UEX

UEX、2026年3月期は減収減益 営業利益は前期比26.7%減の1,298百万円

決算サマリー 2026.08.31
UEX、2026年3月期は減収減益 営業利益は前期比26.7%減の1,298百万円

※本記事はUEXが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

UEXは2026年3月期の連結決算を発表した。売上高は49,725百万円(前期比1.1%減)、営業利益は1,298百万円(前期比26.7%減)、経常利益は1,259百万円(前期比26.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は667百万円(前期比28.1%減)となり、減収減益だった。ステンレス鋼の販売数量は減少し販売価格も低下、連結子会社においても店売り販売を中心に低調に推移した。売上総利益率の低下や販管費の増加により営業利益は減益となったほか、当期純利益はUEX東京配送センター建て替えに伴う費用計上もあり減益となった。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

売上高は49,725百万円(前期比1.1%減)で、当初計画(52,000~57,500百万円)に対しては4.4%~13.5%の未達となった(同計画は2025年8月7日および2026年3月19日に修正されている)。売上総利益は9,186百万円(前期比3.5%減)、売上総利益率は18.5%で前期の18.9%から0.4pt低下した。営業利益は1,298百万円(前期比26.7%減、当初計画比25.8%~39.6%減)、経常利益は1,259百万円(前期比26.6%減、当初計画比23.7%~37.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は667百万円(前期比28.1%減、当初計画比36.5%~48.7%減)だった。

連結営業利益の前期比変動要因は、ステンレス販価要因△515百万円、ステンレス原価要因+499百万円、ステンレス数量要因△486百万円、チタン・特殊鋼など要因△141百万円、子会社要因+213百万円、販管費要因△145百万円、その他要因+101百万円で、前期実績1,772百万円から当期実績1,298百万円となった。ステンレスの販売数量は46,279トンから42,413トンへ8.4%減少し、販売単価は966円/kgから953円/kgへ1.3%低下、原価単価は840円/kgから828円/kgへ1.4%低下した。

販売費及び一般管理費は7,742百万円から7,887百万円へ1.9%増加した(売上高に占める割合は15.4%から15.9%)。物流コストの上昇により荷造運搬費が増加したほか、UEX機械設備(切断機)工事により修繕費が増加、UEX東京配送センター建て替えに伴う仮事務所レンタルなどにより賃借料・地代家賃が増加した。連結貸借対照表は、売上高の減少を主因として売上債権・仕入債務がともに減少した。純資産は8.5%増加の19,000百万円となり、自己資本比率は前期比2.7pt上昇の36.4%となった。

項目2026年3月期2025年3月期前期比
売上高49,725百万円50,281百万円△1.1%
売上総利益9,186百万円9,514百万円△3.5%
売上総利益率18.5%18.9%△0.4pt
営業利益1,298百万円1,772百万円△26.7%
経常利益1,259百万円1,714百万円△26.6%
親会社株主に帰属する当期純利益667百万円928百万円△28.1%
2026年3月期決算(連結)の概要
出典:UEX 2026年3月期決算説明資料 P.3

セグメント別の状況

第1セグメント(ステンレス鋼などの販売)はUEX単体の販売数量減少・価格低下と連結子会社の店売り販売低調により減収、売上総利益率の低下で営業利益も減益となった。第2セグメント(加工製品の製造・販売)は国内建築分野のステンレス加工品販売事業が低調に推移して減収となり、海外子会社(上海UEX)の清算にかかる費用発生により営業損益は赤字を計上した。第3セグメント(機械装置及びエンジニアリング)は大口物件の売上計上などにより増収、売上総利益率の上昇で営業利益は増益となった。

