※本記事はナガセが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
ナガセの2026年3月期連結業績は、イトマンスポーツウェルネス(ISW)の加入効果と高校生部門の在籍数増加を主因に増収となり、売上高は当社グループ過去最高を更新した。経費面ではISWの加入や賃金ベースアップに伴う人件費増加などがあったものの、高校生部門の増収増益を主因に営業利益は前期比で大きく増加した。経常利益・当期純利益は、前期に計上していた持分法適用関連会社に係る投資損失659百万円や一部スイミングスクール校舎の減損損失387百万円という一過性費用の反動もあり、前期比で大きく改善した。
連結業績(2026年3月期 実績)
売上高は64,183百万円(前期比+8,928百万円、16.2%増)で当社グループ過去最高売上を更新した。営業利益は5,979百万円(同+1,114百万円、22.9%増)、経常利益は5,825百万円(同+1,946百万円、50.2%増)、当期純利益は3,983百万円(同+2,026百万円、103.6%増)といずれも増益となった。
| 項目 | 2026年3月期(当期) | 2025年3月期(前期) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 64,183 | 55,255 | +8,928(16.2%増) |
| 営業利益 | 5,979 | 4,864 | +1,114(22.9%増) |
| 経常利益 | 5,825 | 3,879 | +1,946(50.2%増) |
| 当期純利益 | 3,983 | 1,956 | +2,026(103.6%増) |
増益要因として、資料は主な増益要因に高校生部門の売上増(+1,076百万円)を、その他増益要因に投資損失(営業外費用)△659百万円、減損損失(ISS校舎)△388百万円、移転補償金(特別利益)+290百万円を挙げている(単位:百万円)。

セグメント別の状況
全てのセグメントで増収増益となった。高校生部門は期中の在籍生徒数が前年を上回って推移し、2〜3月の新規入学者数も伸長したことを主因に前年比9.9%増。小・中学生部門はヒューマレッジ(木村塾等)が前年比5.3%増と好調に推移し、部門全体で前年比2.2%増。スポーツ事業部門は前期4QからのISW加入(+5,557百万円)に加え学校受託などの販路拡大により前年比50.0%増。ビジネススクール部門はDX・IT教育分野の新規受注開拓が底堅く推移し前年比0.7%増となった。
| セグメント | 指標 | 2026年3月期 | 2025年3月期 |
|---|---|---|---|
| 高校生 | 売上高 | 30,068百万円 | 27,356百万円 |
| 高校生 | 営業利益 | 5,747百万円 | 4,671百万円 |
| 小・中学生 | 売上高 | 13,435百万円 | 13,143百万円 |
| 小・中学生 | 営業利益 | 2,694百万円 | 2,670百万円 |
| スポーツ事業 | 売上高 | 17,798百万円 | 11,866百万円 |
| スポーツ事業 | 営業利益 | 548百万円 | 494百万円 |
| ビジネススクール | 売上高 | 2,000百万円 | 1,985百万円 |
| ビジネススクール | 営業利益 | 505百万円 | 493百万円 |

通期業績予想(2027年3月期)
2027年3月期は各部門の増収効果と経費コントロールにより、営業利益9.6%増、経常利益10.5%増、当期純利益10.0%増を計画し、各利益項目で当社グループ過去最高を達成する計画としている。高校生部門は前期末の在籍数増加(約3%)と4月からの値上げ(約4%)を勘案し前年比6.0%増、小・中学生部門は前年比微増(2.3%増)、スポーツ事業部門は学校受託校数増加や新規店舗開設などにより前年比3.5%増、ビジネススクール部門はDX関連研修の新規受注を見込み前年比10.0%増とした。
| 項目 | 2026年3月期(実績) | 2027年3月期(予想) | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 64,183 | 67,123 | +2,939(104.6%) |
| 営業利益 | 5,979 | 6,552 | +572(109.6%) |
| 経常利益 | 5,825 | 6,437 | +611(110.5%) |
| 当期純利益 | 3,983 | 4,381 | +397(110.0%) |

株主還元
2026年3月期の年間配当は1株当たり150円(普通配当100円、記念配当50円)で、配当性向は99.1%。2027年3月期は中間配当60円・期末配当60円の合計120円を予定(配当性向72.1%)。資料は記念配当を除くと実質増配(+20円)としており、株主還元の機会充実の観点から中間配当(60円)の実施を予定するとしている。なお2023年3月期を最後に1株を3株とする株式分割を実施しており、2024年3月期以降の配当額は分割後の基準で記載されている。

トピック(学校拠点・生徒数動向)
小・中学校からの水泳授業受託は21年度9校、22年度16校、23年度49校、24年度95校、25年度151校と拡大しており、26年度は200校を目指すとしている。スポーツ事業部門ではコナミスポーツクラブから2拠点を継承し、2026年4月1日に旭川校を新規開校、2026年8月1日に新百合ヶ丘校を移転開校する予定。高校生部門では校舎移転として東進ハイスクール下北沢校(2025年4月)、市ヶ谷校(2025年5月)、川越校(2026年1月)を実施し、新規開校として東進ハイスクール勝どき駅上校(2025年7月開校)を開設した。
※本記事はナガセが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。