※本記事は静岡ガスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
静岡ガスの2025年12月期(2025年1月~12月)は、都市ガス販売量が前期比0.8%増加した一方、売上高は0.5%減の2,012億円となった。資料は「2025年決算:減収増益」としている。経常利益は、スライドタイムラグ及び為替差損益(匿名組合投資分)の影響を含む会計上の値(補正前)で12.9%増の147億円、これらの影響を除いた補正後ベースでは22.9%増の118億円となった。当期純利益(補正前)は14.5%増の100億円。
業績(2025年12月期 実績)
資料は経常利益・当期純利益について、スライドタイムラグ及び為替差損益(匿名組合投資分)の影響を含む「補正前」(会計上の利益)と、これらの影響を除いた「補正後」の2つの基準を併記している。以下の表ではこの区別に沿って記載する。ROE・ROIC・自己資本比率等の指標は補正前の利益を基準としたもの。
| 項目 | 2025年実績 | 2024年実績 | 増減 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| 都市ガス販売量(百万m3,45MJ) | 1,595 | 1,582 | +12 | 100.8% |
| 売上高(億円) | 2,012 | 2,022 | △10 | 99.5% |
| 経常利益・補正後(タイムラグ等除くベース、億円) | 118 | 96 | +22 | 122.9% |
| 経常利益・補正前(会計上、億円) | 147 | 130 | +16 | 112.9% |
| 補正項目・スライドタイムラグ+為替差損益(億円) | +28 | +34 | △5 | - |
| 当期純利益・補正前(会計上、億円) | 100 | 87 | +12 | 114.5% |
| ROE・補正前(%) | 8.1 | 7.8 | +0.3pt | - |
| ROIC・補正前(%) | 7.1 | 7.3 | △0.2pt | - |
| D/Eレシオ(倍) | 0.1 | 0.2 | △0.0 | - |
| 自己資本比率(%) | 67.0 | 69.4 | △2.4pt | - |

都市ガス・LPG・電力の販売量と使用中戸数
都市ガス販売量は直売大口が849百万m3(前期比4.9%増)、直売小口が171百万m3(同1.1%増)と増加した一方、卸売は575百万m3(同4.8%減)と減少した。LPG販売量は56千t(同1.6%増)、電力販売量は561百万kWh(同5.4%増)。都市ガス使用中戸数は326千戸(同0.2%減)、LPG使用中戸数は84千戸(同2.6%増)、電力使用中戸数は104千戸(同7.1%増)となった。経常利益の増減要因(対2024年実績)として、資料はスライドタイムラグの影響が2024年実績+14億円から2025年実績+19億円(増減+4億円)、為替差損益(匿名組合投資分)の影響が2024年実績+19億円から2025年実績+9億円(増減△10億円)だったと記載している。
| 項目 | 2025年実績 | 2024年実績 | 増減 | 前期比 |
|---|---|---|---|---|
| 都市ガス直売大口(百万m3) | 849 | 810 | +40 | 104.9% |
| 都市ガス直売小口(百万m3) | 171 | 169 | +2 | 101.1% |
| 都市ガス卸売(百万m3) | 575 | 604 | △29 | 95.2% |
| LPG販売量(千t) | 56 | 55 | +1 | 101.6% |
| 電力販売量(百万kWh) | 561 | 533 | +29 | 105.4% |
| 都市ガス使用中戸数(千戸) | 326 | 327 | △1 | 99.8% |
| LPG使用中戸数(千戸) | 84 | 82 | +2 | 102.6% |
| 電力使用中戸数(千戸) | 104 | 97 | +7 | 107.1% |

2026年-2028年計画
2026年-2028年計画では、都市ガス販売量は2026年計画1,568百万m3、2027年計画1,524百万m3、2028年計画1,557百万m3を見込む。2028年の経常利益(補正前、会計上)は133億円、ROE(補正前)は8.0%を計画しており、資料は「2028年:経常利益133億円、ROE 8.0%」をポイントに掲げている。前提は為替レート155.0円/ドル、原油価格(CIF・JCC)70.0ドル/bblで2026年から2028年まで一定。2026年計画の経常利益影響感度として、為替レート1円/ドルの変動で0.0億円未満、原油価格1ドル/bblの変動で1.0億円の影響が記載されている。経常利益の増減要因(対2025年実績)として、スライドタイムラグの影響は2025年実績+19億円から2026年計画△5億円(増減△25億円)、為替差損益(匿名組合投資分)は2025年実績+9億円から2026年計画0億円(増減△9億円)となる見込みであることが記載されている。2026年-2028年の3年間累計投資額は1,070億円を計画し、うち成長投資が88%(成長事業66%を含む)、レジリエンス投資・その他が12%(基盤事業22%を含む)としている。
| 項目 | 2025年実績 | 2026年計画 | 2027年計画 | 2028年計画 |
|---|---|---|---|---|
| 都市ガス販売量(百万m3) | 1,595 | 1,568 | 1,524 | 1,557 |
| 売上高(億円) | 2,012 | 2,011 | 2,140 | 2,362 |
| 経常利益・補正後(タイムラグ等除くベース、億円) | 118 | 110 | 126 | 136 |
| 経常利益・補正前(会計上、億円) | 147 | 104 | 121 | 133 |
| 当期純利益・補正前(会計上、億円) | 100 | 91 | 93 | 107 |
| ROE・補正前(%) | 8.1 | 7.3 | 7.3 | 8.0 |
| 自己資本比率(%) | 67.0 | 66.2 | 59.8 | 55.0 |

株主還元
配当方針は「累進的配当」及び「配当性向3割(目標水準)」。年間配当金は2022年19円、2023年25円、2024年40円、2025年43円、2026年(予)44円と推移している。資料の注記によれば、2025年実績の43円は直近に公表していた配当予想42円から1円増配した実績である。2026年(予)は中間配当金22.0円、期末配当金22.0円(いずれも予定)。株主資本配当率(DOE)は2025年2.60%から2026年(予)2.57%、配当性向は2025年32.2%から2026年(予)36.4%となる見込み。
| 年度 | 年間配当金 |
|---|---|
| 2022年 | 19円 |
| 2023年 | 25円 |
| 2024年 | 40円 |
| 2025年 | 43円 |
| 2026年(予) | 44円 |

※本記事は静岡ガスが公開したIR資料(直近の通期決算説明資料)に基づく事実整理であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。数値は開示資料に基づきますが、利益指標の定義や集計方法は会社により異なる場合があります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。