セグメント指標2026年3月期2025年3月期前期比
第1 ステンレス鋼などの販売売上高47,392百万円48,096百万円△1.5%
第1 ステンレス鋼などの販売営業利益1,204百万円1,682百万円△28.4%
第2 加工製品の製造・販売売上高1,262百万円1,281百万円△1.5%
第2 加工製品の製造・販売営業利益△32百万円25百万円
第3 機械装置及びエンジニアリング売上高1,071百万円903百万円+18.6%
第3 機械装置及びエンジニアリング営業利益118百万円61百万円+94.1%
合計売上高49,725百万円50,281百万円△1.1%
合計営業利益1,298百万円1,772百万円△26.7%
連結営業利益変動要因分析(前期比)
出典:UEX 2026年3月期決算説明資料 P.6
セグメント別の状況
出典:UEX 2026年3月期決算説明資料 P.12

チタン販売概況・ステンレス市況

チタン展伸材の2025年(1月~12月)全国出荷量は9,697トンで、前年の10,670トンから9.1%減少した。当社の2026年3月期の販売量は400トンで前期と同水準だった。ステンレス鋼板の市中在庫について、熱延鋼板は販売が横ばいで市中在庫は増加傾向にあり回転率は悪化、冷延鋼板は販売が横ばいで市中在庫は2026年3月期第3四半期以降減少し回転率は良化したとしている。

2027年3月期 業績見通し

2027年3月期の連結業績見通しは、売上高52,000~57,000百万円(前期比4.6%~14.6%増)、営業利益1,700~2,100百万円(前期比30.9%~61.7%増)、経常利益1,500~1,800百万円(前期比19.1%~43.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益2,500~3,000百万円(前期比275.1%~350.1%増)とレンジで開示されている。上期は売上高25,000~28,000百万円、営業利益600~800百万円、経常利益500~600百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,800~2,200百万円を見込む。売上総利益の見通しは開示されていない。

項目2026年3月期(実績)2027年3月期上期計画2027年3月期通期計画前期比
売上高49,725百万円25,000~28,000百万円52,000~57,000百万円+4.6%~+14.6%
営業利益1,298百万円600~800百万円1,700~2,100百万円+30.9%~+61.7%
経常利益1,259百万円500~600百万円1,500~1,800百万円+19.1%~+43.0%
親会社株主に帰属する当期純利益667百万円1,800~2,200百万円2,500~3,000百万円+275.1%~+350.1%

セグメント別の計画

主力の第1セグメント(ステンレス鋼などの販売)はステンレスの販売価格の改善による増収増益を計画している。第2セグメント(加工製品の製造・販売)は上海UEXの清算手続きにより減収・営業損失を見込む。第3セグメント(機械装置エンジニアリング)は案件の端境期により減収減益を見込む。

セグメント指標2027年3月期通期計画前期比
第1 ステンレス鋼などの販売売上高52,500百万円+10.8%
第1 ステンレス鋼などの販売営業利益1,900百万円+57.8%
第2 加工製品の製造・販売売上高1,220百万円△3.4%
第2 加工製品の製造・販売営業利益△17百万円
第3 機械装置エンジニアリング売上高850百万円△20.6%
第3 機械装置エンジニアリング営業利益22百万円△81.4%
連結計売上高52,000~57,000百万円+4.6%~+14.6%
連結計営業利益1,700~2,100百万円+30.9%~+61.7%
セグメント別の計画
出典:UEX 2026年3月期決算説明資料 P.15

株主還元

配当に関する記載は確認できなかった。株主還元のトピックスとして、2026年5月13日開示分で自己株式の取得および消却(720,000株)を実施した。当社株式の市場価格及び財務状況等を総合的に勘案し、株主への利益還元、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とすることを目的としている。また、当社及び子会社の従業員に対する譲渡制限付株式インセンティブとして自己株式処分(処分株式数242,500株)を実施した。従業員の財産形成に加え、企業価値の持続的な向上を図るインセンティブを与え、経営参画意識を高め、株主との中長期的な価値共有を進めることを目的としている。

※本記事はUEXが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

Articles

株主優待

記事がありません。

個人投資家・企業様各位

目次