる。2026年4月23日時点でPBRは0.7倍、ROEは6.1%、株価は1,251円だった。2025年度に実施した株主還元施策によりPBRは一時1倍超(株価最高値2,015円、PBR約1.06倍)に改善したが、現在は株価が落ち着いている状況で、今後株価水準の引き上げに向けた対策を随時検討するとしている。第4次中期経営計画の最終年度(2027年3月期)目標は売上高55,830百万円、営業利益2,860百万円で、配当性向50%以上の維持を掲げる。

※本記事は杉本商事が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。