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ナック、2026年3月期は減収減益 純利益は19.5%増 2027年3月期は増収増益予想

決算サマリー 2026.08.22
ナック、2026年3月期は減収減益 純利益は19.5%増 2027年3月期は増収増益予想

※本記事はナックが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

株式会社ナックは2026年5月15日、2026年3月期の決算補足説明資料を公表した。連結売上高は58,919百万円(前期比1.5%減)、営業利益は2,483百万円(同17.4%減)となったが、特別損益の改善により親会社株主に帰属する当期純利益は1,631百万円(同19.5%増)と増益を確保した。2027年3月期は売上高63,500百万円、営業利益2,800百万円を計画しており、増収増益を見込む。

目次

連結業績(2026年3月期 実績)

当期は売上総利益率が48.2%(前期比1.1pt改善)となり売上総利益は28,380百万円(同0.9%増)に伸びた一方、販売費及び一般管理費が25,896百万円(同3.0%増)に膨らんだことで、営業利益は2,483百万円(同17.4%減)、経常利益は2,485百万円(同17.7%減)となった。特別損益は前期の△616百万円から当期は△45百万円へ改善し、親会社株主に帰属する当期純利益は1,631百万円(同19.5%増)となった。売上高は62,000百万円の計画に対し達成率95.0%、営業利益は2,900百万円の計画に対し達成率85.6%、当期純利益は1,900百万円の計画に対し達成率85.9%だった。

項目当期前期増減率
売上高58,91959,791▲1.5%
売上総利益28,38028,137+0.9%
売上総利益率48.2%47.1%+1.1pt
販売費及び一般管理費25,89625,130+3.0%
営業利益2,4833,007▲17.4%
営業利益率4.2%5.0%▲0.8pt
経常利益2,4853,019▲17.7%
親会社株主に帰属する当期純利益1,6311,365+19.5%
2026年3月期の業績ハイライト(売上高・営業利益・当期純利益の前期比較)
出典:2026年3月期決算補足説明資料 P.4

セグメント別の業績

セグメント別では、クリクラ事業が増収増益となった一方、レンタル事業・美容・健康事業は増収ながら営業利益は減少、建築コンサルティング事業と住宅事業は受注環境の悪化などにより大幅な減収減益となった。新たな取組み(その他)は新規出店効果で売上高が前期比51.0%増加したが、立ち上げ費用の先行により営業損失となった。

セグメント売上高(当期)売上高(前期)営業利益(当期)営業利益(前期)
クリクラ事業16,05015,5911,8461,650
レンタル事業17,93617,8501,4831,552
建築コンサルティング事業4,9305,38592401
住宅事業11,68613,368278400
美容・健康事業6,6946,506247335
その他1,9331,280▲23127
合計58,91959,7912,4833,007

クリクラ事業の売上高は16,050百万円(前期比2.9%増)、営業利益は1,846百万円(同11.9%増)となった。小型の浄水型ウォーターサーバー「putio」の顧客数増加や2025年1月に子会社化した株式会社コンビボックスの収益寄与、加盟店向けサーバー販売台数の増加などが寄与した。

レンタル事業の売上高は17,936百万円(前期比0.5%増)、営業利益は1,483百万円(同4.5%減)となった。ダスキン事業では出店を拡大した既存店の収益性向上により増収増益となったが、新規出店や受注獲得に向けた販促費増加により事業全体の営業利益は減少した。

建築コンサルティング事業の売上高は4,930百万円(前期比8.5%減)、営業利益は92百万円(同76.9%減)となった。主要顧客である地場工務店の経営状況悪化や補助金採択率の低下により受注が減少し、売上総利益率の高いコンサルティング部門の減収が響いて営業利益は大幅に減少した。住宅フランチャイズを展開するナックハウスパートナーは加盟店の上棟数増加により増収となった。

住宅事業の売上高は11,686百万円(前期比12.6%減)、営業利益は278百万円(同30.5%減)となった。建築基準法改正に伴う着工の遅れや工期延伸により、株式会社ケイディアイは分譲住宅の販売在庫を十分に確保できず販売数が減少、株式会社ジェイウッドも完工棟数が減少し、住宅事業全体で減収減益となった。

美容・健康事業の売上高は6,694百万円(前期比2.9%増)、営業利益は247百万円(同26.0%減)となった。株式会社JIMOSは主力ブランド「MACCHIA LABEL」「SINN PURETÉ」への広告・販促投資が奏功し増収となったが、当該広告販促投資の積極化や株式会社トレミーの売上高減少により、事業全体の営業利益は減少した。

新たな取組み(その他)の売上高は1,933百万円(前期比51.0%増)となったが、営業損益は前期の27百万円の利益から231百万円の損失に転じた。TOMOEワインアンドスピリッツの新規出店や株式会社ナックライフパートナーズによる「買取大吉」事業の出店拡大により売上高は伸びたものの、新規事業の立ち上げに伴う費用先行により損失計上となった。

セグメント別営業利益の実績と前期比較
出典:2026年3月期決算補足説明資料 P.8

通期業績予想(2027年3月期)

2027年3月期は、売上高63,500百万円(前期比4,080百万円増)、営業利益2,800百万円(同316百万円増)、経常利益2,800百万円(同314百万円増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,700百万円(同68百万円増)を計画している。1株当たり当期純利益(EPS)は39.03円から40.67円へ増加する見込み。セグメント別売上高予想では、美容・健康事業が7,700百万円(同1,005百万円増)、建築コンサルティング事業が5,800百万円(同869百万円増)、クリクラ事業が17,000百万円(同949百万円増)、レンタル事業が18,500百万円(同563百万円増)、住宅事業が12,400百万円(同713百万円増)を見込む。中期経営計画達成に向け、新規出店・新サービスや販促活動への投資、新規事業開発およびM&Aを推進する方針。

項目2027年3月期予想2026年3月期実績増減額
売上高63,50058,919+4,080
営業利益2,8002,483+316
経常利益2,8002,485+314
親会社株主に帰属する当期純利益1,7001,631+68
EPS40.67円39.03円+1.64円
2027年3月期の連結業績予想
出典:2026年3月期決算補足説明資料 P.39

株主還元

配当方針は連結純資産配当率(DOE)4%かつ配当性向100%以内としている。2026年3月期の年間配当金は22円(中間5円、期末17円)で前期と同額を維持し、配当性向は63.2%、DOEは4.0%だった。2027年3月期も年間22円の配当を予定しており、配当性向は44.9%、DOEは3.9%を見込む。

決算期年間配当額配当性向DOE
2025年3月期22円69.1%4.1%
2026年3月期22円63.2%4.0%
2027年3月期(予想)22円44.9%3.9%
配当方針および配当実績・配当予想の推移
出典:2026年3月期決算補足説明資料 P.43

中期経営計画・長期ビジョン

中期経営計画2028では、2025年3月期比で2028年3月期に売上高68,500百万円、営業利益3,300百万円を計画している。本中計は長期ビジョン2035実現に向けた3ヵ年の投資フェーズと位置づけ、売上高の増加額に対して利益は横ばいで推移する計画としている。3ヵ年のキャッシュアロケーションは、営業CF100億円以上を原資に、維持投資30億円、成長投資60億円以上、株主還元30億円以上を計画している。長期ビジョン2035では、2035年3月期に売上高1,000億円、営業利益率8%を目指すとしている。

※本記事はナックが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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