トラスコ中山

トラスコ中山、2025年12月期は増収営業増益 純利益は特別利益の反動で減益

決算サマリー 2026.08.22
トラスコ中山、2025年12月期は増収営業増益 純利益は特別利益の反動で減益

※本記事はトラスコ中山が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

トラスコ中山は2026年2月18日、2025年12月期(第63期)通期決算を発表した。売上高は3,200億43百万円(前期比+8.5%)、営業利益は228億16百万円(同+14.2%)、経常利益は225億41百万円(同+12.4%)と増収増益となった一方、親会社株主に帰属する当期純利益は158億81百万円(同△1.3%)で、前期に計上した旧大阪本社売却に伴う特別利益の反動により減益となった。1株当たり配当金は60円00銭(前期比+6円00銭)とした。

目次

連結業績(2025年12月期 実績)

売上高は約62万アイテムの豊富な在庫と最先端の物流機器、デジタルを組み合わせた「ニアワセ+ユーチョク」(荷物詰合わせ+ユーザー様直送)などの利便性の高いサービスの利用促進により拡大した。売上総利益は667億31百万円(同+8.2%)で、価格改定による在庫商品の評価益を約16億円計上した(前期は約14億円)。販売費及び一般管理費は439億14百万円(同+5.3%)で、給料及び賞与が9億25百万円、運賃及び荷造費が8億25百万円それぞれ増加した一方、ソフトウエアの償却期間満了により減価償却費は4億91百万円減少した。経常利益は売上総利益の増加と販管費増加の抑制により225億41百万円(同+12.4%)となった。当期純利益は前期に旧大阪本社売却に伴う特別利益26億67百万円を計上していた反動により158億81百万円(同△1.3%)となった。

項目2025年12月期(実績)2024年12月期(実績)前期比
売上高3,200億43百万円2,950億24百万円+8.5%
売上総利益667億31百万円616億83百万円+8.2%
販売費及び一般管理費439億14百万円417億4百万円+5.3%
営業利益228億16百万円199億78百万円+14.2%
経常利益225億41百万円200億56百万円+12.4%
親会社株主に帰属する当期純利益158億81百万円160億95百万円△1.3%
1株当たり当期純利益240円84銭244円09銭△3円25銭
1株当たり配当金60円00銭54円00銭+6円00銭

セグメント別(ルート別)の状況

ファクトリールートは在庫・物流機能の強化や「MROストッカー」の設置、「ニアワセ+ユーチョク」の推進などによりシェアが拡大し、売上高は2,112億23百万円(同+7.2%、構成比66.0%)となった。このうち建築関連ルートの売上高は457億円(同+12.3%)。eビジネスルートは約418万アイテムの商品データベースを整備し、納期短縮・精度向上の取組みを進めたことで売上が拡大し、769億60百万円(同+12.9%、構成比24.0%)となった。ホームセンタールートは店舗向け、EC事業向け、プロショップ向けの提案活動により283億96百万円(同+5.9%、構成比8.9%)、海外ルートは現地ニーズに即した新規在庫投入や新規仕入先様開拓により34億63百万円(同+12.0%、構成比1.1%)となった。

ルート2025年実績前年比構成比売上総利益率
ファクトリールート2,112億23百万円+7.2%66.0%20.6%
eビジネスルート769億60百万円+12.9%24.0%22.5%
ホームセンタールート283億96百万円+5.9%8.9%16.8%
海外ルート34億63百万円+12.0%1.1%35.2%
全社合計3,200億43百万円+8.5%100.0%20.9%
連結セグメント(ルート)別実績
出典:2025年12月期 通期決算説明資料 P.27

通期業績予想(2026年12月期 計画)

2026年12月期(第64期)は、新物流センター稼働による出荷能力の拡大や独自サービスの推進により、売上高は3,410億00百万円(前期比+6.5%)を計画する。売上総利益は商品の価格改定が落ち着きつつあることから、在庫評価益10億円(前年比△6億円)を織り込み718億00百万円(同+7.6%)を計画。販売費及び一般管理費は新物流センター稼働に伴う減価償却費の増加や2025年7月実施のベースアップによる人件費増加などにより500億80百万円(同+14.0%)を見込む。この結果、営業利益は217億20百万円(同△4.8%)、経常利益は212億20百万円(同△5.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益は145億40百万円(同△8.4%)を計画する。

項目2026年12月期(計画)2025年12月期(実績)前期比
売上高3,410億00百万円3,200億43百万円+6.5%
売上総利益718億00百万円667億31百万円+7.6%
販売費及び一般管理費500億80百万円439億14百万円+14.0%
営業利益217億20百万円228億16百万円△4.8%
経常利益212億20百万円225億41百万円△5.9%
親会社株主に帰属する当期純利益145億40百万円158億81百万円△8.4%
1株当たり配当金58円50銭60円00銭△1円50銭
第64期 通期経営計画
出典:2025年12月期 通期決算説明資料 P.30

株主還元

2025年12月期の1株当たり配当金は60円00銭(前期比+6円00銭)とした。2026年12月期の配当計画は58円50銭で、トラスコ善択配当のルールに基づき減価償却費計画の10%を加算した金額としており、配当性向は26.5%となる見込みである(減価償却費計画83億10百万円×10%×配当性向25%÷発行済株式総数≒3円を加算)。

設備投資・トピック

2025年12月期の設備投資実績は200億27百万円(同△23.5%)で、HC東日本物流センター新築工事(総投資額172億円)や基幹システム「Paradise」基盤刷新(総投資額22億円)などが中心となった。2026年12月期の設備投資計画は172億87百万円で、HC東日本物流センター新築工事やプラネット長野新築工事(総投資額124億円)などを予定する。2026年のプラネット愛知(総投資額300億円)、HC東日本物流センター(総投資額186億円)の稼働後、2027年の減価償却費は約100億円を見込んでいる。

区分2025年12月期(実績)2026年12月期(計画)
設備投資額合計200億27百万円172億87百万円
土地・建物125億76百万円73億35百万円
デジタル33億48百万円39億92百万円
設備41億3百万円59億60百万円
2025年 設備投資実績
出典:2025年12月期 通期決算説明資料 P.29

また、在庫アイテム数は約62万アイテム、在庫金額は681億円(2025年実績)に達し、システム受注率は約89%となり、受発注にかかる人的労力が大幅に低減した。荷物を詰め合わせてユーザー様へ直送する「ニアワセ+ユーチョク」の実績は2025年に848万個(2026年計画は1,130万個)となった。全国28か所(準備中3か所を含む)の物流センターのうち5拠点に免震装置を配備するなど、BCP(事業継続計画)面での取組みも進めている。

「ニアワセ+ユーチョク」実績の推移
出典:2025年12月期 通期決算説明資料 P.8

※本記事はトラスコ中山が公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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